長男(小6)の「うん」にムカついたとんぼである、ごきげんよう。
詳細は割愛するが、「うん」の一言に"オレの楽しみが奪われるのは嫌だ"の感情が全乗っかりしてた。周りへの配慮は一切なし、自分のことだけ考えている「うん」。
一言でここまで察するなんて、我ながらよっぽど感受性が豊かなのかな。勘違いの可能性もあるけど。
さて、長男のコミュニケーションのさらに細かい話。
長男(小6)、無駄なコミュニケーションをとらない
まずは私の素直なありのままの感想を書いてみる。
長男(小6)との普段のコミュニケーションにおいて、やりづらさの原因の一つをキャッチした気がするのだ。
一つ例をあげる。
夜、私が忙しい時は机の上に長男用の課題(テスト)を用意しとるわけだよ。毎晩恒例なんで、長男も課題があることはわかってる。
でもほら、夜に帰宅した長男がそれをやるかどうかはわからん。一応私も用意はしてるけど、「課題、用意してあるよ」と声かけるのもプレッシャーになりかねない。
やりたくないならやらんでいい。放っておいてやることもあるし、とりあえずは用意してるだけ。
そして帰ってきた長男には課題とは関係ない声かけをする。
「おかえりー」
「学校で○○だったって?」
といった自然な会話。親が勉強のことばかり言ってたら嫌だろうなと配慮して、ジャブ的な会話を展開する。
それがひと段落すれば……ほら、何かさ、こちらとしては欲してしまうわけだよ。
課題についての簡単な意思の疎通というのかな。別に意味なんてなくていい、ただの言葉のキャッチボールでいいんだよ。
たとえば以下のようなもの。
長男「ねーパパ、今日も課題あるの?」
私「あるよ」
長男「あー仕方がない、やるかー」
……なんとなく伝わる?こういうの欲してるわけだよ私は。
それが長男は違う。たとえば以下のような会話がある。
長男「今日も課題あるの?(とても暗い表情)」
私「あるよ」
長男「……(無言で部屋に入る)」
返事はなく、すーっと部屋に入って、すーっとドア閉める。
こんな会話があるだけまだマシで、大半は課題について何も言わずにすーっと部屋に入ってすーっとドア閉める。
……なんというか、非常にやりづらい。
こんなの会話しなくても部屋を見れば一発でわかる無駄なコミュニケーションなんだけど、人対人なんで無駄な会話こそがコミュニケーションの潤滑油じゃないか。
この感じ、会社の同僚と顔を合わせたのに「おはようございます」の挨拶をしないまま仕事が始まって何だか気まずい感覚に近い。一度は挨拶しておきたい。
まあ……長男は無言でもとりあえず課題はやってるんで放置して、他の子供たちを寝かしつけたあとに私が部屋から出てくるとしよう。
するとその音を聞きつけた長男はほぼ必ず勉強部屋から出てくる。
それはいいんだけど、
何も言わないんだよ。
すっとドア開けて、近づいてくる。何を言うのかなと待ってたら何も言わない。仕方がないからこちらから聞く。
「どうしたの?課題もう終わった?」
その返答がこれ。
「まだ終わってないよ」
……え、なにこの時間。一体何を求めてるの。
いやそれは冗談で、わかるんだよ。
君が言いたいことは言わなくても全部伝わってる。集中が切れたとか、父がリビングにいる音がしたからとか、色々な理由で勉強を中断して出てきただけだろう。
ならそれを言葉にしてくれたらいいのだ。
「はーつかれた、難しいよこれ、全然おわんない」
「ちょっと休憩する、つかれたー」
とかさ。何でもいいんだ。本当に何でもいい。
「ぱぱ、やっと終わった!全部できたよ、間違ってるかもしれないけどさー」
とかもう何でも。もっとこう素直な感情を言葉にして投げかけてくれたらやりようがあるんだけど……ないんだよな。
他、勉強部屋から出てきたなーと思ったら「おやすみ」と言ってすーっと寝室に入っていくとか。
課題について何か言うことはないのか?と思いつつ、後に課題を確認したらしっかり全部やられてたりする。
なんだろう。
以前はこんなことは感じなかったし、この言葉が適切かはわからないが……長男は感情表現が乏しいのかもしれない。
なぜ今になって気づいたか
これまでの私は、何となく間が怖くて自分から声をかけるようにしていた。だって無言の間があるから、そりゃ話しかけるでしょう?めっちゃ気まずいし。
それに長男が無言であっても、言いたいことは状況から察せられる。だもんでこちらからアプローチして場を繋いでいたのである。
私が繋ぐからこそ、多少強引でも円滑なコミュニケーションが取れていた説。
で、最近はこちらから間を埋める行為をやめてみた。この子は放っておいたらなんて言ってくるんだろうと観察することにしたのである。
この子は長尺の間で、この空気感で一体何を話しかけてくるのかと。
……そしたら何も言わなかったり、すーっといなくなったり。
先日、スマホをいじる従兄弟を何も言わずじーっと見てたのも、おそらく似たようなことなのだろう。
あぁ、こちらから手を差し伸べなければこういう感じなのかと、今さらながら長男の真の姿を見ている気分である。
こちとら人の顔色ばかり伺って生きてきたんで、長男が言いたいことは言わずと大方察することができるんだけども。
合理的に考えたら不要なコミュニケーションは、私にとっては必要なんですよね、きっと。
潤滑油がない関係性
長男も退屈で暇だアピールはするし、不満があれば爆発するし、好きなアニメの話はエンドレスでやってくるし、ゲラゲラ笑うしオラオラ系男子でもある。
ただ私が必要としているコミュニケーションがすっぽり抜けているのかもしれない。それが嫌悪感に繋がっていたのか?
……どうだろうね、まだ検証不足で何とも言い難いが、次男坊(2歳)の対応をしてるとまったく何の違和感も感じない。
おそらく次男坊とのコミュニケーションは、私の知ってる枠の中にある。だから泣かれてもそこまで傷つかないし、次男坊が怒ってても仕方がないと受け流せる。
しかし長男のそれは一つ一つがどぎついというか、一つ一つの行動が私にダメージを与えてくる。
それはもしかしたら潤滑油となる会話や感情表現が少なくて、コミュニケーションの土台がぐらついてるからなのかもしれない。
(私にとって)あって然るべき会話がないから常に気まずいみたいな。
まあどれもこれも思いつきだしとっ散らかった話で申し訳ないんだけど、何か言いたげなのにこちらが黙ってたら何も話しかけてこないのは新しい発見だった。
今だからこそ耐えられるけど、視線を感じてるのに何も話しかけられないのは割と気分が悪いぞ。
とりあえずは要検証ということで。
ここまで読んでいただき感謝。
↓のウサギをポチすると、さらにとんぼが喜びます。