ステップファザーにできること

発達障害の娘とやんちゃ息子の父によるステップファミリーの話

フリーランスでやりたいことをやるためにあえて強制力を利用する話

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さて、今回は仕事の話をしよう。

 

私は家族との時間を大事にするためフリーランスで生きようと決めている。

 

別に組織に入って働くことが嫌いなわけではない。人との出会いは必要だ。

 

ただ、自分で自由に時間を調整できる仕事を求めたらフリーランスにいきついただけである。

 

そして、フリーランスといっても今私がやっている仕事も別に大したことはない。内容も収入も正直大したことはない。

 

しかし今のような状況になって思うことがあるのでそれを記していきたい。

 

以前の私はフリーランスのことをこう考えていた。

 

いつでも、好きな時に、好きなようにできる職業。それがフリーランス。

 

例えばブロガーなんてのはわかりやすい。自分の好きな時に執筆するのがブロガーだろう。

 

時間なんて関係ないし、やってもやらなくてもいい。自由だ。

 

自由ではあるが、実際にそれを実践していくと”凡人の私にはきついな” と感じ始めている。

 

いつやってもいいしやらなくてもいいという状況だと、

 

例え好きなことでもやらないのだ。

 

好きなことだからできるだろ!って思うじゃないか。でもできないんだよ。

 

人間は楽な方に楽な方に流れる。より簡単な方に流れていく。

 

自分の部屋に行ってPCを触るよりも、リビングでスマホでYoutubeを見てた方が楽だ。

 

好きだから何も考えなくても続けられる!

 

これは、実際なかなかに難しいなと思い知らされた。

 

開設当初は睡眠時間を削りまくってもひたすら書き続けたこのブログも、3ヶ月近くもたてばかなり冷静になっている。

 

最初より愛着は数倍あるが、睡眠時間を削ってまで書こうとは思わないしネタもそんなにない。

 

それでも私が更新を続けられるのは、

 

毎日ずっと書き続けているから。

 

この流れを断ちたくないだけである。そしてこれがあるから睡眠時間を削ってでも書こうと思える。

 

書き始めたら楽しいし、集中するし、気づいたら何時間も経っている。

 

だが書き始めるのはなかなかにしんどいのだ。

 

先日、ちょうど100記事目をあげる日だったのだが眠くて眠くて更新せずに眠ってしまった。

 

ふと目を覚まして時計を見ると23時半。

 

やばい!

 

飛び起きてブログを書きなぐり、無事に更新できた。

 

毎日更新していることによって、これほどの強制力が働いているのだ。

 

さて、これは果たして私が思い描いた自由だろうか?

 

好きだから書いているブログではあるが、”毎日書く”という制限をしている以上、それはもはや私が考えていたフリーランスの自由ではない。

 

やりたいことをやっているが、いつでも、好きな時に、自由にはやっていないし、逆にこの強制力がなかったらこのブログは既に廃墟と化している。 

 

そして今回、私がもらった自宅でできる仕事も「好きな時間にやっていいよ^^」と言われている。

 

このブログでの圧倒的な強制力を知った私は、あえて宣言することにした。

 

毎日朝の5時から稼働します^^

 

そうだ。突然宣言した。

 

仕事の内容として、様々な記事のチェックや修正が主な仕事だ。

 

集中力がなければ何度読んでも文章が頭に入ってこない。朝にやるのがベストなのだ。

 

だが朝は起きられない。

 

これまで何度か挑戦したが、私が早朝に起き続けることができたのはこの2年の内で数ヶ月だけだ。

 

そこで私は考えたのである。

 

この仕事、利用できるんじゃないか?

 

仕事に携わっているのは私だけじゃない。他のチェック担当の人たちと話し合い、意見をすり合わせたり情報を共有したりとコミュニケーションが必要である。

 

そんな中、

 

朝の5時から稼働します^^

 

と言ったらどうなると思う?

 

絶対に起きないといけないのだ。

 

これはもう、絶対である。

 

自分で決めていいよと言われているし、他の人は皆日中にまったりやっている。

 

それなのに「私は早朝から動きます^^」と突然宣言した変人である。

 

そんな宣言をしておいて起きないという選択肢は存在しない。

 

人目を気にする必要はないが、私がそれでいいと思ったし、そしてこの無意識の強制力も大いに利用できるはずなのだ。

 

さらにだ。聞いてくれ。

 

朝起きても体が動かない。手に力も入らない。何もできない。

 

そう悩んで病院に行った私だが、5時から稼働します^^と言ったその翌日から、久々に感じる強制力によって当たり前のように5時に起きられたのである。

 

「どうせ起きないしな」と思って最近は目覚ましのセットすらしなかった私が、無意識にアラームをいくつもセットして、絶対に起きられるように準備した上で、4時半に起きた。

 

体も動く。手も力が入る。頭も冴え渡っている。

 

強制力があるだけでここまで違うのかと驚かされる。

 

言いたいことはわかるぞ。

 

これが私が求めていた自由か?と問われればそうじゃない気がする。

 

そんなのただのストレスフルな仕事じゃねーかという気もする。 

 

だが、フリーランスってそんなもんなのかなーと今は思う。

 

例えば講演会をしまくってる人なんて正にフリーランスだが、その人だって別に自由ではない。

 

車や飛行機で移動する時間、打ち合わせの時間、そして講演会の時間。

 

それら全てに制限がかかり、自分が好きな時になんでもできるわけじゃない。深夜の3時から講演会ができるわけじゃない。

 

フリーランスといっても、少なからず人や時間に縛られるものなのだ。

 

であれば、あえてその強制力を利用して自分の身体を動かす、というのは悪い手ではないのではないか。

 

まーストレスが溜まって身体を壊したら意味がないのだが、実際に仕事は楽しいのだ。

 

このブログを通して、自分が好きなことだからって放っておいてもやり続けられるような天才ではないと知った。

 

そんな私でも自分のやりたいことはわかっているのだ。

 

ならばやりたいことを継続するために、あえて心理的な強制力が働く環境を作るのは、ありなんじゃないか。

 

そう気付いた平日の昼下がりであった。

 

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