ステップファザーにできること

重度知的+発達障害の娘と、二人のやんちゃ息子の父によるステップファミリーの話

心を折りにくる娘&長男の波状攻撃にも絶対に屈服しない話

何とか復活したとんぼである、ごきげんよう。

 

昨日はやばかったな、たった一日二日でここまで心を折られそうになるとは思わなかった。復活できたのが奇跡に近い。

 

いや、これを奇跡にしない対策を考えるのが私の仕事か。

 

何があったのかまとめてざっと。

 

◆家族の紹介

波状攻撃つらい

まず大前提として、子供たちに毎日それなりの時間を使っている。そして家のこともちゃんとやっている。

 

妻のストレス軽減のための掃除も毎日できているんで家は綺麗だし、子供たちの声掛けもアップグレードしまして理想の対応に近くなりつつある。

 

自分のストレス対応として自然と触れ合ってるし睡眠とっているし、前向きに対応していくモチベーションもある。

 

これほどの私の頑張りとは無関係にやってくるのが家族問題である。

長男(小6)の学習

中学受験予定の長男、少し前からハリーポッターに対する執着が強くなってきてる。

 

面白いからと勧めたのは私なのだが、読書への取り組み方がYouTubeやテレビへのものと酷似してきた。読書中の長男には話しかけたくない。

 

でも勉強はしたいというから、勉強時間は勉強時間だと切り替えてもらって何とかやってる。

 

それが、どうもきついなと思う場面がありまして。

 

二日前の夜、塾終わりにばぁばから送迎してもらった長男(小6)が帰ってきた。その手にはハリーポッター。

 

ここで少し思う。なぜハリーポッターをわざわざばぁばんちから持ってきたのか。

 

塾がある日の長男は、帰宅するとそのまま私と散歩に行き、勉強して、寝る。翌朝も起きたらすぐまたばぁばんちに行く。

 

ハリーポッターを読む時間なんてどこにもないはずだが……まあどこかで読めるチャンスがあるとでも思ったのかもしれないとスルーすると、長男は勉強部屋に入っていった。

 

今がその読むチャンスか。

 

私は別部屋で寝かしつけ中の次男坊&妻と少し話してから、長男と勉強すべくリビングに出る。

 

すると長男が部屋から出てきて尋ねてきた。

 

「……(勉強前の散歩)いく?」

 

 

 

んーー。

 

 

 

これねぇ、この言い方ねぇ。多分文章では伝わらないと思うんだけど、

 

とんでもなく、"やらされている感"があるのだ。

 

以前は夜の散歩+勉強の時間が楽しみだ的な、オレは勉強もやるぞ!といった意気込みが見えていたのだけど、今はとても嫌そう。

 

嫌そうというか、ハリーポッターの続きが読みたいのだろう。読みたいけど父親もきたし、嫌だけど行かざるをえないといったオーラが全身から発せられている。

 

これねぇ……何と言うか、

 

嫌がる子供に無理やり勉強させるほど、私は教育熱心ではないのだ。

 

勉強したいというから付き合っているのが大前提。本人の意思があるから付き合ってる。やりたくない勉強にわざわざ付き合わない。

 

そんなに暇じゃない、バカ言ってんじゃないよってのが本音。それなのに何やらされてる感出してんの、勘違いも大概にしろよ。

 

でも本人も一応は読書をやめて私のところにきてるわけで、嫌な態度を全身から発しつつも一応はきてるわけだから。

 

最低限のラインは守っているとも言えなくもない。

 

……ただ、私の心がついていかんよな。気分が悪い。

 

とりあえず心の拒絶反応がピークに達したために、この日は読書の日にしようと言って終えた。

娘の暴れっぷりがやばい

何でこんなにムカつくのか、どうしたものかとモヤモヤしながら夜が明けたその翌日。

 

娘(特別支援学校/中2)がてんかん発作連発で何度も倒れてるとの学校から連絡あり、早退対応となった。夕方早い時間にお迎えしたので時間も持て余してる。

 

じゃあ適当に何か夕食でも買ってあげながらドライブでもしようかと車を走らせる。

 

スーパーにておにぎりを購入。たけのこ入り炊き込みご飯おにぎり。以前に海苔のついたおにぎりあげたら喉に詰まらせたので海苔なしのやつ。

 

二個買って、ひとつ目はとても綺麗に食べられたんで。二個目を持たせてから出発。

 

うん、これが間違いだった。最後までしっかりみるべきだった。

 

車を出して数分もたたぬ間にパンパンと手を叩く音が聞こえて、後ろを確認するとおにぎりをぐちゃぐちゃにして服にこすりつける娘が。

 

うっわ……やったか……油断した。

 

もう仕方がない、後で掃除するかとそのまま走らせると、服についた米粒が気に入らないようでそれもパンパン払いシートに落としていく。

 

さらにシートに落ちた米粒も気に入らないようで、まるでドンキーの下Bのように……と言ってもわからないかもしれないが、両手でバンバンとシートを叩きまくる。

 

で、近くの公園に駐車したらこれ。

炊き込みご飯なのが最悪だよね。くっさいし油ギトギトだし、何でおにぎり食べさせただけでこんなことになるんだろうと頭を抱える。

 

で固まってたら蹴られてつねられて、汚い手で頭をひっかかれて。

 

地獄ってのはこういうことを言うんだなと思ったよ。

 

前にも失敗したのに、今回はいけそうだと踏んで一人でおにぎり食べさせた私が悪いんだけどさ。介助する元気がなかったならパンにすればよかった。

 

いや、パンもこないだやられたばかりか。

前向きに考える

といった二人を相手にして心が折れかけたのだけど、何とか立て直した。今の私をそう簡単に屈服させられるとは思わないで欲しい。

長男について

まず長男については原因がはっきりとわかる。

 

ハリーポッターが邪魔だ。

 

テレビやYouTubeと違って読書に制限なんてかけていない。

 

いつでも読んでいいのが本であり、いつでも読める楽しい本が目の前にあるのに長男が勉強やろうなんて思うわけない。

 

たとえば長男のYouTubeを無理やりやめさせたら同様にいやーな態度をとるだろう。つまりハリーポッターがYouTube並に長男の興味に対象になってしまってる。

 

かと言って本を読みたい感を出すお前の態度が気に入らないとか、ハリーポッターを読むなとは言いたくない。

 

なぜなら私はハリーポッターが好きだし、ハリーポッターに嫌な思い出を作りたくないのだ。

 

どうしたものかと考えた結果、長男がハリーポッターを読み終わるまでは夜の勉強は中断。全部読み終わるまでは夜の勉強時間を読書時間にすることに決める。

 

YouTubeと違って小説には終わりがある。

 

長男ももう最後の一冊だから一週間もすれば読み終わるだろう。その後は何か新しい本を提供するのもやめる。私から本は渡さないでおく。邪魔すぎる。

 

……というわけで、しばらく勉強はやめるからまずはハリポタを読み終わるようにと長男に話したら喜んでた。

 

これで喜ぶやつの勉強には正直付き合えないよな。よかった。

 

あと私の理想が高すぎなのも気になった。総合点数8割取れたらほぼ確実に合格するだろうなと目標を定めていたのだが、長男はそんな目標求めてなさそう。

 

口ではそれがいいと言いつつ、見る限りではギリ合格かどうかラインを攻めるような動き方をしてる。

 

見据えてる目標にズレがあるのもイライラの原因ではあるので、私の見据えるラインも下方修正しつつ対応したい。やることは変わらんけど、意識の話。

娘について

娘に関しては、正直もうドライブがきついなと思い始めてる。以前はドライブが好きだったのに、今では車が忌避の対象になりつつある。

 

シートベルトしてても後ろから蹴りまくってくるし、デイサービスの車でも暴れることが増えたとか。夕方のデイの引き継ぎがまたお通夜状態になってる。

 

先日なんて、デイの車で暴れ回っておでかけできないから迎えに来て欲しいと催促まであった。

 

だもんでドライブは禁止とする。家族と距離を離すとすれば、近隣の公園に連れていって過ごすとか。狭い車内で過ごさせる時間は極力なくそう。

 

あと、こう書くと語弊があるかもしれないが……あえて書くと、障害児というより障害者という言葉が見ててぴったりくる。

 

とても重たい大人の知的・精神障害者に見える。かわいいなんて言葉はもう出てこない。一緒にいて恐怖を感じることの方が多い。叩いてくる時の顔も怖い。目が怖い。

 

娘が今の生活を送れているのは、私が耐え忍んでいるからに他ならない。私が諦めたら他に面倒を見られる人はなく、娘は家からいなくなるだろう。

 

そうでなくても近い将来、四肢を縛られるか薬漬けにされる未来が待っている可能性が高い。この社会で生きていけるラインを超えつつある。

 

もちろんこれはバイオリズム的なものもあり、今がピークというだけでしばらくしたら落ち着くとは思う。しかしまたピークはやってくる。

 

脳外科手術をしてもてんかん発作にまったくの改善が見られなかったのが痛かったか。あれで薬も減らせて体調も回復するのが唯一の希望だったのだが。

 

通常の知的障害とは違うんだよね。知的障害に発達障害、てんかん発作による体調不良、薬の副作用など複雑に絡み合って今の娘が出来上がっている。

 

だから難しいんだけど、まだ希望がなくはない。

 

まず娘の食事を改善したい。てんかんに効果的なケトン食とまではいかなくとも、一般的に体によくないと思われるものを徹底的に排除することから始めよう。

 

デイでのおやつくらいは息抜きにOKとして、あとの食事は最大限健康に気を遣ったものにする。栄養状態の改善は地味にてんかんに効果があるはずだ。

 

あと暴力が出るということは環境に不備があるということの証。些細なことであっても本人にとって嫌な何かがそこにはあったはずなのだ。

 

環境調整、対応調整など、専門的な知識が必要である。正直言って、この知識を持っている人間が周りに存在しない。

 

医者も相談員もデイのスタッフも学校の先生も、申し訳ないがあまりあてにならない。聞いてもたいした答えは返ってこない。結局は現場で一緒にいる人にしかわからない。

 

なら私がやるしかない。

 

まずは行動障害について知ることから始めようと書籍を漁り始める。強度行動障害のプロフェッショナルは存在し、改善例もあるわけだから。

 

その人の肩に乗りたい。

すべては私次第か

長男の受験の合否はまあいいとして、長男のメンタル・娘のメンタルの問題はほぼすべて私にかかっていると言ってもいい。

 

言い換えれば、私が諦めたらこの二人は崩壊するだろう。長男は妻と大げんかして家をぶっ壊しDVに走り、娘はどこかの分厚い壁の中で一生を過ごすだろう。

 

……そんなわけなくね?と思いたいが、冗談ではなく本当にありうる話。なかなかに優秀な家庭崩壊ストッパーが私なのである。

 

ただギリギリ崩壊を防いだところでジリ貧だ。問題を根本的に解決しなければ暗い未来が待っている。

 

今生活を立て直していて、多少余った時間を確保できそうだ。この時間を家族問題に向き合う時間としたい。

 

家族本人と過ごす時間はとれても、家族問題を考え勉強し対応策を考える時間をコンスタントにとることは今までしなかった。すぐに心もおられるからね。

 

まだ諦める気はないので、もう少し戦ってみることとしたい。

 

できなければ死ぬだけ。でも勝てば生きる。戦わなければ勝てない。

 

といったミカサさんの名言で締めくくることとする。

 

ここまで読んでいただき感謝。

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