ステップファザーにできること

重度知的+発達障害の娘と、二人のやんちゃ息子の父によるステップファミリーの話

怒りを引きずらない長男(小5)、逆に成長を阻害してる話

今日は地味に頑張ったとんぼである、ごきげんよう。

 

夜から長男(小5)と長めに勉強したし、昨日書いたこの件についても本人に話した。

◆長男(小5)の勉強をどこまでフォローするか悩む話

 

こちらがイライラせず、冷静に淡々とわかりやすく話せば理解して受け入れてくれる。まあそれが難しいという話だけどさ、今回は成功したぞ。

 

さて、ばぁばと話して少し長男の怒りに思うところがある。

 

◆家族の紹介

長男の怒りの切り替え事情

ブログにも何度か書いてきたように、長男は激昂すると周りが見えなくなって怒鳴ったり物に当たったりする。

 

ばぁばんちの門扉を破壊したのが記憶に新しい。また怒るときは先生だろうが親だろうが大声で怒鳴りまくって、床をダンダン蹴ったりする。

 

それは置いといて、今回書きたいのは怒り狂った後のこと。

 

一緒に住み始めた頃から疑問だったのは、喧嘩した後の長男の振る舞いである。

 

結婚してから何度も妻と長男が大げんかしてるのを見てる。その度にどのように仲直りするかも見てる。

 

大抵は喧嘩して言い合いになって距離を置いて。メンタルやられてくらーい顔してた妻が映画見るなり運動するなりで切り替えて、妻から歩み寄って謝って終わりという流れ。

 

正直この妻の感じもあまり理解できないというか、「さっきはごめん」とハグするだけで何も解決してないのでは?と思ってはいたが。

 

それよりも不可解なのが長男である。

 

もう一度書くけど、妻は明らかに引きずっている。切り替えができなければ次に長男に会った時もむすーっとしてる、怒りを隠せてない時もある。

 

一方の長男は、次に会った時にはケロッとしてる。喧嘩した後で何も解決していない。長男の不満も解消されていない。それなのに何事もなかったような顔してる。

 

怒りを引きずるどころか、喧嘩のことを忘れてしまったかのようなトーンで妻と喋る。

 

少し前にあったのは、寝る前の寝室で妻と言い合いになって大声で怒っていた長男。怒りがピークに達して部屋を出て行ってしまった。

 

離れたクローゼット部屋から大声が聞こえる。様子を見にいくと、端っこに座って隠れている。もう一緒にいたくないのだろう、しばらくそっとしておいた方が良さそうだ。

 

と思ったら、と2~3分も経つとすーっと部屋に戻ってきて、妻の隣にまた寝た。

 

さっきまでの怒りはどこへやら、普通に会話してる。冷静に落ち着いて会話してる。

 

え、よく妻の隣で寝ようと思えるな。

 

と素直に思った。お前は怒り狂っていたんじゃないのか、さっきまでの怒りはどこにいったんだ?

 

このような長男を見ていると、どうも切り替えが早いという言葉では表現できない何かがあると感じてる。

ばぁばとの喧嘩

何でこんなことを書くかといえば、つい数日前に今度はばぁばが長男と大げんかしたというのだ。

 

内容としては、あまりにも生活態度が酷い的なことらしい。

 

汚れ物を出さなかったり部屋を散らかったままにしたり、用事があるから早く帰ってくるように言っても帰ってこなかったり。

 

生活の半分はばぁばんちにお世話になってるので、積み重なったばぁばのイライラが爆発したんだと思われる。

 

でまあ怒られた長男はばぁばにも大声で怒鳴ってテーブルガンガン、壁にも体をぶつけて大きな音を鳴らして怒りをアピールして。

 

……みたいな話。

 

喧嘩別れのような形で長男は遊びに行って、夕方帰ってきて……その時も、やはりさっきの喧嘩はまるでなかったかのような態度で帰ってきたとばぁばは言う。

 

不思議だねぇと言ってた。

切り替え早いって逆にどうなの

これまでの長男を見ていると、切り替えが早いとはちょっと違う気がする。というかそもそも、何も解決していないなら切り替えちゃダメではないか?

 

例えばほら、怒りを引きずるって別に悪いことではないじゃないか。

 

子供と朝喧嘩して、夕方帰ってきた子供がまだ怒っていたら親も考えるだろう。頭が冷えた状態で改めて話し合った方がいいなとか、親から歩み寄ってみようとか。

 

しかし長男の場合だと、何も解決してないしお互いの不満も解消されていないし何をどうするかも決まっておらずただお互いに罵り合っただけなのに、まるで何もかも解決したかのような態度だから。

 

なんだろうな。私から見れば違和感がすごいんだよ。

 

よくもまあ何食わぬ顔して会話ができるなと。私がもし親とあれだけの大げんかをしたら、とんでもなくそっけない態度をとるはずだ。

 

頭は冷えても、私は納得できない!なんでだよ!という怒りはあるもんじゃないのか?

 

それなのに長男は普通に過ごしてる。意味がわからない。

 

少し前にあった次男坊(1歳)の話を軽く書くと、保育園に送迎する前に泣いて怒らせてしまってね。時間もないので無理やり送迎する形になった。

 

それから夕方になってお迎えに行くと、いつも通りこちらを見つけた次男坊はとことこ走ってきて、ちょっと怖い顔をして私を叩き始めた。

 

朝のことまだ怒ってるのか!?

 

しつこいな!とは思いつつも、こうやって怒りを引きずってくれることに何となく安心するというか。

 

そうだよね、怒りって引きずるよね?と。

 

長男(あと娘も)ばかり見てるから、喧嘩した後でも一度離れたらすべてがリセットされるのが普通なのだと思い込もうとしていたが。

 

次男坊の引きずった怒りの対応をして、「あぁそうそうそういう感じだよ」と変に嬉しかったという話。

 

きっと喧嘩後の長男の態度は、私の思考の外に答えがあると思われる。

思い当たるのは

切り替え上手がいいことだとの認識はあったが、長男の切り替え上手はコミュニケーションを阻害してる可能性もある。

 

なぜなら喧嘩しても何も解決してないから。ただ喧嘩だけしてお互いに罵りあって、それってメンタルダメージ受けてるだけなのではないか。

 

怒りを引き摺られるのもそれはそれで面倒臭いけど、やはり怒りは人を動かすパワーはあるじゃないか。時間をとって親子で話し合ってみるとか、謝ってみるとか。

 

そうやって話し合うことでお互いに至らない部分を改善して、今後の生活も良くなって喧嘩も減っていく……というのが理想じゃないか。

 

切り替えが早すぎるとこの成長する部分が根こそぎスキップされるから。それはそれで良くないなあと。

 

ちなみに何で長男の怒りがこうも冷めやすいのか、思い当たることが一つある。

 

長男の怒りはパニックに近いものではないかと。

 

どうも怒り狂ってる時と落ち着いてる時の落差がすごい。おそらく周りも見えなくなっているし、状況が悪ければ他者を攻撃したり物を壊すこともあるだろう。

 

パニック状態で怒ってわああとなっても、落ち着いて冷静になったら何で自分があそこまで怒っていたかわからない。

 

今や怒りを表現する理由もない。もしかしたら記憶も少なからず飛んでる可能性もある。

 

……そう考えると、何事もなかったかのような態度になるのが長男にとってむしろ自然なのかもしれない。引きずる理由がないのだ。

 

一応、怒りを引きずらないだけで不信感や不満、愛されていない感覚は持ち越してるようだ。ここは見逃してはいけないところ。

 

まぁなんかそんな感じ。とくに解決策があるという話ではなくて、私に生じる怒りとはまた違う次元の怒りなのだろうという推察の回。

 

学校でもこういうブチギレからの復帰をやってるはずだから、おそらくは周りから不気味だと思われてるだろう。あんなに怒ってた奴がなんで?と。

 

なんせ私が不気味に思ってたからね。人間って奥が深いよ。

 

ここまで読んでいただき感謝。

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