ステップファザーにできること

重度知的+発達障害の娘と、二人のやんちゃ息子の父によるステップファミリーの話

障害児の娘の面倒を見ることはステップファミリー対策でもある話

いつの間にかGWに入ってて驚愕してるとんぼである、ごきげんよう。

 

え、今これGWなの?本当に?

 

でも今年はゆるめのGWっぽい。合間に数日の平日が入るのがいい。これなら何とか心身を破壊されずに乗り越えられるかもしれない。

 

といったGWとは関係ない嫉妬対策の話。

 

◆家族の紹介

ステップファミリー対策になるんだよ

うちの家族構成を簡単に説明する。

 

夫(とんぼ)

娘(特別支援学校/中1)

長男(小5)

次男(1歳)

 

この5人で、娘と長男は妻の連れ子である。いわゆるステップファミリーなのが我が家で、ステップファザーなのが私である。

 

そんな私が、血の繋がらない重度の障害児である娘のケアをメインでやっている。

 

血の繋がった実母である妻よりも、血の繋がらない私の方が娘といる時間が長い。私の方が娘について詳しいまである。

 

先日妻と一緒にてんかんの病院受診に行ったところ、妻は問診の対応ができなかった。詳しく娘の状態を聞かれても答えられないのだ。

 

てんかんの記録は私がまとめてるし、情緒に関しても私がまとめてるし、学校やデイのお便り帳も基本的に私が書いている。

 

妻と娘は、平日20~30分一緒に過ごすだけだ。(日曜日は一緒に遊んでくれる)

 

娘にとって妻が超重要人物なのは間違いないとは言え、継父である私の方が娘に詳しいのである。

 

平日の夕方、娘と二人きりで何時間も過ごしてるのは私で、土日の朝も家族が起きる前に娘とドライブに出かけて家にいない。

 

見る人が見れば、血も繋がっていない義理の父親に任せすぎなのではないか?と思う人もいるかもしれない。風呂も排泄介助も全部私がやってるから。

 

実際、妻は職場の同僚に言われたらしい。

 

「旦那さん、逃げようとか思わないの?」

「旦那さんに感謝した方がいいよ、こんな人いないよ」

 

とか。

 

結婚当初は実家に逃げ帰ったことがあったが、送迎があるから朝には帰ってきてたぞ。

これはステップファミリー対策でもある

さて本題。私が娘をメインで面倒を見てるのは長男の嫉妬対策でもあるのだ。

 

うちには昨年産まれたばかりの次男坊もいる。普通、親が赤ちゃんをかわいがりすぎると上の子たちは嫉妬するらしい。

 

長男も嫉妬してるかも。

 

「弟ばっかりかわいがって……オレのこと見てくれてない」

 

あるあるじゃないか。しかし、しかしだよ。ステップファミリーのうちにはもう一つ厄介なのが乗っかってくる。

 

「血が繋がってる弟の方がかわいいのか……どうせオレは血が繋がってないし」

 

……これ、かなり厄介じゃない?

 

喋らないし生意気さもない小さな次男坊、かわいいのは当たり前。しかしステップファミリーのために、すべて血の繋がりのせいにされる可能性がある。

 

だから次男坊の相手をしすぎるのは非常にリスクが高いと考えている。

 

例えば「娘が荒れてて一緒に過ごすのは危ない」という真っ当な理由で私が小さな次男をメインで見たとしようよ。

 

朝も夜も、次男坊を私が二人きりで見る。できる限り娘と離すべく、次男坊のケアを全面的に私が引き受ける。

 

娘はばぁばに預ける。もちろん長男も妻もばぁばんちで過ごす。

 

ありっちゃありの選択肢なんだけど、ステップファミリー的にこれはやばいのよ。

 

血の繋がらない子供たち二人の相手は一切せず、血の繋がりのある次男坊だけの相手をするのはやばい。これはさすがに血の繋がり重視だと言われても反論できない。

 

それが現状を見てごらんなさい。

 

夕方以降の私は娘と二人きりである。土日の朝もドライブに行っているし、基本的に次男坊よりも娘と過ごす時間が長い。

 

しかも殴られて蹴られてと、暴れ狂う娘なのだ。とてもじゃないが楽しい時間を過ごしてるとは言い難い状況なのは一目瞭然。

 

こんな状況で、

 

「血の繋がった弟だけがかわいいんだ……」

 

とはならんでしょう?

 

だって血の繋がらない暴力的な娘の方に多大なリソースを割いているわけだから。長男がほとんど娘と顔を合わさないほどに、私が娘と一緒にいるんだから。

 

といった、ステップファミリー的な嫉妬対策にはなってるなと思う。

 

ちなみに今の生活スタイルになったのは、妻と娘が長時間一緒にいると大げんかに発展することが多すぎたからである。

 

まぁ総合的に考えて、今の生活スタイルはあながち悪い選択ではなさそうな。

本当はもう一つある

そう言えば、うちの長男には厄介な嫉妬の種がもう一つある。

 

「障害児の姉にばっかりにかまって……オレのことなんて見てくれてないんでしょ」

 

そうだね、三つあるんだよね。

 

小さい弟ばっかりかわいがって!

血の繋がりのある弟ばっかりかわいがって!

障害のある姉ばっかりかわいがって!!

 

まぁそう言われても仕方がないかなと受け入れざるをえないほどに、私は長男以上に他の二人に時間を使っている。

 

難しいところであるな。これ以上どうしろというんだと思わなくもないが。

 

ただ一応、長男の嫉妬の炎が燃えないようにバランス調整はしてる。

 

例えば夕方、自宅には娘がいて共存が難しいために長男はばぁばんちで過ごす。

 

こう書くと一見寂しそうに見えるかもしれないが、なんとばぁばんちには妻もいる。次男坊もいる。もちろんばぁばもいる。

 

ばぁばんちの方がむしろ家族団欒してる感が強く、心癒される環境であることは間違いない。

 

自宅を見てみろよ、私と娘の二人だぞ。負のオーラが漂っている。

 

夜も、長男は妻と次男坊とくっついて寝てる。寝室から楽しそうに談笑してる声が聞こえるぞ。私は娘に蹴られる恐怖で縮こまって寝てる。

 

土日の朝も、私と娘はいないけれど、目を覚ました長男の隣には妻もいるし次男坊もいる。

 

こっちが嫉妬するわと言いたくなるレベル。

 

あとは娘を寝かしつけたあと。元気が残っていれば私も長男と話すようにもしてる。まあこれで何とか許してくれって感じかなぁ。

 

というわけで長男に対して、

 

血の繋がりのある次男坊よりも、血の繋がりのない娘の面倒を優先して見てるんだから、血の繋がりの有無は関係がない。

 

論理的に考えるとそうなるだろ?と暗に伝えているわけです。

 

まあ事実なんだけどね。一番かわいい時期の次男坊より娘と過ごす時間の方が圧倒的に長いのだ。感情ではなく行動を見てほしい。こちとら人生を賭けているのである。

 

とか。長男は何も考えずにのほほんと過ごしてるかもしれないけどね。

 

明日は長男と遊ぶ予定になっている。映画を見に行くか、うちでマイクラでもするか。たまには時間を作るのももちろん大事やね。

 

ここまで読んでいただき感謝。

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