ステップファザーにできること

発達障害の娘とやんちゃ息子の父によるステップファミリーの話

息子(小4)を無理にヤングケアラーにはしたくない話

これでブログ投稿2000記事になるらしいとんぼである、ごきげんよう。

 

最低でも1000文字は書くんで200万文字以上は書いている。一般的な書籍にして20冊くらいか。

 

ようやっとる、暇だったんかな。さて、息子の話。

 

◆家族の紹介

きょうだい児は難しい

息子は小4。その2つ上の娘が特別支援学校に通ってて重度の知的障害、発達障害、てんかんなどがある。

 

小4の息子が理想通りの娘のケアをするのはとても難しい。

 

ケアと言っても食事や排泄といった介助は無論させてない。療育的なコミュニケーションというのかな。

 

つまり娘に合わせた会話だ。ただ喋るだけなのに多分それがもっとも難易度が高い。

 

今朝、娘と息子が喧嘩になったとばぁばが教えてくれた。

 

朝食時、息子がティッシュを使って皿の横に置いた。そのティッシュは再度使うつもりだったのだろう。

 

そこで出てきたのが不安モードの娘。テーブルに置かれたティッシュが絶対に見過ごせず、ゴミ箱に捨てたくてたまらない。

 

衝動的に体は動き、ティッシュを掴んで走ってゴミ箱へ捨てる。

 

こんなん別にいいというか、私から見れば大したことのない話。

 

ティッシュがもったいない、もう一回使いたかったのに……とは思うけれど、そんなことで娘の行動を止めはしない。

 

そもそもどうせ止められないのだからスルーする、むしろ片付け上手だねありがとうとまで言うかも。娘の衝動的な行動を否定したところでプラスになることはない。

 

と考えるのは私が親だからで、息子は違った。

 

「オレのティッシュ勝手に触るな!なんなの!?」

 

とまぁそこそこに怒鳴っていたそうな。

 

気持ちはわかるんだよ。うざったいよね。でもそこまで怒らなくていいじゃないか……と、ばぁばは思ったらしい。

 

娘にはもう少し気持ちいい声掛けした方がいいよ、こういう言い方がいいんじゃない?と例を出して、息子はそれに倣って声かけして……何とかその場は丸く収まった。

 

そんな話をばぁばから聞いて、いやー、難しいですねぇと苦笑いしてた。

家族と過ごすこと=ケア

ばぁば的には、娘がストレスなく気持ちよく過ごせるような声かけを学んでほしかったのだろう。怒鳴るよりマシなルートがあるよと。

 

娘のストレスコントロールが重要案件なのは間違いない。暴力の増減に関わる。息子の怒鳴り声で娘の行動が改善されることはないだろう。

 

いやはや、難しいところだ。

 

娘のメンタルのためにこういった対応をしろ、と息子に指示すること(おそらくは提案するだけでも)は息子のメンタルに悪影響がある。

 

排泄や食事といった介助も担う未成年をヤングケアラーと定義するっぽいので、息子をヤングケアラーと呼ぶのは違うのかもしれないが。

 

娘に合わせたコミュニケーションをするのも立派なケアだ。これを息子にさせるなら息子も立派なヤングケアラーだと今は思うわけです。

 

今私の中では、親は安全基地になることを目指すべきだと考えている。あーだこーだ言わずに、安心して帰ってこられる場所。それが親であり、そして自宅である。

 

でも我が家にはケアが必要な存在がいる。もしそのケアを押し付けられたとしたら?

 

親ならまだしも、子供ならやはり疲れてしまうだろう。

 

「なんでオレが?」

 

そう思うのは仕方がない。

 

例えば無理にケアをお願いするのではく、子供同士の喧嘩だから放っておく手もある。

 

子供同士で喧嘩するのも勉強のうち、それも娘のためになる。

 

そんなことを過去に医者から言われたこともあるが、ケースバイケースだろう。

 

今の娘を見てみなよ。不安が強すぎて顔が怖いじゃないか。冷や汗かいてるっぽいんだよ、こんなに寒いのに。

 

そんな状態の娘に強く当たって喧嘩になって、一体誰が何を得るというのだ。

 

息子はただ邪魔されてストレス溜まって怒って、娘は無我夢中で体が勝手に動いて、それで怒鳴られて、攻撃されて、自己嫌悪して。

 

これお互いにとって学びになる?ただ苦しいだけじゃないのか?

 

子供が子供として生活できないのは息苦しい。でも娘は見てられないくらいにかわいそうでもある。

 

だから、難しいですよねぇと笑うしかなかった。

距離をおく

一応、暫定的な答えがある。それは、娘と息子の間に適切な距離をおくことである。

 

平たく言えば、一緒にいる時間を減らすのだ。

 

少し前に書いた通り、娘の不安が爆発するまでは私が娘の相手をほぼ一対一でやっていた。

www.rabbitonbo.com

 

妻はもちろん、息子も娘とほとんど会わなくなった。夜に皆が帰ってくる前に私と娘は先に就寝してしまうからだ。

 

するとどうだろう。ほぼ別々の生活が一週間以上続いた頃、寝る前に息子が言っていたそうなのだ。

 

「姉(娘)はいつも夜にパパと二人だけで寂しくないのかな」

「オレはママもばぁばも弟(赤ちゃん)もいるのに」

「オレ、姉と一緒に絵本を読んでもいいよ」

 

ほう、珍しいことを言うもんだ、と少し驚いた。そういえば妻も似たようなことを言っていた。

 

「娘と会う時間がないから寂しいよ」

 

ほうほう、君も珍しいことを言うね。

 

一緒にいすぎたら窮屈で怒鳴りたくもなる存在でも、離れたら離れたで寂しくなったり思いやりの気持ちが湧き出てくるものだと知った。

 

息子に無理にヤングケアラーとして動けとは言いたくないが、自発的にケア的な対応をしてもいいと言うなら少し話も変わってくる……かな。頑なに断るもんでもないし。

 

まーそんな理想的な環境を継続して作れるか。このバランスがね。

 

先週は妻と離れすぎて娘の心がボロボロになってしまい、次は娘と近すぎて息子がぶちぎれてしまった。あと妻もぶちぎれてた。

 

慈悲の心が芽生えるのは時間がかかり、消えるのはあっという間だ。

 

一緒にいる時間は制限しつつも離れすぎないような生活スタイルを構築するしかないんだろうけど。

 

……難しいですよねぇ。

 

しばらくはそれを探る旅路だね。

 

◆生活改善記録

筆記開示211日目 +5分(累計2335)7つのコラム+ 1(累計211)

 

ここまで読んでいただき感謝。

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