娘を考えるとんぼである、ごきげんよう。
特別支援学校に通い、療育手帳もA判定の娘の将来は一体どうなるのか。正直何もわからない状態である。
というわけで、先日就労支援施設に見学に行った感想を記す。
就労支援施設とは
特別支援学校からの書類に、就労支援施設の見学会の案内があり。娘の将来もそろそろ考えてた方がいいだろうと、妻と共に行ってきた(赤ちゃんも)
ほとんど何も知らない状態で見学した中で、いくつか理解したことがある。
就労支援施設とは、障害や病気等でいきなりの就職が難しい人たちを支援し、就職への中継ぎをする施設らしい。
朝から夕方まで、施設にて職業訓練を兼ねた仕事に従事する。もちろん訓練とはいえ賃金がもらえる。
また就労支援施設にはA型とB型があり
A型は最低賃金(東京都なら1100円とかそういうやつ)が保証されている。B型は保証なし、今回見学したところは時給150円とか言ってた。
A型はそれなりの仕事を要求されるはず。無論、うちの娘はB型に行くことになるだろうが、給料はないよりマシって感じかな。
送迎の有無は施設によって違うらしい、また就労時間もばらつきがあるようだ。
今回見た二つは、朝の9時から15:30ごろまで。あまり長くはない。
5年前のレポートであるが、日本財団のPDFには以下の記述あり。
B型事業所の平均値は、週あたりの就労時間 22 時間、月額工賃 14,847 円であり、平均月額工賃を平 均就労時間で割った1時間たりの工賃は 169 円であった。それぞれの度数分布をみると週当たりの就労 時間は 20~25 時間がもっとも多い。
https://www.nippon-foundation.or.jp/app/uploads/2018/12/new_inf_20180726_02.pdfより
週平均22時間だって。月〜金で働くとすると4~5時間勤務ってことになる。
朝9時に出たら昼過ぎには帰ってきて、その後の行き場がない。
社会人になった娘はデイサービスも利用できなくなる。就労支援施設一本で行くと考えると、かなり厳しい戦いを強いられる可能性がある。
見学したところの感想
今回はB型の施設を二つだけ回ったのだが、それぞれ特色があった。
一つ目の施設は、毎日さまざまな仕事をローテーションで行なっている。販売や厨房、掃除などなど。
そんで最終的には自らハローワークに出向いて、面接して、就職を目指すというところ。ゴールが就職のようなイメージ。
卒業(?)していった方々は、主に掃除の仕事についているとのこと。
娘が就職はほぼ不可能だと思われるので、そこで働き続けるという選択肢があるのだが。かなり厳しい印象を受けた。
もう一つ目の施設は、独自の商品販売をしてるところ。皆で協力して自分とこの施設を盛り上げよう!といったイメージ。
最終的に就職を目指してる感はなく、B型でもみんなで稼いで時給を増額していこうと頑張ってます!という熱意があった。
職場としてはすごくいい。
ただ娘に合ってるかと言われると……うーん。頑張れば賃金が増える、という意味を娘が理解できるとも思えず。
そういうステージにはいないのは間違いない。
うーん。
そもそも就労支援にすら入れない可能性
とりあえず今回見学した二つを見る限り、今の娘には到底無理そうな施設であった。
1~2時間没頭して何かしらの作業をする、といったことが、ごく稀に、本当に調子がいい時の娘には可能ではある。可能性はある。
ただ安定して週に何日も、何時間も、となると現実的ではないというか、ほぼ無理だろう。仕事どころか介助が必要なのだ。
……あまり考えたくなかったけれど、成人した娘に行き場所ない説があるなこれ。
こんなん見つけた、18歳の壁だって。
18歳を超えると障がい児の居場所がなくなるという。
他、障がい児が18歳を超えて高等部を卒業すると、親自身が働くことを諦めるか否かの選択を迫られる……という意味でも18歳の壁というそうな。
就労支援施設に行けない場合、障害者支援施設にて生活介護を受ける選択肢もあるようだ。高齢者向けデイサービスの障害者版といった印象。
これも16時ごろには帰宅するらしい。
現在の支援学校からデイサービスという流れがどれだけありがたいかがよくわかる。
就労支援も障害者支線施設も、帰りが早いもんだから親が働けなくなるんだね。
朝は出るのが遅いし、夕方は帰ってくるのが早い。そして朝も夜も介護、そりゃ何もできん。だからこそ障害年金があると考えることもできる。
……こりゃちょっとあれですね。自分の人生を捨てる覚悟じゃないと乗っちゃいけない船だったのかもしれない。
私の人生を捨てるのかぁ、そうかぁ。
◆生活改善記録
認知行動療法77日目 筆記開示 +20分(累計1265分)7つのコラム +1(累計77)
睡眠改善6日目 就寝前スマホ制限 +0(累計6)
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