ステップファザーにできること

重度知的+発達障害の娘と、二人のやんちゃ息子の父によるステップファミリーの話

長男(小6)、全寮制の私立中を軽く紹介しただけで行くと決めた話

わかっちゃいたけど面白くはないとんぼである、ごきげんよう。

 

長男への理解は深まるが、心の許容量が急に大きくなるわけでもなし。いやーな感じはずっとしてる。

 

でも多分いやーな感じがしてるのは私だけなんだよな。だいぶわかってきた。

 

◆家族の紹介

私立に行く長男(小6)

先日、全寮制の私立中学校に長男を入れるのはどうだろうと書いた。

www.rabbitonbo.com

 

金の問題はあるし中学から全寮制は早い気もする。親と離れるのもメンタル的に大丈夫なのかな、といった心配も一般的にはあるだろう。

 

なんとなく本人に話す踏ん切りがつかないまま放置してたところ、昨晩妻がこの私立について長男に教えたようだ。

 

学校がやってるインスタか何かがあるようでそれを見せながら長男に紹介したと。

 

そしたら、

 

「行く」

 

んだって。

 

"行きたい"じゃないよ。"行く"んだよ。

 

……なんと言うか、改めて私の見立て通りの子なんだなと痛感したというか。私の分析は外れててくれーと願っていたけど当たってるっぽいなって。

 

ブログ読んでもらったらわかるだろうが、こいつ(とんぼ)無駄に考えすぎだろって思うじゃないか。私は思ってるよ。

 

考えすぎだ、穿った見方をしてる、ドツボにはまってるだけだよって。

 

それがなんとなく、最近長男への理解がさらに深まったんだろう。100%とは言わないまでも、以前よりは解像度が高く長男を見られている。

 

その結果、気付いたんだ。

 

この子は楽しければ何でもいいんじゃないか?

 

だって小3の終わりに自ら希望して公立一貫校への受験を決めて、夢があるっつってたっかい金かけて塾に通って、もう6年生になって来週には7月だよ。

 

それがちょっと別の学校紹介されて即座に「ここに行く!」とはならんだろ。まずは考えろ、悩め、天秤にかけろ、比較しろ、金の心配をしろ。

 

お前は一体今まで何のために何をしてきたんだよ。希望校に行くために続けたかった部活までやめたんじゃないのか?

 

希望校とは一体なんだったの?

 

少しは躊躇とか懸念とか、何か何か………あるだろう?

 

 

でもなかった。

 

 

全寮制!仲間がいつもいる!外でも遊べる!楽しそう!じゃあここに行く!

 

 

はい終わり。

 

この話を妻から聞いて「アホか」と思わず口からでてしまった。

 

とはいえ、そもそも誰の頭にもなかったこの私立中を提案したのは私だから、誰よりも理解はしてるわけだよ。

 

この反応は私の想定通りとしか言いようがないのだ。全寮制を拒否するなんて絶対にないこともわかっていた。本人が全力で食いつくだろうことも織り込み済み。

 

それでも……やっぱ何と言うか、モヤッとはするよね。楽しそうだからで何事もすっとばす感じ。周りで支えて考えてきた人間もいるからさ。

 

まあ、私のまだ幼い部分がイラついてるだけだよ。

負担分散社会に放流したい

おそらくこの子は現代社会の、核家族で狭い世界である家庭で面倒みられるタイプの子ではない気がしてる。

 

一緒に暮らして、情緒的な関係性を少しでも求めてると病む。これはほぼ自然な本能に近い感情なのでコントロールはかなり難しい。

 

明らかに今の私では無理。普通に病む。高確率で私は既に病んでる。今さらながら、長男にはアスペルガーの傾向が強く出ていると感じる。

 

しかし原始時代から長男のような人間は存在して上手くやっていたはずだ。

 

それはきっと顔馴染みが大勢いる社会の中で、みんなに少しずつ分散してるから薄まっていたんだろう。

 

自然が多かったことも分散につながったし、また生きていくために仕事が多いことも重要な要素だったと思われる。

 

人間関係が薄くなってると思いきや、むしろ密度が濃くなってるのが現代か。家庭の中の濃度はやばい。人も少なければ自然も少ないし生死に関わるような仕事も少ない。

 

それがどうだ。

 

この私立の寮生活なら、たくさんの家族が存在するような擬似空間。「自立」的な精神も掲げてるため、掃除やら洗濯やら皿洗いやらと色々とみんな忙しい。

 

自宅でお手伝いさせるのと違って、周りもみんな同じ負担を背負うから不満も溜まらない。

 

さらに山にも囲まれていて、授業にも自然を取り入れている。テレビ・スマホなどのデジタルデバイスも禁止。

 

長男には中学生になってもスマホを持たせる気はなかった。しかしそれは長男がもっとも忌み嫌う不公平な状態になって毎日ストレス貯まることだろう。

 

ここなら皆平等に禁止なんで気にならない。

 

書けば書くほどここしかない。

 

ちなみに現代社会ではやっていけなさそうな子たちの受け皿になってるっぽい学校ではあるので、長男に負けず劣らず濃ゆいやつらの集まりだと思われる。

 

覚悟決めるか。夏に体験入学があるんでまずはそれから。塾も変えるかどうか。偏差値的には希望校のちょい下くらい。

コミュニケーション課題は

最後に余談。

 

先日法事にて、長男が同年代の従兄弟と久しぶりに遊べたらしい。公園に移動して、二人きりで鬼ごっこをしてたと妻から聞いた。

 

で、ほとんど関係性がない初対面に近い状態なのに、相手が上手く逃げおおせた時に長男が大声で言い放ったんだって。

 

 

「だっる!」

 

 

言葉のチョイス間違えてるぞ。

 

こういう部分も大人数の中で学べるもんかな。いや、TPOによって言葉を変えられないのなら常に丁寧な言葉遣いにするしかないような。

 

大は小を兼ねるというか、その先が大仰型というやつなのかもね。

 

ここまで読んでいただき感謝。

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