ステップファザーにできること

発達障害の娘とやんちゃ息子の父によるステップファミリーの話

コールセンター時代のトラウマで病的な電話恐怖症になってしまった話

GWに入って少しずつ体調も回復傾向にあるとんぼである、ごきげんよう。

 

世間では10日間休み。でも私はほぼ毎日仕事だし、妻も三日ほど仕事が入っているため色々と調整中である。

 

そんな中、友人と食事に行くことになり予約をお願いされたのだが。

 

私が苦手なものランキングTOP3に入るものの一つが電話。今回は、そんなトラウマを否定しつつも、電話というトラウマを語っていきたい。

もともと電話は苦手だったとんぼ

実家の家族は皆早口で、当然私も早口に。子供の頃から何を言っているのかわからないとよく言われる子供だった。

 

母が言うには、幼児の私が何を言っているのかわからなさすぎて「この子は何か障害を持ってるんじゃないか」と医者から言われたらしい。

 

だから私は自分の滑舌にまったくの自信がない。滑舌も悪けりゃ早口だ。さらに電話だと緊張してさらに早口になる。まぁ、もともと苦手だったということだ。

 

それでも、10年ひきこもって少しスーパーでアルバイトをした後に、コールセンターに契約社員として潜入したとんぼ。我ながらチャレンジャーであるぞ。

 

人手不足で誰でもウェルカムな業界ってのと、拙いトークスキルを磨きたいというのもあったね。

コールセンター時代に地獄を見る

コールセンターの仕事で得るものは確かにあった。ただ、やはりお客さんの対応でだんだんとメンタルをやられていった。

 

だってさ、こっちが不備があって謝るとかクレームに対応するってんならわかるよ。でも違うんだ。クレームの質が。

 

大手の携帯の窓口担当してた時がピークだったね。

 

「今月お金払ってないから携帯が使えなくなったんだけど、困るよ!今すぐ使えるようにして!」

 

とか。同じ人に何時間も何時間も対応して、明らかにおかしいお客さんもたくさんいて、罵倒されたり嫌味を言われたり。

 

「お前何言ってんの?w」

 

みたいな感じで、当時のメンタルでは乗り越えることができなかった。

 

それでも1年半程度務めて頑張ったなーと思っているが、最後の方はクロージングトーク(締めの言葉)がつまって出てこなくなった。

 

他にご質問やご不明な点はございますか?

 

この言葉が、もう喉から出てこない。一年以上言い続けた定型文も出てこなくなり、あぁ、これはもう限界だなと感じていたころに、色々あって辞めた。

電話時に起こる体の変化

そんなコールセンター時代を経て、完全に電話がトラウマになった。気がついたら、電話に対して病的なまでの恐怖を感じている自分がいる。

 

電話をしようとすると、以下の体の変化が起きるのだ。

 

・動悸が激しくなる

・手が震える

・声も震える

・頭が真っ白になる

・怖くて怖くて逃げ出したくなる

 

ふむ。そして実際に怖すぎて電話をかけられないことが多い。我が家の電話担当は妻。ちょっとした用事や手続きの電話を私がやることはない。

 

娘や息子の学校からの電話は緊急かもしれないので取らざるをえないけど、基本的に妻からの電話しかとらない。

 

実母と妻くらいかな、電話でまともに話せるのは。あとは無理。友人の電話も、業者からの電話も、一切取らない。というか、取れない。

 

取ったら取ったでそれなりに話せるのだけど、恐怖が凄いって話さね。

トラウマを否定せよ

さて、私が大好きなアドラー心理学ではトラウマを否定しているようだ。

 

過去の出来事で今の私が決まるわけではない。私が電話に恐怖を感じるのはコールセンター時代に地獄を見たからではなく、「今電話をせずに済むように」恐怖を感じているのだ。

 

電話をしなければ、失敗することもないし罵倒されることもないし恥をかくこともない。

 

今の私には、電話に恐怖を感じる目的が確かにある。電話に恐怖を感じた方が、私にとって都合がいいのだ。

 

この状態から前に進むためには、勇気を出して一歩ずつ踏み出していくしかない。

 

失敗してもいいし、罵倒されても恥をかいても私の何が変わるわけでもない。失敗は次に活かせばいい。

 

全てわかっている。わかっているから、結局は勇気を出して一歩踏み出す以外に道がないのだ。

少しずつ恐怖を上書きしていこう

というわけで、今回は勇気を出して一軒だけ予約の電話をしてみた。

 

怖すぎてどうしようもなかったので、事前に話すことを全てメモにして、予約の電話のマナーをネットで調べて準備万端。

 

電話の相手はバイトの女の子っぽくて、むしろ向こうの方がしどろもどろで安心したぞ。そこそこにうまくやったと思う。

 

そして電話が終わったあとには、心臓が飛び出しそうなほどにバクバクしてうわーとなったりした。それは、もう仕方ないよね。

 

でも、事前準備さえしっかりやればできるってことよ。これもんよ。

 

今後も今回のように、話すことをメモしたり、簡単な予約の電話から少しずつ始めていけたらいいね。

 

成功体験を積み重ねていけば、自然と恐怖も減っていくのではないか。

 

いやー、問題山積みですなぁ。