ステップファザーにできること

発達障害の娘とやんちゃ息子の父によるステップファミリーの話

言行不一致で口だけ野郎の息子(小4)の真意に迫る話

妻や息子と腹を割って話してみてるとんぼである、ごきげんよう。

 

昨日書いた通り、息子に対する夫婦の教育方針の足並みは揃っていない。

 

中学受験に乗り気でない父と教育熱心の母という、まるでお受験のドラマみたいになってる。中学受験って一歩間違えたら家庭崩壊案件だね。

 

だいぶ息子への嫌悪感は改善しつつあるのに、この勉強案件だけで帳消しになるくらいストレスがすごい。早急に解決したい。

 

今回は、何でここまで「勉強せんでいいのでは?」と感じるのか紐解いてみたい。

 

無駄に長いぞ。

 

◆家族の紹介

「ルフィ、海賊やめなよ」

ワンピースの最新映画、フィルムREDはご覧になっただろうか。

 

ルフィの幼馴染のウタが暴れ回る映画なのだけど、ウタは海賊が嫌いでね。久々に会ったルフィに言ったんだ。

 

「ねぇルフィ、海賊やめなよ」

 

これね。

 

ウタのこのやめなよ発言で、アニメながらすっごい空気になったんだよ。

 

まさに他者の課題への介入。ルフィが大事にしてることでルフィの人生なのに、無関係のウタが首を突っ込んだために空気が凍りついて、ルフィはその発言をスルーしてた。

 

なんで突然こんな話を書いているのかといえば、自宅でも最近同じ空気を感じるからだ。

 

それは妻が息子に言う言葉。

 

「今日何するの?」

 

いやもうほんと、面白いくらいに空気が凍るよ。今日何するの?は裏を返せば勉強はいつするの?だから。

 

「今日は何時から勉強するの?」

 

これもやばい。

 

「今日は漢字やろうね」

 

これもつらい。

 

妻が勉強の話をすると息子がわかりやすいくらいの嫌な反応をする。まさに海賊やめなよと言われたルフィのように。

 

ただ息子は親の監視を無視して遊びに行くほど反抗的ではない。

 

返事をしない、歯切れが悪い、うーんとうなったり、テンションが下がったり、ため息ついたり。

 

俺はやりたくないんだよの態度を表に出しつつも、時間がきたら言われた通りに勉強をする。勉強が始まるとそこそこに楽しそうだと妻はいう。妻も息子との勉強は楽しいと言っていた。

 

仕事と同じ感じかな。行くまでは死にそうな気分だけど、始めたらそこそこ楽しい的な。

この態度が気に入らない

ブログで息子の態度が気に入らんから私は勉強を見る気がないと書いてるのは、ほとんどは上の態度が原因だ。

 

この態度を見てるだけで勉強やりたくないんだと十分に判断できる。死ぬほど嫌な顔してるのに、それでも勉強させるのは介入に他ならない。

 

口で何と言っていようとも、表に出てくる態度がこれだから勉強をさせようなどとは思わない。

 

私はね。疲れるじゃないか、お互いに。藪蛇だから勉強の話したくないよ。

 

しかし息子が何度か言ってたのも事実。

 

「オレの勉強見てほしい」

 

……息子が望んでるから協力してるはずなのに、協力どころか嫌がらせになっているのは何なんだ?

 

もしもウタの海賊やめなよ発言が、ルフィがしきりに「オレ、海賊やめたいんだよなー」と言ってたからだと想像してみてほしい。

 

やめたいって言ってたくせに、やめなよって言ったらあんな冷たい反応するんだぜ。

 

そのルフィ頭おかしいよ。息子に言いたいのはそういうことだよ。

 

というのは私の意見で、妻は全然逆。

 

子供だから、とんぼとは違うんだから、こんな態度でもやる気はあるんだという。とんぼのハードルは高すぎるんだよと。

遊びの時間を削りすぎなのも気になる

私のハードル高いか?最近の妻を見てると勉強させすぎなんだが。

 

というかね、今は夏休みなんだし、遊びに行ったらいいじゃないか。塾の夏期講習もあって部活もやってる。

 

そんな毎日毎日「勉強はいつやるのか」なんて聞かないでほしい。妻が勉強の話をするたびに気が滅入る。

 

妻にも直接話したよ。

 

いくらなんでも夏期講習がある時は勉強しなくていいんじゃないかと。

 

先日のスケジュールがね、朝から夏期講習行って、昼に帰ってきてお昼ご飯食べたら勉強して、15時から部活だよ。

 

それなのに昼食後に自主学習するはずだった息子が遊びに出かけたもんだから妻が怒っていたよ。約束破ったって。

 

一体どこまで勉強させるつもりなんだ。

 

中学受験という高いハードルを越えるために勉強が足りてるとは言わんけど、遊びの時間を削りすぎじゃないのか。

 

ほとんど毎日遊びの時間を削っての勉強だから、妻が息子に勉強の話をするたびに無意識に身構える。

 

見てて最高に気分が悪いやりとりで誰が得してるんだこれ。

 

息子がやりたくないことを強要してるから、海賊やめなよルフィ状態になってるんじゃないの?本当は勉強なんてせずに遊びたいんじゃないの?

 

漢検取れなかったら塾やめさせる!とまで言ったのに、漢検の勉強で嫌そうな顔するんだから、それが答えだろう?

 

……で、ここでもう一回書くけども。

 

課題に首を突っ込んでくれと言ったのは息子本人だというんだよ。

 

口だけ野郎というかもはや二重人格だ。わけがわからないよ。

息子に聞いてみた

というわけで、理解できないなら本人に聞くのが一番だ。

 

一体どうしてほしいのか、あの態度は何なんだ、教えてくれと。

 

するとわかったことがある。

 

息子も迷っているのだ。

 

息子の言い分は、勉強はあまりやりたくないけれど、勉強が楽しい時もある。遊びの方が楽しいから遊びには行きたい。

 

将来勉強をしてないことで仕事がなかったら嫌だし、大人になって勉強してなくて困ることがあったら嫌だから、今我慢して勉強はした方がいいのかなと思ってる。

 

でも遊んでた方が楽しいしもっと遊びたい。テストの点数ももっと取りたいし……

 

うーーん。


といった感じだった。

 

そうかそうか、ようわかった。君は決めかねているんだね。茨の道を進むべきか、それとも退くべきか。

 

迷ってるから、その時々で遊びたい気持ちと勉強したい気持ちがガラッと入れ替わるんだね。

 

勉強をやってもいいと思ってるのが意外だった。聞かんとわからんもんだな。

 

で、息子からの質問。

 

「パパ、どうしたらいいと思う?」

 

……

 

……

 

君以外に誰も答えられないんじゃないか。

 

ただ中学受験という高すぎるハードルのせいで犠牲にするものが多いのは事実としてある。

 

息子の希望通り、4年生の今なら遊びと勉強のバランスは取れるかもしれない。勉強時間を減らして遊びの時間を増やせば、ある程度は満足しつつ成績を維持できるだろう。

 

しかし5年生・6年生になったら塾の課題も増えて、どんどん遊びの時間は削られていくのは間違いない。

 

それでも将来のために我慢してやりたいかどうか。それはもはや息子にしか決められない話である。

 

中学受験という目標設定がそもそも間違ってんじゃないの?と正直思うのだが、それは口に出さなかった。

すべて息子だった

ということで、勉強をやりたくない態度が出るのも、勉強を見てほしいと言うのも、勉強したいと言いながら遊びにいくのも、妻と勉強したいと言うのも、すべて本当の息子だった。

 

私は勉強をしたくない息子を見ていて、妻は勉強をしたいという息子を見ていた。

 

息子の中では進むも地獄、退くも地獄。進退を決める勇気がないのでモラトリアム期間を過ごしてるといったところか。

 

しかし上でも書いた通り、これわざわざ進む必要ある?退いたら地獄とも思えないし、むしろ天国では?

 

ただ親の価値観での正解を押し付けるのも違う気がする。

 

将来のために勉強はやってもいいけど、遊びを我慢してまでは勉強したくない

 

といったところなので、中学受験という無駄に高いハードルだけ取っ払ったらちょうどいい感じになりそうだが。

 

というか、そこら辺にいる大人(私も含めて)もほとんど息子みたいな感じだよね。

 

取りたい資格がある、英語の勉強がしたい!などと口で言いつつ、遊びやスマホを我慢してまで学習できる大人がどれくらいいるのかって話だ。

 

妻は「遊びを我慢するのは難しいから」と嫌がるのを前提で積極的に外圧をかける方針で、私は「遊びを切り捨てる覚悟がないならやめろ」と言っている。

 

ふーむ。私の求めるハードルが高いのはわかった。

 

いやぁ……でもゴールが中学受験合格だと……ちょっとねぇ。

 

さて、今後どうすっかな。

 

とりあえず息子の視野が狭い可能性を考慮して、大雨で何もすることがない暇な日に一緒に本でも読もうかね。

 

13歳のハローワークとか?適職を探す系の自己啓発本とか?

 

少しでもやりたいことが見つかれば、進路の視野も広がるかも。

 

まぁ、中学受験以外に多くの道があることを知った上で、それでも苦しんで中学受験をしたいと言うならもはや止めやしないけど。

 

親に認められたい気持ちが強いのもあるかもしれん。引き続き、認知行動療法を続けて関係の修復を図ろう。

 

認知行動療法51日目

筆記開示 +20分(累計875分)

つのコラム +1(累計51)

 

ここまで読んでいただき感謝。

↓のウサギをポチすると、さらにとんぼが喜びます。

にほんブログ村 子育てブログ 障がい児育児へ