ステップファザーにできること

重度知的+発達障害の娘と、二人のやんちゃ息子の父によるステップファミリーの話

息子(小4)への失望は自分への失望と同じ、完璧主義の話

完璧主義とんぼである、ごきげんよう。

 

自分に厳しく他人にも厳しい、それが私である。明らかにメンタルに悪いし子供たちとの関係性にも悪影響を及ぼしているようだ。

 

以前より確かに緩和されてはいるものの、まだまだ完璧主義の権化である。

 

◆家族の紹介

息子を認められない

息子への感情を紐解いてみるとわかることがある。

 

私は息子を認めていない。

 

認めていないし認めたくないし認められない。なんでだろうね、何があっても認めないくらいには認める気がない。

 

息子が塾で残ってテストを受けてきたと言っても、はぁそうですかとしか思わない。

 

昨日は塾で残って友達に算数を教えてたと聞いて、はぁ、そうですかとしか思えなかった。

 

いや、むしろイラっとしてるのかも。それがどうしたという怒りがふつふつと湧く感じ、わかるかなぁ。

 

おそらく息子を観察した上で、こいつは認めるに値しないと判断をすでに下してしまったのだろう。

 

塾で居残りで頑張ってきても、

 

「今日だけだろどうせ」

 

部活の大会で活躍しても、

 

「たまたま運が良かっただけだろ」

 

テストの成績が上がっても

 

「自主学習してないのに点数上がるとかしょーもないな」

 

もちろん口には出さないよ。

 

出さないけども、息子が出した結果に価値が感じられない。おそらくどんな輝かしい結果が返ってきても、私が喜ぶこともなければ認めることもないだろう。

 

もはや息子が何をやっても無意味に近い状態だ。

 

諦めている?いや、諦めてはいない。見限っている?いやいや、見限ってもいない。

 

単純に、この子なりの努力を努力として認められない。私の中の頑張ってると認定するラインを超えていない。

 

努力や過程を大事にしすぎてるのか、過程がぐだぐだなのに結果だけ出しても正直だからなんだって感じてしまう。

 

これは息子だけじゃなくて、自分に対してもそう。

 

5年前にTOEICで840点とった時、私にしてはとてもいい点数だった。それなのに最後の方は体が動かなくなって勉強ぐだぐだだったからか、なんの価値も感じてない。

 

こんなんたまたまだろ、意味のない点数だなって思ってる。喜んでいい点数なのにね。

日々の生活こそが

努力が好きだ。

 

学校も仕事も家事も育児も大変だけど、余った時間があるなら(ある程度の休息は取りつつ)もっとも大切なことに時間を割き努力すべきだと思ってる。

 

怠惰こそが人生ですというなら別だが、やりたいことがもしあるのならば多少苦しい思いをしつつも努力すべきだと。

 

そういう人がカッコいいと感じるし、目標に向けて努力する姿勢を高く高く評価してる。

 

逆も然りで、やりたいことがあると口でいい、余裕も体力もあるのにだらだらしてる人は見てられない。

 

そうだ、私は息子の余暇の過ごし方が受け入れられないんだ

 

夢があると偉そうに口で言いながら、実際に行動に移そうとしない。塾や部活といった誰かが用意してくれた環境でのみ動き、余暇は遊びのためにしか使わないと決めている。

 

それで目標が達成できるなら構わないが、現実はそう甘くない。余暇に自主的な努力をしなければ、目標を達成することはないだろう。

 

しかし息子は動かない。

 

暇ができればテレビと遊びのことが最優先だ。何もない平日は学校が終わったら短い時間でも遊びに行く。

 

帰ってきて自分のYoutubeタイムが終わったら、別に大して興味がないEテレを座って見てるだけ。

 

土曜日に親が時間作ってもゲームとアニメのことしか言わず、日曜日は朝から夕方までフルで遊びに行く。

 

外に遊びに行けない時はだらだらと寝っ転がって、暇だ暇だと文句を言っている。

 

先日もどこにも行けない暇すぎる時間が余っていたのに、息子からは絶対に勉強だけはしないという強い意志の力が見えた。

 

……うーん。いいんだけどさ。達成できないだろう目標は私の目標じゃないし。

 

口で言ってるだけで本当は目標でも何でもないかもしれないし、望む未来が手に入らない人生は息子のもんだし。

 

別にいいんだけどねぇ。

 

なんて言ったらいいんだろう。

 

こんなヤツにはなりたくないなぁ……って思ってしまう。夢があると言いながら、目の前の人参を必死に食べてるだけの人生って楽しいのかなって思ってしまうんだよ。

 

息子が勉強よりも遊びを選ぶたびに、小さく失望してる。この子の生き様にまったく憧れない。

 

といった心境なので、息子を認められるわけがない。

 

何が楽しいのか知らないけれど怠惰な人生楽しんでね、時間の無駄だから私に関わらないでね、ってな感じです。

 

我ながらかなりどぎついぞ。

裏を返せば

息子に関するこの厳しい評価は、別に息子だけに向けられたものではない。自分にも同様の評価を下している。

 

やるべきことがあるのにだらだらしてしまったら激しく自己嫌悪する。

 

疲れていたかもしれないし、体調が良くなかったかもしれないし、ストレスが爆発してどうしようもなかったかもしれない。

 

それでも努力できなかった自分が許せず、無意識に自分を攻撃する。

 

で、結局は息子と同じように自分も認められない。怠惰な人生お疲れ様、時間の無駄だったね、と自分に言ってるんだよ。

 

〜すべき!という完璧主義はかなり手強くて、常に高い高いハードルを越えないと認められない。

 

息子への認識を改めるよりも前に、まず自分にかける声かけを改善するのが先なんだろう。怠惰な自分にかける言葉が、そのまま息子へ投げかけられているから。

 

今のままでは一生息子を認められないはずだ。

 

はー、結局自分と向き合うことになるんだよね。わかっちゃいるけれど。

理性ではわかっている

最後に、息子が頑張っていることは重々承知していると書いておきたい。

 

世の中には頑張れない人もいるとはいうが、息子は息子なりに頑張っている。

 

週2で塾、週3で部活。ただ通ってるだけ……と無意識は言うが、継続してるだけでもすごいことではないか。

 

しんどいしやめたい時もあるはずなのに続けている。素直に賞賛に値する。

 

そもそも平日は学校で朝から夕方まで拘束されている。小学校に休まず通い続けるのは誰にでもできることではない。

 

図書館から借りてきた子供向け小説も寝る前に読むようになったし、宿題もやっているし、塾でもたまに残って勉強してるようだ。

 

うん、頑張っているよ。息子なりに頑張っているのは確か。

 

余暇の使い方がまったく気に入らないから認められないだけ。私の思い通りのルートを歩かないと認められない完璧主義という病気である。

 

完璧主義も他者に期待しすぎるのも簡単には治らんな。だからこそ認知行動療法やってるんだけども。

 

というわけで、息子が塾と部活を継続してるように、私も認知行動療法は継続していきます。

 

では。

 

認知行動療法19日目

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