もうすぐクリスマスの季節だ。
我が子供達は7歳と4歳。上の娘はそもそもサンタの話を理解しているか微妙だが、下の息子は色々とプレゼントを考えているようだ。
そこで問題になるのは、息子がサンタに何をお願いしているかという話である。
10月ごろには言っていた。
「アンパンマンのブロックをお願いするんだ!」
わかりやすくていいなぁと思っていたのだが、その後状況は変わった。
私の実母からもらった100均のブロックで満足したと言うのだ。
「もうアンパンマンのブロックいらない!他のお願いするんだ!」
そうなってくると困るのが、我々サンタである。
知ってた?サンタって親だったんだよ。
私が子供の頃に、プレゼントの包装がテープじゃなくて米粒で止められてたのは親がサンタだったからなのだ。
そんなわけで私もサンタになった今、正直困っている。
息子や娘が欲しいものがわからず、サンタなのにまさか変なものをプレゼントするわけにもいかない。
何度も息子に「何が欲しいのか」と聞くのもあれなので、一緒にトイザらスに見に行くことにした。
結局1時間ほど見て回ったものの、あれじゃないこれじゃないと全く決まらない息子。
これはなかなかに厳しい状況である。
またもう一つ問題がある。
それは、プレゼントを購入したあとに子供達の気が変わるかもしれないということだ。
それはまずい。サンタはドタキャンには対応できないのだ。
だから私たちは息子にこう伝えることにした。
「君が欲しいものを決めたらママがサンタさんにお手紙を書くよ。お手紙送ったら、もうそのプレゼントは変えられないんだよ。サンタさんも忙しいんだよ」
他の親御さんたちはどうしているのか、とても気になる案件だ。
そして結局、サンタらしからぬトイザらスのパンフレットをどこからか持ってきた妻。
これを見て息子が決めたようだ。うーむ、夢がない。夢がないぞ。
夢はないがパンフレットのおかげで息子のプレゼントも決まり、あとは娘だな。
そろそろ時期がやばくなってきているので、妻としっかり相談をしなければならない。
そしてもう一つ、とても気になることがある。
いつもは鬼なんていない、地獄とか天国なんて考えるだけ無駄だよと子供達にはっきり告げているのに、サンタの存在だけは否定したくないのはなんなんだろうな。
サンタさんという子供の夢を壊しちゃいけないってのは、私の思い込みではないか?
サンタは私だよ!さあ、財布を持って欲しいものを買いにいこう!と言ってしまったほうがいいんじゃないか?
とか書きながらも、やっぱり子供達には今しか見られない夢を見させてやりたいなぁと思ってしまうものなのだ。
思い込みというより、親が子を愛する心から具現化された存在。
それがサンタなのだろう。
まー単純にがっかりさせたくないというただそれだけの話かもしれないが。
というわけで、夜から話し合いの時間を持つ我が夫婦。
サンタ会議である。
親になって初めてサンタの苦悩を知った話であった。
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