ステップファザーにできること

重度知的+発達障害の娘と、二人のやんちゃ息子の父によるステップファミリーの話

なぜか涙が溢れ出す歌と、自分が嫌いになる家庭環境の話

外でこれを書いたとんぼである、ごきげんよう。

 

昨日書いた通り、送迎後にだるい体を何とか動かして家中を片付けて、とにかく最速で家を出た。家に居座らないことを覚悟すればこれくらいはできる。

 

さて、子供たちと一緒にいる時間も長いのに特に書くこともないので自分語りを書いておく。

 

◆家族の紹介

謎に感動する歌

一度聞いた時に歌詞にビビッときた歌があって、久しぶりにMVを見てみたらボロボロ涙が溢れ出してしまった。

 

出し惜しみしても仕方がないので貼っておこう。何でおっさんがこんなの聞いてんのとかはNGで。


www.youtube.com

 

ぜひ最後まで聴いてみて。泣ける人は私と同じ心の傷を持ってるかもしれない。

 

かわいいがどうとかそういうことじゃないと前置きしつつ、歌詞を一部引用する。

趣味の違い 変わり者と馬鹿にされても 

曲げたくない 怖くはない あんたらごとき

自分の味方は自分でありたい 一番大切にしてあげたい

理不尽な我慢はさせたくない それが私

 

何だろう。この自分を大切にしてる感じかなぁ、琴線に触れたのは。

 

誰にも侵されることのない絶対的な自分を持っている。確固たる境界線というか、誇れる自分というか。

 

自分のことが好きでなければ心から笑えないとも思うし、他者からの安易な介入にぶちぎれるのも自分をしっかり持ってるからだし。

 

その一方で、何とか自分を好きであろうと頑張ってる意志の強さも伝わってくる。

 

……などと無理やり言語化してみはするけれど、単純に私は自分のことが嫌いなんだよね。何年経ってもずっとそう。

 

だからこんなにも自分を好きであろうとする歌に心が反応しちゃったんだろう。自分で自分を傷つけ過ぎて苦しんでいると思われる。

 

実際のところ、自分が嫌いだから心から笑うことなんてない。何かが引っかかる。笑う価値のある人間だとは思っていないかもしれない。

家庭環境は実際どうだったのか

最近は自身の心の闇を何とかしようと模索してて、その流れでこの曲聴いたからかな。ボロボロ涙が出てきてびっくりした。

 

調べてみたら知恵袋で同志を見つけて笑ってしまう。

可愛くてごめんの曲ですが、何故か泣けてきます。煽り曲?とネットで見ましたが、... - Yahoo!知恵袋

 

それはそうと、過去のトラウマ系の書籍を何冊か読みまして。勝手な素人の自己診断として私は複雑性PTSDに片足突っ込んでると推察してる。

 

性被害やら親からのDVなどわかりやすいものがなかったので自分の過去なんて大したことないと思ってきたが、割と重たい家庭環境だった可能性はある。

 

思い出せるのは、小学校以降は毎朝親がいない環境で学校に行ってたこと。親は疲れ切ってる放任主義だったので、深夜までいつもきょうだいでゲームしてたこと。

 

近所の悪友と外で朝まで過ごして遊んでた記憶とか(当時私が9歳くらい?)、親と一緒に遊びに行った記憶はほとんどないとか.

 

常にイライラしてる姉の恐怖政治とか、親戚が借金取りに何度も自宅に来てたとか。

 

そんな過去を思い出しながら、高校以降の姉がマイルドヤンキーだったと妻に話してみたら完全なヤンキーだと言われてしまう。

 

姉が高校時代、親に送迎してもらう車中でタバコ吸ってたやら、姉が友人グループと店の前でよくたむろしてたとか、実家に彼氏連れてきてベッドで一緒に寝てたとか。

 

私にとってはこの程度は一般的だろうと思ってたんだけど、違うようだ。姉の行為を咎める人がいなかったからか、私の判断基準も大幅に狂ってる。

 

そんな姉の子育て姿も見てるんで、妻と結婚するまでは子供に絵本を読まないのも一般的かと思っていた。赤ちゃんにスマホ見せ続けるのが育児の主流かと。

 

まあ我々の親の影響もあるだろう。親から読み聞かせしてもらった記憶もなければ勉強を教えてもらった記憶もない。

 

ひきこもりの兄も、小学生の時に年上のヤンキーに絡まれて無理やり万引きさせられて店員に捕まって、指示したヤンキーはすでに逃げてしまっていた。

 

その時も姉は兄にぶちぎれていた。

 

「馬鹿かお前」「何で言うこときいた」「顔くらい覚えておけ!」とか、何度も何度もなじられていた。私も姉に習って「馬鹿だなー」と思いながらそれ見てた。

 

……考えてみればおかしな話だ。姉がなじってたあの時、一体親は何をやっていたんだろう。こんなん兄の人生を壊しかねない恐怖の大事件ではないか。

 

それなのに思い出そうにも親の姿が出てこない。出てくるのは姉がなじってる姿だけ。何で姉が?親も絶対にいたはずなのだが。

 

兄が学校に行かないと拒否した時に母がビンタしてたのは覚えてる。あぁ、その前に姉からも蹴られまくっていたな。

 

……どうだろう、一般的な家庭に見えるかな?私は一般的だと思ってたよ。

 

いやね、みんな大変だったんだと思うんだよ。

 

父は戦後の生まれで親に捨てられてるし、母は11人きょうだいとかで親からほとんど愛情をもらっていない。

 

まさに負の連鎖というか……こんな二人が子供たちに愛情を注ぐ術を知らないのはわかるじゃないか。

 

どう接していいかもわからなかったはずだから、子供たちもそれぞれ問題を抱えてしまった。

 

長女はわかりやすくヤンキーになったと上で書いた通り、次女は「自分は生きてる価値がない」という大人になり、長男は30年ひきこもってる。

 

末っ子の私も同じだ。姉のように荒れ狂った時期もあり、兄のようにひきこもった時期もあり、基本的に生きてる価値がない人間だと思ってる。

 

はて、本当に私の過去は大したことなかったのかな?

 

これ書いてて、親を責めたい気持ちが初めて出てきたかも。まずこういうのを吐き出すのも大事な気がする。

 

一体何やってたんじゃお前らはと。いやほんと、何やってたの。

わたしがわたしを助けにいこう

こんな過去を、結婚するまで普通だと思っていた事実が根深い問題であることを証明してる。周りの友人たちの家庭環境も今考えれば酷かったのもある。

 

自分のことだからか今でも大したことないと感じるだけで、もしうちの子供たちが同じ状況に置かれていると想定したら絶対に放っておかない。

 

借金取りにきた親戚対応を子供にさせるとか、年上に脅されて万引きした子供が攻められてるのをスルーするとか、ありえないじゃないか。

 

絶対にやっちゃいかんやつだろこれ。

 

いやいや、まあ何度も書く通り、親を責める気はないのだ。五体満足でここまで育ててくれただけで感謝してる。今は親の苦労も知っているからそれでいい。

 

戦争やら敗戦やら効率重視の高度経済成長やらバブルやら、子供に向き合えない親は社会が作り出したものという見方もある。日本中にこういう家庭があったと思う。

 

今回言いたいのは、私の過去はそれなりに重たいもので、人生そのものを大きく変えるような慢性的なストレスを受け続けていた可能性は大いにあるということ。

 

だからこんなにも自分が嫌いなんじゃなかろうか。

 

親が助けてくれる存在ではなかったから、自分を嫌いになることで「こんな自分だから仕方がない」と厳しい現実に納得するしかなかったのではないか。

 

あれ?なんだか過去の私、かわいそうじゃない?

 

わたしがわたしを助けにいこう的な書籍もベストセラーになってるし、私も過去の自分を助けてあげたくなってきた。なんだかかわいそう。

 

現実的な話をすると、安易なストレス対策をやってみようではなくて、複雑性PTSDとかストレス障害とかその辺の重めのレベルだと想定して対策するくらいでちょうどいいかも。

 

まあ特に今の状態に名前をつける意味もないし病院に行くつもりもないが、中学で不登校になるという二次被害にまであっとるからな。想定よりは重めだろう。

 

トラトラの実を食べた全身トラウマ人間だということにする。

 

……冗談はおいといて、さすがにそろそろ助けてあげたいね。

 

親としての実績もそれなりに積んだし、認知行動療法を続けてきた今の私なら可能ではないか。両親とは築けなかった愛着も、次男坊との間に形成しつつある。

 

決して私が悪いわけではないと、今なら過去のできごとをすべて論破できるんじゃなかろうか。

 

まあトラウマ治療はそれだけじゃ済まないっぽいんだけど。

余談

過去の自分がかわいそう……と思えたことで、うちの長男(小5)の過去もかわいそうだなという感情が溢れてきた。

 

あいつ頑張ってたな、幼児期の長男を親の我々は本当に助けてあげられてたかなって。今もそうだけど、親が頼りにならないことがこんなに悲しいことだとは知らなかった。

 

だから先ほど「大変だったよね」「頑張ってるよ」「頼りにならなくて悪いと思ってるよ」と長男にハグしてみた。嬉しそうではあった。

 

この程度では助けにはならんな。

 

どちらにせよこの私のモードが続くかは今後にかかっている。過去の自分を本当に助けることができたら何かが大きく変わるかもしれない。

 

頑張ります。

 

ここまで読んでいただき感謝。

↓のウサギをポチすると、さらにとんぼが喜びます。

にほんブログ村 子育てブログ 障がい児育児へ