にわかFPとんぼである、ごきげんよう。
金の匂いのする話を書きたい……わけではなく、友人に資産運用についておすすめの本やYouTubeはないかと聞かれてね。
いくつか見繕ったんだけども、どうせなら資産運用についてブログに簡単にまとめたら他の誰かの役にも立つはずだ。
ちなみに今回書く資産運用とは、"お金を増やすための運用"についてである。節約や節税の話ではない、ということでいってみようか
資産運用の入門的な話
①生活防衛資金の準備
資産運用をするにはまず、運用する元手が必要である。
運用といっても、生活に必要なお金まで突っ込んじゃったら大変だ。
仕事をやめたり環境が変わったり入院したり……もしもの時を考えてある程度、いつでも動かせる金を手元に残しておくのが前提。
生活防衛資金と呼ばれるやつだ。
さて、じゃあ生活防衛資金は一体いくら必要なんだろう?
ネットで調べてると諸説ある。
生活費が3ヶ月分あれば十分って人もいれば、6ヶ月、いやいや1年、何言ってんの2年分は必要だよって人もいたりする。
会社で働いてるなら退職しても数ヶ月は基本手当(失業手当)がもらえるし、大きな怪我をしても労災や傷病手当があるのである程度は収入が確保できる。
ただ自主退職なら基本手当の支給までに数ヶ月待つし、個人事業主なら自分で保険に入ってないとケガで収入がゼロになる可能性もある。
夫婦の片方が万が一不慮の事故で障害が残ったり死亡したとしても、年金を払っていれば障害年金や遺族年金がもらえる。
払ってなければ当然ゼロ。
生命保険等で手厚くしてる人は支出も多いがリスクにはもちろん強い。
どこまでのリスクを考慮し、どこまで国の制度や補助金でカバーできるのか、その上で何ヶ月分の生活費があれば乗り越えられるのか。
それぞれの家庭でのベストアンサーを決めて貯金して、余ったお金を運用する。
まぁとりあえず3ヶ月分だけ生活費残して残りは全ブッパって人も……というか貯金残さず突っ込んでる人もTwitterで見たことある。
個人的には、メンタルの安定のためにある程度は確保した方がいいかなと思う。
②資産運用って何があんの
一口に資産運用と言っても色々と種類がある。こちらの画像がわかりやすいかな、リスクリターンの分布。
まずローリスクローリターンなのが預貯金。銀行に預けるあれ。
非常に低金利でほぼゼロに近い。たまに数円振り込まれてるやつ。
1000万までは元本補償だし、確実に金は増える。これも立派な資産運用ですよね。
次が国債。
国にお金を貸してリターンを得る。
銀行預金より少しだけ金利が高いが資金が拘束される。
株と違って国が責任を持ってお金を返してくれるので、長らく使わない金があるなら預金よりも国債の方がマシかも……程度。
リスクをあまり取れない年齢になってくると考慮した方がいいが、現役世代はもう少しリスクを取ってもいいかも。
そして株。
特定の会社の株を買って、上がったら儲けて、下がったら損して、潰れたら紙屑になるとかいうあれ。
配当がもらえたり、日本の会社の株なら株主優待があったり、またどれだけ株価が下がっても株を売らなければ倒産するまでは損をしていないとも言える。
とりあえずリスクは超高いが、それに見合ったリターンが期待できるのが株。
ちなみに信用取引にさえ手を出さなければ、自分が払った金以上に金をとられることはない。100万で株買ったら、最大でも100万の赤字と考えて差し支えない。
③素人は何に投資すんの
さて、では我々投資の素人は一体何に投資するのか、昨今の投資ブームは一体なんなのか??と言われれば、
もちろん株である。
株はリスクが高いと書いたが、複数の会社の株を買えばリスクは低くなる。片方で損してももう片方がプラスならとんとんだ。
じゃあ二つより三つ、三つより四つ……と様々な業種の株を多岐にわたって買えば買うほどにリスクが軽減できることになる。
でも10~20なら個人で管理できても、100や200となったらさすがに管理できないじゃないか。莫大な購入費用も必要になるし、管理する時間もかかってやってられない。
そこで出てくるのが投資信託と言われるもので、平たくいえば株の詰め合わせ商品のこと。
例えば日本の有名どころの株だけ集めた商品や、アメリカの大企業500社とか、全世界の株を満遍なく集めたやつとか。
つまり投資信託を買うだけでリスクを分散してるってことになる。
当然、運用会社に管理費用を払わなきゃいけないのだが、これがまた非常に低いのも人気である。(年間0.1%とか)
今の投資ブームで皆が投資対象として金を注ぎ込んでるのがこの投資信託ですね。
100円から買えたりするので、少ない元手でも運用できるのも魅力なのかも。
④NISAの話
ここで一つ節税の話。
投資信託(株)を100万円購入し、売ったら200万円になりました。さて、いくら儲けたでしょうか?
正解は、儲けた額の約20%が税金で持っていかれて差額の80万円がプラスである。
そうなんだよ、投資って20%も税金で持ってかれちゃうの、ひどいよね。これじゃ誰も投資しないよね。
ってニーズにお応えできるのがNISAである。
NISA口座を一人一つ持てまして(投資額上限あり)、NISA口座を通した投資利益はなななんと非課税になる。上記の例なら100万丸々プラスになる。
まーNISAってただの非課税制度だから。NISA使ったからといって投資結果が赤字なら普通に赤字だし救済措置もない。
とはいえ資産運用するならNISA口座を作るのは避けては通れぬ道、色々投資するにしても家族分のNISA枠使いきるのが先かな。
ちなみに現在NISAには二種類ある。(来年から統合する)
普通の株が買えるNISAと、毎月積み立てて投資信託が買えるつみたてNISA。
昨今のブームで投資未経験者が手を出すなら、後者のつみたてNISA一択である。
⑤iDeCoの話
NISAと似た制度にiDeCoがある。iDeCoは年金を個人で用意するための制度で……説明が難しいな。
一度iDeCoを始めると60歳まで半強制的に投資を続けることになるが、毎年の税金も減らせるし将来投資の結果がプラスだった場合も税金が優遇される。
ざっくりね、ざっくり。
60歳まで絶対に引き出せなくていいから老後資金を作りたい!という強い意志があるのなら、NISAよりもiDeCoを満額まで使用するのが先かと思われる。
ちなみにNISAとiDeCoは併用できるぞ。
⑥ドルコスト平均法の話
なら生活防衛資金ためて、NISAかiDeCoで投資信託を買えばいいんやね、となるんだけども。
買い方も重要で、基本的には国が推しているドルコスト平均方がベターな策になる。
例えば株で言うと、今月は100円、翌月は200円、翌々月は150円とどんどん値段が変わるじゃないか。
この変化に関わらず、定期的に決まった金額分を買い付けていくのがドルコスト平均法である。
株価があがろうが下がろうが毎月決まった金額分買っていく。どん底まで下がって含み損で死にそうでも、あり得ない高値だったとしても、同じ金額だけ買い増していく。
上がるか下がるか誰にもわからんのだから、高い時でも低い時でも定期的に同じ金額分を積み立てれば割と平均くらいに落ち着くよねーという考え方。
こんなまどろっこしいことせんでも、
安い時にドンと買ったらええやん!!ええやんええやん!!
って誰もが思うんですが、それが簡単にできるんだったら誰も苦労はしません。安いと思った時が天井だった、なんてことがないとは言い切れない。
ドルコスト平均法はリターンを最大化できる投資法ではないけども、安心安全脳死で誰でもできる投資法である。
もちろん損することもある。
ちなみに現行のつみたてNISAは、強制的にドルコスト平均法での購入となる。国が推してるってのはそういうことです。
⑦長期投資が前提である話
あとはやはり、短期での投資よりも長期(5年以上)の投資の方がリスクが下がると言われている。
1年後なら損してるかもしれん。なら5年後なら?10年後は?20年なら?
これだけ待てば、どこかでプラスになる場面があるだろうってのはなんとなく感覚としてわかるんじゃないかしら。
投資した金は長く寝かせれば寝かせるほどに複利で雪だるま式に増えていくし、特に経済は常に発展していくという考え方であれば待てば待つほどプラスになる可能性が上がる。
なので資産運用をするならば、最低でも5年。できれば10年。可能なら20年30年と長い目で見れば見るほどにリスクが低くなる。
もちろん30年待って損しましたってこともある(何度でも書く)
ちなみに国がやってるつみたてNISAも20年間積み立てることを想定して作られている。
ネタで、「積み立てNISA損切りしました」ってやつがあるけど、基本的に途中で損切りしないためのつみたてNISAなのでお間違えなく。
いつでも切り崩せるけれども、できる限り長く積み立てることを目標にしましょう。
じゃあ結局どうすんの?
ということで、余った金を転がしてみる最初の一歩としては以下が最適解となる。
つみたてNISAで投資信託に毎月3万3333円(年40万がつみたてNISAの上限)を脳死で突っ込む。
これだね。
夫婦でやれば二倍投資できる。あと来年からはNISA枠が数倍に増えるので現状の数倍非課税で投資が可能になる。
課税されてもいいならNISA枠以外でさらに積み上げてもできるし、まあ財布事情に合わせる感じかな。
あとは今後のライフプランにあわせて、預貯金や国債などのローリスクのものも併用すればいいんじゃないでしょうか。
で、なんなの?
……かきすぎた。本を紹介するだけのはずだったのに。まぁいいか。
では本題、私なんかよりももっとわかりやすくて投資をしてみようかなーって気になる本を一つ。
やっぱこれかなー。
ジェイソン流お金の増やし方(Kindle版)
いくつか投資本は読んだけど、笑えるしわかりやすいし、投資の背中を押してもらえる本だと思う。
ちなみにジェイソン氏は積立投資でVTIに投資してる。アメリカの4000社の企業の株がつまった商品を買ってた……はず。
今はわからんけど、アメリカ人なのでアメリカ推しだった。
調べたらAudibleで初回は無料でオーディオブック聴けるので、1ヶ月無料で入って聞いてみるのがオススメかな。今すぐ聴けるし。
YouTubeだとこのライオンの先生の人はまともなこと言ってる印象がある。
お金の大学って本もベストセラーやよね。
このライオンの人は全世界投資信託(オルカン)推しだったような。
基本はオルカンもアメリカが大部分を占めてるのでアメリカに投資してるようなもんだと揶揄されることもある。
アメリカは株価を高めて株主に還元する意識が強いのと、その辺の法令がしっかり整っているとのこと。
あとはハングリー精神が強い国で何が何でも金を儲ける逞しさがあるとか何とか、あとは世界最強の国だし、アメリカが終わる時はどうせ日本も終わるよねって説もあり。
逆に日本は先細りしてるってんで投資先としてはあまりいい声は聞かなかった(とんぼ調べ)が、最近調子良いよね、日本。
とんぼの投資
あまりに細かく書いても分かりにくくなるだけなので全体的に省略してざっくりと紹介してる。
もっと深掘りしたい方はご自身で調べてみることを勧めたい、
最後に、じゃあお前は何やってんの?ってことで軽くとんぼの投資についてお伝えする。
基本は上で書いた通りのつみたてNISAで投資信託積み立てなんだけども。
ただねー、積立投資をしていくとつまらんのよ。毎月決まった額を積み立てるだけで、証券会社のページを開く必要すらない。放っておけば勝手に積み立てられている。
これ面白い?と聞かれれば面白くない。投資家ですか?と言われれば投資家ではない気がする。
なので、余った金で少しだけ個別株買ってしまったり。でも個別買う金があるなら積み立てたほうがマシだね。
衝動買いしてるだけで何もわからんし。
あとは株主優待もらったり、妻が加入してた貯蓄型の生命保険をどんなふうに転がそうか考えたり、金利の高い銀行探したり。
あー資産運用はなんでこんなに面白いんだろうね。金の話が面白いからFPの勉強が全部面白いという。
資産が少ないうちは投資に時間かけるより働いた方がいいとの話もあるので、全員に薦めるもんでもないんだけども。
おっと興味のある分野なので書いたら止まらんな、誰も読まなさそうなんで終わろう。
赤ちゃんも熱出てるんで徹夜コースだなこりゃ。では。
ここまで読んでいただき感謝。
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