祝日対応でそこそこに疲弊してるとんぼである、ごきげんよう。
夜に娘とのドライブもあり、全然歩かない次男坊をひたすら抱っこして1時間くらい公園を練り歩いたり……あれ?かなり疲れてるかも。
そんな中、暇を見つけて聞いてた本にびびびっときたので簡単に。
自宅が安全基地かどうか
以下の本を読みまして。
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発達性トラウマ、という初耳の概念について教えてくれるとても興味深い本。
幼少期に慢性的に強いストレスを受け続けると、心身に異常をきたして生きづらくなる。これを発達性トラウマというらしい。
長男のために読んだのに、自分に当てはまり過ぎててドン引きするレベル。いわば愛着障害とかそういう系の話。
機能不全家族や虐待・性被害など様々なケースを包括する内容となっていて非常に興味深い。
この本は当たりだったので本筋も紹介したいのだが、今回はちょっと違う角度から。
書籍では過去のトラウマをいかに治療するかについても触れられていて、まず最初に外部環境を整えましょうとある。
トラウマに手を出す前に、今置かれている環境を安心・安全なものにしないといけないらしい。
たとえばブラック企業に勤めてるならまずはやめましょうとか、そういうの。
こちとらほとんど自宅にいるから大丈夫だ。私にとって安心安全の空間(安全基地)はどこだろう?と考えたら、まず真っ先に思い浮かぶのがここ、自宅なんだから。
……それがなんと、自宅が安全基地ではない人がそこそこにいるらしい。中には、自宅にいる時がもっとも緊張してる人もいたんだと。
一般的な価値観でも、自宅は落ち着くもの・一番安心できる場所と言われたりするのに。先入観は怖いな。
うーむ。
私も漠然と自宅が一番の安全基地だと思ってたし、子供たちがいない時間なら自宅で休むのは悪いことではないと思っていたのだが。
どうやら違うかもしれない。
自宅から離れると
思い返してみると、毎朝バタバタ子供たちを送迎して家に帰ると気分はどんより暗い。目の前にやるべきことが山積みなのが最悪だ。
娘と次男坊の食べ残しやらオムツやら洗濯物やら、ゴミも出さないといけなかったり、キッチンも汚い。私の食べる物もないから料理もせんといかん。
新しいストレス対策に手をつけたいと思っても、その前に処理すべき仕事が積み上がってて本当にやりたいところまで辿り着かない。そもそも送迎で疲れきってる。
なので大きすぎる山に押しつぶされて寝て終わり。
夕方になると、娘がもうすぐ帰ってきたら忙しくなるなとか、娘を寝かしつけたら次は長男と勉強せんといかんなとか、キッチン汚いから片付けておかないといかんなとか。
みんなが寝た後は、あぁブログ書いてないから書かないと、洗濯回さないと、深夜には娘が起きてくるから対応しないと、あれもやんないとこれもやんないと。
……一生終わらんよこれ。こなきじじいが常に背中にいるみたいな、そんな感じ。
この環境が私にとっての安全基地なわけない。いくら休んでも疲れがとれないのは、自宅にいすぎるからじゃないか?
それを示唆するケースもいくつか思い当たる。
長年ヒトカラ(一人カラオケ)が好きで結婚してからもたまに行く。好きに歌ってスッキリして心が回復することが多い。
ただよくよく考えてみると、ヒトカラを好きな理由は何も好きに歌えることだけじゃない。
ヒトカラの時間そのものが好きなのだ。現実から切り離されて、何もしなくていい何も考えなくていいあのひと時に癒されているのである。
もう一つ、私と妻……特に妻は、ばぁばんちが大好きだ。妻にとっては実家だしそらそうなんだろうけど、余裕があれば我々夫婦はばぁばんちに行く。
ばぁばんちの開放感と言ったらないぞ。だって何もしなくていいのだ。子供たちの相手はさすがにするけど、片付けなんかはむしろやらなくていいと言われる。
掃除もしなくていい、片付けもしなくていい、料理もしなくていい、勉強も教えなくていいし娘のケアもしなくていい。何も考えなくていい。
そんな夢の時間がばぁばんちにはある。癒される、帰りたくない。
もちろんこれは一時的な幻想だ。現実、自宅の掃除は終わってないし料理も勉強もケアも何もかも結局はしないといけない。
それでも自宅から離れてる時間だけは、とても心が軽くなる。
私が娘とのドライブが割と好きなのもそういうことだろう。叩かれても引っ掻かれても自宅にいるよりはマシ。現実から切り離された時間だから。
自宅にいるだけで精神削られるんだよ。あれもこれもどれもそれも。
帰りたくない。寝ても覚めても仕事が山積みで精神が押し潰される。
自宅を安全基地にするために
といった新しい気づきが得られたので、今後日中はできるだけ自宅から離れることにする。ここにいたら精神が削られるばかりだ。
最低限のやるべきことだけやって早々に家を出て、現実から切り離された安心できる場所で日中の活動したい。図書館とかいいかもね。
ただ、妻の夢のマイホームである自宅を、まるで呪いの家のように扱うのはさすがに妻に悪い。
それに妻も自宅にいるとやること多過ぎて精神を削られてるみたいなんで。トラウマ治療のためとはいえ、自宅を完全放置して現実逃避はいくらなんでもかわいそうだ。
だからまずは朝、最速で片付けと掃除はしてしまおう。さささっと、できる範囲でいいから少しずつ整えていくのは続けていこう。
いずれは妻も落ち着く空間になることだろう。
でまあ私にとってはいるだけで消耗する空間なので、掃除だけしたらすぐに家を出て、外でストレス対策に励みたい。
トラウマが解消されるつれて心身も回復し、子供たちへのストレスも減る想定なんで。さらに自宅も綺麗ならば、その時には私にとっての安全基地にもなってるかも。
いや、どうだろう。今後もずっと日中は外にいた方が私にとってはいいかもしれない。
とてもとても重たい現実世界なんで、少しでも現実と切り離して心を癒す時間は必要じゃないかな。
妻だって、もしかしたら仕事に行くことで現実から切り離されて癒されているかもしれないし。
私もそういう時間を積極的に作っていこう。今後は昼寝するなら車で寝ます。
ここまで読んでいただき感謝。
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