このブログでよく登場するのは私の姉、長女である。
父は地獄に落ちて当然とか、私の子供達が万引きするなどよく暴言を吐く人である。
最近の長女は私のことを「かんおけ」と呼んでくる。
ドラマのキャラクターからきているらしいが、決して気分がいいものではないな。
今回はその長女とは別のもう一人の姉、次女の話をしよう。
どちらかといえば次女は控えめ、真面目な感じの人だ。
この次女の話もなかなかに面白く、考察するに値する話が山ほどある。
それなりにお金を持っているはずの旦那さんが、収入の不安で心の病になったりとか。
まだ結婚する前にお互いに隠し事が多すぎて関係が破綻してしまったりとか。
なかなかに面白いのだが、つい最近あったもう少し軽い話をしよう。
次女は人間関係が得意ではない。私とそっくりだ。
人に嫌われるのがとても怖いようだし、高圧的な人間は苦手だと言っている。
そんな次女が最近職場で新しい部署に配属されたようだ。
その部署の仕事に興味があったようで、次女自ら志願して配属されたとのこと。
そのことがきっかけか「次女が最近仕事に行きたくないと悩んでいる」と母から聞いていて、面白そうな話だなと思っていた。
そして先日、娘の送迎帰りに実家に寄ってみると「仕事が嫌で嫌で遂に休んでしまった」という次女がいた。
母や長女と話しながら、この先どうやっていけばいいのかと解決法を探していたようだ。
悩んでいるのは、新しい部署の上司がとても厳しいというか、次女への当たりが強いことらしい。
「前にも言ったよね」
「昨日も教えたけど」
何か質問をすると、だいたいこのような嫌味を言われるそうだ。
面白い。
このような職場での避けられない人間関係を、どんな思考で切り抜けていくのか考えるのはとても面白いぞ。
次女の話を要約するとこうだ。
・仕事自体は慣れたら面白くなるはず
・でも質問することがたくさんあって、質問するたびに上司に嫌な顔をされる
・その上司は次女以外には普通に答えてくれたりする
・仕事ができる人が好きなので、あまり物を言わない次女が嫌いなのかも
・他の人が怒られているのも見てるのでドン引きしてる
・もう仕事に行きたくない
この話を聞いていて、あー最近同じことを考えたなーと思った。
長女や母からも「気にするな」「みんなこんなもんだよ」というアドバイスが多々あって、次女はうんうんと聞いていた。
そして望まれてるかどうかは知らないが、末っ子の私からもいくつか助言を送ることにした。
出しゃばり感もあったが、次女は実際に助けを求めていた。
そしてこれも経験である。自分ならどう考えるか、思考実験である。
以下、次女に送った助言だ。
まず、次女は目的を履き違えている。
上司に嫌われないこと、嫌われて傷つかないことを重要視しすぎていて本来の目的を忘れている。
自分がやりたいから志願した仕事なのだ。
もっとも優先すべきなのは、仕事を覚えること。そしてその仕事で成果を出すことである。
その目標を達成する過程で上司には質問せざるをえないが、それは目的のために必要なことなのだ。
嫌味を言われたとしても、嫌われたとしても、それは目的に一切の関係がない瑣末なことだ。
上司が次女を嫌おうが知ったことではない。そもそも上司の好き嫌いを次女にコントロールできるわけもなし、正直考えるだけ時間の無駄である。
次女には次女のできることをやるしかないのだ。
じゃあ何をするか?
簡単だ、やるべきなのは全力で仕事を覚えることだ。
その目標を達成することだけを考え必死に学ぼうという姿勢があれば、質問時に嫌味を言われることなんてしょーもないノイズに過ぎない。
結果的に上司に嫌われたとしても生きていけるし、そもそも人に嫌われてはいけない、仲良くしなきゃいけないなんて思い込みもいいところ。
だから、まずは仕事を1秒でも早く覚えることに集中してみてはどうだろうか。
以上、そんなことを自分に言い聞かすように話した。
我ながらいいこと言ったな。だからドヤ顔で今書いてる。妻にもいいこと言ったったぞ!とドヤ顔で報告した。
私の話で完全に解決したわけじゃないだろうが、次女も何かしら得ることがあったようだ。よかったよ。
それでも、やはり現実は厳しいはずだ。
頭で考えることと現実は違う。
上司を目の前にしたら恐怖で足がすくむこともあるだろう。
だが、前に進みたいなら考え続けなければならない。
これがダメでも、次にどうするかを考えなければならない。この姿勢を崩してはならない。
そして、何が自分にとって大事なのかを常に意識するのが大切だよなーと改めて感じた一件である。
ただ我慢するだけでは乗り越えられないことは数多くあるのだから。
思えば、次女は十年以上前から仕事で「胃が痛い」とずっと言ってるな。
私のくだらない助言で少しはストレスが軽減されるといいのだが。どうだろうな。
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