ステップファザーにできること

重度知的+発達障害の娘と、二人のやんちゃ息子の父によるステップファミリーの話

10年ひきこもりだった私の親戚付き合いが少しずつ変化している話

私が10代の時からもう嫌で嫌で仕方がないものがある。それは親戚づきあいだ。

 

もともと親戚のおじさんやおばさんは苦手だったのだが、決定的だったのは登校拒否となった中学生の頃。

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皆が当たり前のように行っている学校に行かなくなって、そのあとも皆が当たり前のようにやっている仕事もやらずにひきこもって。

 

親戚にあわせる顔なんてないのだ。

 

だがそれもここ数年で少しずつ変わってきたので、簡単に記していきたい。

登校拒否のころの親戚づきあい

まだ10代の頃は、親戚達もまだ私のことを気にしていたようだ。

 

親戚が実家に集まるタイミングがあるたびに私のことを聞いてきたらしいが、絶対に顔を出したくない私は二階で隠れていた。

 

ちなみに同じようにひきこもっている兄も隠れていた。 

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階下の親戚が大声で、

 

「○○(私の名前)!おりてこーい!!!」

 

と呼んでいたこともあった。怖すぎてベランダまで逃げた記憶がある。

 

いやほんと、地獄とはまさにあれのことだね。

20代前半のころ

登校拒否の時代も終わりヒキニートの時代に移行すると、さすがに親戚も私たちの話をあまりしなくなってきたようだ。

 

この当時に一番いやだったのは、両親が私の話を笑いながら親戚に話していた事だ。

 

「○○はまだ働いてなくて部屋で引きこもってて、大変だよ」

 

とかそんな話が階下から聞こえてきた時に、もう発狂しそうなくらいにいやだった。

 

とにかく私に関わるな、私の存在はないものとして扱ってくれ。

 

そんな感覚だったね。まあ、親も同じくらい辛かったのかもしれないが。

ひきこもり脱出してから

ひきこもりを脱出したのが20代の中盤。

 

働き始めてからも、私は絶対に親戚の前に顔を出そうとはしなかった。

 

ひきこもっていたという事実を知っている親戚に顔をあわせるのは絶対にいやで、もう自分がゴミみたいな感覚というか。

 

わかるかなこの感覚。

 

もう自分の存在が許せないというか、生きててごめんなさいって感覚。

 

そんな感じなので、20代になっても私は一向に親戚と会話どころか顔を会わせることすらしなかった。

30を超えて

三十路に差し掛かったころに、父が亡くなった。

 

この記事でも詳しく書いている。

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この時、父が亡くなったということで当然親戚が山のように押し寄せてきた。

 

そして、母も姉もまともに親戚対応をしようという覚悟ができていなかった。

 

ひきこもりから少なからず成長していた私は、なんとか父の葬儀を堂々と執り行いたいと親戚とも積極的に関わろうとした。

 

しっかし、本当にきつかったな。

 

なぜなら、ほとんど親戚の名前も顔も知らんのだ。

 

会う人会う人、10年以上ぶりに見る人ばっかり。相手は私を知っているが、私は知らない。

 

名前を聞いてもどんな関係かわからんし、そして当然だが話すことなんて何もない。

 

父の葬儀を粛々と進めたいという思いだけでなんとか乗り切ったものの、いや、本当にずっとテンパっていた。

 

何かを話さなきゃいけない、父の葬儀が嫌な思い出で終わってはいけない。

 

自分のことに精一杯で、父を弔う余裕は一切なかった。

 

お通夜、葬儀、49日。これらが終わったあとはもう吐き気がすごくて一睡もできなかった。

父の三回忌

そして先日、父の三回忌があった。もう亡くなって2年が経つ。早いものだ。

 

もともと親戚づきあいが好きじゃない我が実家なので、葬儀の時ほどに人が集まってくるわけではない。

 

それでも、私は早朝から実家に行き手伝うことにした。

 

途中娘がてんかんで倒れたので一度席を外したけども、特に夜まで問題なく過ごした。

 

何人も親戚はきたが、特に緊張することもなく。

 

焦りも不安もない。恥ずかしさもない。

 

聞かれたら自分の近況を話したり、親戚の近況を聞いてみたり。

 

またほとんど話してこなかった従兄弟のお兄さんとはLINEの交換もした。

 

LINEの交換だぜ!?

 

ありえないだろ、数年前の私なら苦笑いして断ってるよ。

 

そんな感じで、つつがなく3回忌が終わったのである。

そこそこに成長した話

というわけで、10代のころから地獄だ地獄だと逃げ回ってきた親戚づきあいも、かなり普通にこなせるようになってきた話であった。

 

ひきこもり時代から比べたら、そこそこに成長したのではないか。

 

でもそれでも感じるのは、たまにしか会わない親戚と話すことなんて何もないということだ。

 

基本的に盛り上がることもないし、上っ面の会話だけに終始しがちである。

 

お互いの詳しい近況がわからない以上、例えば仕事とか子供とか、あまり踏み込みすぎて地雷を踏む可能性もある。

 

実際、ひきこもりとか関係なくなかなか難しい関係性と言えるだろう。

 

なので今回は色々と小ネタを仕込んでみた。

 

・猫を親戚の前に連れてきてみる

・姪っ子(6歳)は常に親戚の目が届く場所で遊んでもらう

・ラジオをつける

・ソファを対面ではなくL字に配置

 

細かいことだけども、話のネタになりそうな小ネタを散りばめたり、話しやすい位置を作ってみたりした。

 

あとは定期的に親戚と話しながら、面白そうなネタを掘り下げていけばいいのではないかな。

 

自転車が好きなおじさんは自転車の話を嬉しそうにするし、最近農業を始めた従兄弟のにいちゃんは農業の話を自慢げに話す。

 

地獄だなーとしか思えなかった親戚との時間も、少しずつプラスの時間に変えていけたらいいね。

 

以上、ひきこもりがもっとも嫌う親戚付き合いについての自分語りであった。

 

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