先日、私一人で子供達二人と過ごす日があった。
妻は仕事。息子だけでも職場に連れていこうかという妻からのありがたい提案もあったが、断った。私一人でも大丈夫だとそこそこの自信があった。
でもやってみると、当日になってみると、上手くいかないこともあるよね。
将来の理想の自分と現実の自分
この日は私が一人でみることが数日前からわかっていた。息子や娘にも3人で過ごすことは告げていた。
そこで息子からの希望があったのが、動物園に行きたいというもの。結構な距離はあるのだが、まあそれもいい。時間を持て余すのはわかっているのだから。
動物園の約束をしたのはいいのだが、当日の朝になったらもう行く気がしないことこの上ない。
数日前の私は当日の私のことをかなり買いかぶっていたようで、朝起きる気すらしないのだ。失敗した。
だが約束は約束。8時前には起床していた子供達より遅れて私も起床。
妻はすでに仕事に行ってしまっていたため、朝ごはんを作って子供達に提供し、昼ごはんまで準備して出かけることになった。
ここまでで結構頑張っているぞ。
妻からこんな心配LINEが飛んでくるのが私だからな。
動物園を回るお父さん
色々と準備して10時ごろには家を出ることに成功。子供達はやはり朝からパワーが有り余っている。
時間も有り余っていたので、動物園への道のりを知っているという息子の指示で十数分車を走らせたりと無駄なこともしつつ、到着。
結構いい動物園で、様々な動物と触れ合える。
見よ、このクジャクとの距離を。
初めて行く場所でそう大きな動物はいなかったのだが、それでも触ったり至近距離で動物をみられる方が面白い。
子供達は鳥にエサをあげたりするだけでもかなり喜ぶし、いい経験だよね。
自由な息子と自由な娘
それはそれはよかったのだが、動物が触れるくらい近いというのは、メリットでもあればデメリットでもある。
何でも勝手に触りたがりやりがたる5歳児の息子も、何をするかわからない7歳児の娘も、まさか見守りもせず放置するわけにはいかんのだ。
監督責任というものがある。動物に怪我をさせるかもしれないし、逆に怪我をさせられる可能性もある。
付きっ切りで見守る必要があるのだが、無理だった。
息子は息子であれが見たい、もっと触りたい!と言うのだが、娘は興味がないもの以外は一切スルー。止まってもくれないし、先にどんどんどんどん進んで行く。
手を繋いだら暴れ出し「いやだー」と叩かれる。
じゃあ娘にメインでつき添おうと思ったら、息子はいつの間にか大きなやぎを抱っこしようとして、噛まれそうになっていた。
おいおいやべーだろ!と思って息子のフォローにいったら、今度は娘が順路にある木のドアをバンバンバンバン叩きつけている。
おいまじか!と思って娘を止めに行ったら当然のように叩かれて、濡れた地面に寝っ転がろうとする娘。立たせようとすると余計に暴れる。
すると遠くの方で息子がモルモットを追いかけ回して抱っこしようとしている。
うわー!!
力尽きたお父さん
いやね、私だって自由にさせたい。もっと動物たちと触れ合ってほしいし、もっとゆっくりと見て回りたい。
でも、無理だった。せめて、二人とも足並み揃えて同じ動物を見てくれたらいいのだが、もう無理だ。
以前ならもう少し手を繋ぎながらみんなで見ようという意識があった息子も、今や自分で何でもやっていいという自信がついてしまった。
気付いたら勝手に外に出て駐車場まで走って行くなど、危険行為も目立ち始めて本当に危ない。
動物園でも自分の行きたいところにいく。声をかけても無視である。いや、いいんだよ、それが私と二人きりならね。
娘は娘でやりたいことがあったり、途中まで来ると疲れてしまって手が出ることが増えたり。
いやー、きついね。こりゃ。
早々に力つきて終わり。
帰宅時には「3人ではもう二度と来ない」とつげたお父さん。
しかし、まだ妻が帰ってくるまでかなりの時間が残っている。一旦自宅で遅めの昼ごはんを食べて、またどこかに行こうと考えていた。
そして昼ごはんを食べている最中、娘にリモコンや本を投げられてストレスが限界に達する。
そのまま娘とケンカして、泣き疲れた娘と二人で夕方まで眠りつづけることになりました。
息子はずっと行きたかった動物園に行けて満足したようで、テレビを独り占めできるし何の文句もなさそうであった。
今はまだ難しい
今回学んだこととして、妻がいないのなら、例えば自由に遊んでもほとんど差し支えのない公園とかで抑えるのが正解だったのだろう。
何で妻もいないのに3人で動物園にいけるって思っちゃったんだろうね。
今の私には無理だった。いつかはできるようになるだろうが、今しばらくはもう少しハードルを下げて遊びに行く場所を選別しよう。
せっかく遊びに行ったのに、顔も見たくないレベルでストレスがたまってしまったよ。残念だ。