ステップファザーにできること

重度知的+発達障害の娘と、二人のやんちゃ息子の父によるステップファミリーの話

親戚の集まりで、長男(小6)のコミュニケーション課題が浮き彫りになる話

今日は8時間寝られたとんぼである、ごきげんよう。

 

今朝の娘(特別支援学校/中2)がなんと5時まで寝てくれた。昨日0時だから、5時起きがむしろ嬉しくて笑顔でドライブ行きました。よう寝た。

 

さて、体の元気も戻りつつあるので長男の話。

 

◆家族の紹介

親戚の集まりにて

先日の日曜日、家族全員揃って親戚の法事に出かけた。49日真ん中辺りに一度は家族全員で顔を出しておこうとなったのである。

 

昼過ぎにお邪魔すると、親戚のおばちゃんが6〜7人いてその中にうちのばぁばも。他にお客さんもいないようで、子供たちをメインでかまってくれた。

 

特に娘はてんかん発作も多く、暴力もあり、またコロナ禍もあったりして、親戚のおばちゃんたちと会うのは4〜5年ぶりになる。みんな大きくなった娘にびっくりしてた。

 

すぐに玄関に向かい帰ろうとする娘と、最初は人見知りしながらも周りをうろうろし始める次男坊(2歳)と、テレビの真正面のソファに向かってお菓子を食べる長男(小6)。

 

あまり長居する予定ではなかったが帰るタイミングが掴めず、1時間ほど滞在したか。なんとか怪我なくトラブルなく帰ったんだけど……

 

帰る時に長男が言い出した。

 

「オレはばぁばと帰るよ」

 

はあ、そうですか。

 

元々、我々が帰る時にはばぁばも帰るとの話もあったんで。長く滞在するわけじゃなし、本人がそうしたいなら別にいいかと置いていくことにした。

 

最近長男への理解度が増したばぁばが、その後長男がどんな風に過ごすか注意して見てくれたそうで。

 

後に聞くと色々あったようだった。

いとこたち

結局ばぁばは帰るに帰れず、そのまま数時間長男も滞在することになる。

 

そして、夕方には長男とほぼ同級生のいとこ(いとこの子供かも)達が帰ってきたそうな。3人いて、小6・中1・中2。

 

いとことはいえ、少し遠い親戚のためそんなに会う機会がない。長男が過去に一緒に遊んだのも1〜2回程度じゃなかろうか。

 

平たく言えば、関係性はないようなものである。しかも相手ももう10代だから小さかった頃のように遊ぶのは難しい。

 

帰ってきたいとこ3人はそれぞれ好きなように過ごし始めたそうな。ほとんどスマホかな。一人は部屋に入ってスマホ、一人はソファでスマホとか。

 

で、一人の子が手癖でボールで遊んでいたらしい。そのボールが転がって長男のところにきたそうなのだが、長男はそのボールをキャッチ。

 

何も言わず、ボールも返さず、そのまま持ち続けたという。

 

その後ボールを持ったまま、別のいとこがいる部屋の前に向かう長男。いとこはドアを開けたまま、ベッドでスマホを見ていたとか。

 

長男が何をするのかと思ったら、部屋には入らず、開いたドアの前に立ってジーッと室内のいとこを見つめ続けていたそうな。

 

 

……

 

 

ばぁばは言っていた。

 

他のおばさん達は何も思わなかったかもしれないが、いとこ達は「なにこいつ」と感じているだろうと。

 

ちなみに、いとこは完全無視だったそうな。まあ長男は見つめていただけで話しかけてないのだが。

課題は多いか

他にも私が見てて気になったこともある。

 

まず滅多に顔を出さない親戚の家にきて、線香あげて、真っ先に長男はテレビのど正面のソファに座ってお菓子を食べながらテレビを見始めた。

 

缶ジュースを勧められたら「オレはこれ飲まない」、りんごを勧められたら「オレはいい」と次々断っていく。

 

そしてテーブルに置かれたお菓子から、自分で好きなものを次々に選んで食べながらテレビに集中してる。

 

……よくもまあこんな堂々と過ごせるもんだなと思いまして。言わなくてもわかるが通用しないという話は本当っぽい。肩身の狭さ的な窮屈感も感じないのか?

 

そもそも家族と一緒に帰らず、そう馴染みのない親戚の家に残るという選択がよくわからない。テレビが見たいのだろうが……やってるのニュースだし。

 

帰り際に見た長男は、テレビに熱中してたせいか目がすわってて怖かった。現在はばぁばんちでもテレビはほとんど見せてないからかも。

 

親戚宅で普段眠っている衝動性が爆発した可能性がある。

 

そしていとこ達とは……ただ長男は遊びたかったのだろう。むしろ当然のように遊べるもんだと思っていたっぽい。

 

昔の記憶で遊んで楽しかったいとこ達だ。帰ってきたら遊べるとわくわくしてたのかもしれない。

 

それがフタを開けたら相手は成長してて変わってて、昔ならヌルッと遊べたものがそうもいかない。長男を無視してスマホを見続けている。

 

それでも遊びたいから近づいて見つめ続けるが、何をどうやって声をかけていいかわからない。

 

相手から声をかけてくれるわけでもない。親が仲介に入って遊ばせるような年齢でもない。関係性もなければ共通の話題もない。

 

それでも長男は遊びたい思いが勝ったんだと思われる。

 

遊びたい遊びたい。でもどうしていいかわからない。それで頭がいっぱいで、いとこのボールを拾って返さないのも無意識だし、いとこを見つめ続けたのも無意識だ。

 

おそらく長男の中では大きく時間が飛んでいることだろう。

 

……うーん。この状況なぁ。

 

関係性がなくて気まずいことはわかってるっぽいんだけど、それでも見つめ続けてしまうのは相手を不快にさせかねない。

 

考えて工夫して声かけすれば一緒に遊べないこともないと思うが、結構難しくないかこれ。

 

このスマホ見てるいとこを遊び相手として認識するのがそもそも間違いというか、放っておくのが一番というか。

 

いとこ達は夕食時にはスマホを置いてリビングにきてたというから、そういうチャンスを狙ってジャブを打っていくみたいな。そういうのになるかなぁ。

 

んー、難しい。別に相手は遊びたいとは思ってないしなぁ。

教えてはいくが

長男がなぜこういう行動をとるのか、以前よりは理解度が深まってはいるのだが……そうなると何をどう教えたもんかな、とはなる。これ書きながら何度も手が止まる。

 

遊びたい!といった楽しみを目の前にした時の衝動性が強過ぎる。

 

遊びたい遊びたい遊びたい遊びたいで、気づいたら相手を追いかけて見つめ続けているとかそんな感じでしょう?後追いの亜種みたいな。

 

時間感覚もないから、自分がどれだけ相手を見つめてるかも多分わかってない。ばぁばが指摘するくらいだから、ちょっと覗いたとかそういうレベルじゃないんだろう。

 

親戚関係もどんどん希薄になってはいるし、多分誰にとっても難しい状況ではあるとは思う。ただすべてのコミュニケーションを諦めることだけが選択肢でないことも確か。

 

とりあえず親戚の家でのマナーと、また何も言わずに見つめられる気持ち悪さについて簡単に脚本でも作って人形劇にしてみるか。

 

何もかも一気には無理なんで、一個ずついこう。

 

んー、むずいな。

 

ここまで読んでいただき感謝。

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