ステップファザーにできること

重度知的+発達障害の娘と、二人のやんちゃ息子の父によるステップファミリーの話

長男(小5)への溢れ出る嫌悪感を乗り越えて一緒に勉強してきた話

山場を乗り越えたとんぼである、ごきげんよう。

 

こんなに強い嫌悪感を乗り越えたことが、かつてあってだろうか。

 

しかしやらねばならない。いつまでも逃げてはいられない。そんな話。

 

◆家族の紹介

思ってた以上に

最近、長男(小5)への嫌悪感を書いている。数年前から定期的にやってくる感情でもあり、その度にブログにはかなりきついことを書く。

 

もしかしたら不快に思う方もいるかもしれない。子供に向かって気持ち悪いなんて言葉が強すぎるのではないかと。

 

ただもうこれはね、生理的に受け付けないとかそのレベルの話なんだよ。

 

ひいいいいいいいいい

 

と、近づかれるだけで寒気がするような状態になっちゃうんだ。親だったら誰にでもあるわけじゃないのかな?

 

私の場合、こうなったらもう無理だ。日常的に目も合わせられないし顔も見られない。長男を避けるために挨拶以外に会話もない。段々と溝が開いていく。

 

当然、一緒に勉強なんてできるわけもない。最後にやったのは2週間ほど前かな?クリスマスあたり。

 

……ただ、以前と違うのは長男への理解が多少は進んでいること。嫌悪感も拒絶感も、長男だけが悪いと切り捨てられないことを知っている。

 

さらに中学受験が一年後に迫っている以上、一緒に勉強する時間が多く残っているわけでもない。

 

長男も私と勉強するのを楽しみにしてるようだ。そんな私が先延ばしという裏切り行為を続けたら、逆に長男から見限られてしまうかもしれない。

 

しかし、とんでもなくきつい。きついきついきついきつい。

 

でもやるしかない。そうだ、年末年始休暇があけて、月火水と日中寝まくった。この三日間は夜に8時間寝て、日中も5時間寝てる。相当に疲れていたのだ。

 

これだけ寝たらいけるはず、いや、やらなければならない。

 

ということで今晩は覚悟を決める。

コンディション最悪

じゃあせめて娘(特別支援学校/中一)を早めに寝かせて精神統一してから……と思ったら、娘がとにかく絶不調。

 

学校やデイで倒れて唇切って帰ってきてて、自宅でも何度も発作あり。というか稀に見る発作地獄。何度となく倒れてしまう。

 

あまりに酷いので座薬いれたら排便して、お尻を洗いながらも何度も倒れる。一人で対応できないほど酷い。一歩間違えたら救急案件だ。

 

二種類の座薬を駆使して何とか発作を抑えたものの、今度は薬が効きすぎたのかフラフラになって発作がないのに何度も倒れるようになり。

 

寝てほしいのに寝ない。フラフラしながら家中を歩き回ってる娘。

 

……こんな日に長男との勉強再開したくない。やめたい。逃げたい。

 

それでもやると決めたので、何とか娘を落ち着かせて。妻たちが帰ってくる前に早々に何とか寝かせることに成功した。

 

もう寝た方がいいよ君は、怪我のリスクが高すぎる。娘もきつかったはずだがそんな余裕もなかったか。悪いことをした。

長男が帰る前に

娘が寝たのが19時半。妻たちには20時半まで帰ってこないでとLINEを送る。

 

そうだ、長男問題は何も解決していないのだ。

 

ソファに座って、イメージする。もし今隣に長男が座ったらどうだろう。

 

 

うわああああああああいやだあああああああああああ

 

 

そんな心の声が全身に響くくらいの嫌悪感が襲ってきたので、これはもう徹底的にやるしかないと対策をとる。

 

まずはハーブだ。この世界でトップクラスに不安に効くと言われるハーブ、カヴァとパッションフラワーを両方摂取する。こういう時こそハーブに頼ろう。

 

そこから筆記開示。PCに向かって感情を書き殴る。嫌悪感もイライラも何もかもを20分ほど書いて書いて書きまくる。

 

そしてなぜ私はこんなにも傷ついているのかを分析する7つのコラム法で締めて……気づく。

 

結局、私は悲しんでいたのだと。

 

クリスマスも大晦日も元旦も、そして長男の勉強についてもこんなに頑張っているし、毎晩娘とドライブにも行ってる。

 

それなのになぜこいつは何も理解してくれないのかと。

 

なぜ大晦日に娘にテレビくらい見せてやれないのかと。長男がテレビを独り占めすることで、私は大晦日に娘を連れてドライブに行かねばならなかったのだ。

 

まあテレビに頭を支配された長男に何か言ったところでという現実はある。あとばぁば宅の環境があまりよろしくなかったのもある。

 

ただ様々な場面で似たような感情が見つかって、私は悲しかったんだなぁと知る。

 

ならば自分で自分を癒すしかないのかと、久しぶりに胸を撫でながらのセルフコンパッション。自分に優しい声かけをするワーク。

 

さらに余った時間で瞑想タイム。呼吸を落ち着けて瞑想瞑想瞑想。

 

よし、だいぶストレスレベルは下がったか?10だったのが7くらいまでには下がってる。

 

やばい、そろそろ帰ってきやがる、準備をしなければ!!

 

と、急いでマスクを着用し、伊達メガネを着用し、フード付きの上着に変えて、少しでも物理的な距離がとれるようにダウンジャケットを上から羽織る。

 

これなら、これならいけるのでは!?

 

物理的・精神的な準備が万全になったところで、玄関が開く音がした。

山場

帰ってきた妻や次男坊に軽く挨拶しつつ、長男にも声をかける。最近全然喋らないのでやや気まずい空気。

 

それでも「やるかー」と重い腰をあげて、勉強前にやると決めた夜の散歩へ。

 

うん、実はこの散歩が一番嫌だった。何でこいつと二人きりで歩かないといけないんだ気持ち悪っ、と思ってた。

 

でも今は多少は精神も落ち着いているので、これならむしろ散歩をした方がいいだろうと判断。星を見ながらあるく。

 

外を歩けば、星座の話題があるのがいい。個人的な話をせずとも、オリオン座がどうだ、冬の大三角がどうだという話で間は潰せる。

 

そんなこんなで15分ほど散歩したらかなりリフレッシュして、そのままの勢いで算数に取り掛かって。

 

久しぶりだからということで軽く、30分ほど一緒に勉強。寝る前にはルービックキューブも少し一緒にやって、部屋まで送ってちょっとした会話をして……終わり。

 

 

 

………おわった。おわったぞ、乗り越えた。やったった。きつかった。

 

 

おわっったああああああ

 

 

はーよかった。しんどかったー。

明日からも続けます

何とか、何とか最大の山場を乗り越えたと思う。最初の一回さえ乗り越えれば、おそらくは明日からは大した問題にはならないだろう。

 

連日の昼寝や勉強前の対策も相当に効いてたっぽい。やってみればそこまで嫌悪感もなかった。

 

距離を置きすぎたことで嫌悪感が肥大化してたのはあるかな。

 

いやーよかった。つい数時間前まではこんなに嫌なことがこの世界にあるものかと、これ絶対に無理だろ今すぐ逃げたいとすら思っていたものが無事に終わった。

 

よかったよかった。はーよかった。

 

というわけで明日からも何とか勉強を続けていこう。止まったら死ぬやつだこれ。

 

嫌悪感自体も決して長男が悪いものではなくて、私の心の弱さが招いた話だったというオチ。自分を労わるのも必要かな。疲れてるみたいなんで。

 

今週くらいは日中寝まくって回復に努めます。

 

ここまで読んでいただき感謝。

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