ステップファザーにできること

重度知的+発達障害の娘と、二人のやんちゃ息子の父によるステップファミリーの話

長男(小5)への嫌悪感、結局は私が未熟者だったという結論の話

やれることからやってみるとんぼである、ごきげんよう。

 

長男(小5)に関する愚痴を書き連ねている昨今、精神が限界にきていて体が動かないのでどうしたものかと思っていたが。

 

気づいたことがあったので記していく。

 

◆家族の紹介

あるワークを試してみて

先日、長男への素直な嫌悪感を記したところ、一つのワークをおすすめされる。

 

エンプティチェア(空の椅子)と呼ばれる手法。

 

椅子を二つ用意してどちらかに座り、残った一方の椅子に語りかけたい誰かが座ってるイメージをしながら話しかける心理療法的なやつ。(多分)

 

いつもPCに向かって自分の感情を書き連ねているが、目の前に相手をイメージして語りかけるのは違う本音が出てくるかもしれない。

 

簡単だしやってみるかと、昨日30分ほどやってみた。もちろん空の椅子に座らせるのは長男である。

 

ひとしきり文句をぶつけて、椅子を移って長男の気持ちになって考えたり、長男だったらなんて反論するか考えたり。そしてまた自分の席に戻って話してみたり。

 

……結果わかったのは、私が未熟者だったということである。

 

言い換えれば、長男は悪くないということかな。

長男に引っ張られすぎ

イメージの長男に話しかけていてわかったことは……やっぱり私が何もかも長男に合わせすぎなんだということ。

 

つまり私の心の境界線があまりに曖昧で、好き勝手に侵入させすぎということだ。

 

たとえば料理の件に関してもそうだろう。鍋に入った料理を見た長男は「今日のご飯○○なんだ」とどこか暗い声で言い、明らかにテンションが下がる。

 

それを見て私はダメージを受けるわけだよ。その上で長男が好きな献立にすべきだったかな?とか、次からこれはあまり作らないでおこうと考える。

 

でもよくよく考えてみたら、別に長男は文句を言ってるわけではない。嫌だから食べないと拒否してるわけでもない。なんとなく嫌な感じを出すだけで食べていたのだ。

 

家族で映画を見る時も、長男は早く映画を見たいモードになる。だから私は急がねばならないと、長男を長らく待たせないために飯も食わず頑張っていた。

 

でもよくよく考えてみると、よほど待たせすぎなければ長男がぶちぎれることもないし、待ってと言えばそれなりには待ってくれているのだ。

 

お金使いすぎの件もそう。おそらく親が出さないと言えば、長男は悲しそうな顔をしながらも諦めるだろう。

 

どれもこれも、もしかしたら長男のコミュニケーションは完璧なものではなかったかもしれない。改善点や指摘すべき点はあったかもしれない。

 

だとしても、私が頼まれてもないのに"勝手に"長男に合わせてイライラしてるんじゃないか?

他者理解は進んでも

長男のコミュニケーションに難があるようなことを連日書いているけれど、長男が何かしらの悪意を持ってこちらを攻撃してくることはない。

 

私から何か注意や指摘をするにしても、言葉選びさえ間違えなければ素直に聞いてくれる。

 

どうも記憶が書き換えられているようにしか見えない事案も、思い込みの強さも、視野の狭さも持って生まれたものだろう。

 

やたらと食事への指摘がうるさいのも、特定の食材で本当に気分が悪くなったり頭が痛くなる可能性もあり、ただ強く思い込んでいるだけの説もある。

 

このように、少しずつではあるが長男への理解は進んでいる。2~3年前と比べたらかなり理解してるように思う。

 

ただやはり、長男固有の特性を理解したとしても私の心がそれを受け流せないのだ。

 

おはようを無視されたら少なからず引っかかるし、それを指摘しても「オレおはようって言ったよ?」と言い返されるとカチンとくる。

 

それでも理解は進んでるんだよ。

 

ぼーっとしてる時、寝起き、YouTubeが控えている時、集中してる時の長男は周りが見えなくなって音が聞こえなくなる。知ってるよ。

 

そして「おはよう」と言ってないにもかかわらず、頭の中では「おはよう」と言ったことに記憶が書き換えられていることも知っている。

 

そう。理解は進んでる。

 

問題は、ここまで理解した上でも私の心は傷ついているということ。

 

長男は長男であり、私は私である。長男がどう行動しようが私の心にはなんの影響もないはずなのに。

 

結局、他者理解だけではどうにもならんってことさね。

自己理解を進める

長男への理解は今後も少しずつ進めて行くとして、今やるべきは自分を理解し、心を守るバリアを作ることだと思われる。

 

私の心の境界線は曖昧で、簡単に他者を侵入させ、勝手に他者に合わせて自分の行動も変容させ、他者に合わせすぎて無理して潰れてる。

 

以前からわかっちゃいたんだよ。長男と話したくない理由の一つに、「何かまた面倒なこと言ってきそう」という予期があってね。

 

何か頼まれたりお願いされたら、また私は無理してそれに応えなければならない。長男が何かまた嫌な態度をしたら、それに合わせて私の行動を変えなければならない。

 

本当は嫌だし疲れるのにそうしてしまう自分がいるのだ。

 

親はこうでなければならない。子供の希望は最大限叶えなければならない。子供がかわいそう。無理してでもやるべき。やりたくなくてもやるべき。

 

みたいな。

 

そしてはこれは親子間だけの問題ではない。友人関係、夫婦関係、他の家族ともそうだし、基本的に私は断れない人間なのである。

 

別に性格がいいわけでもないのに、頼まれたことは無理してでもやってあげたくなってしまう。

 

嫌われたくないのか、見捨てられたくないのか。おそらくは心の闇による影響だろう。

 

まあ結局わかったことは以前から言ってる通り、スキーマ療法や境界線などの心理療法を早急にやりましょうってことか。

 

長男の理解も進めつつ、自分の心も理解しつつ。同時進行でないと無理だ。

 

問題は、押しつぶされそうな日常の中でこんな面倒なワークができるか。

 

まあでもやるしかないね。自分を助けられるのは自分しかいない。この先生き残るためには、気力を振り絞ってやるしかないではないか。

 

しんどいが、少しは希望が見えるかも。

 

ここまで読んでいただき感謝。

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