今日は落ちる日だったのか朝から夕方まで動けなかったとんぼである。ごきげんよう。
以前は動けない日があると自己嫌悪していたが、メンタルの悪影響なら仕方なくね?寝ることこそ私の仕事じゃない?と思えば、何も気にせず眠れるので嬉しい限りである。
それでもまだ病院に行ってなくて診断を受けていないことと、どうしても「自分が心の病なわけない」という意識があって、なかなか受け入れがたいものがある。
たださっき妻に笑顔で言われたのだ。「とんぼがうつ病だと受け入れることができた」って。
えっ!?もう受け入れちゃったの!?まだ白黒はっきりしていない状態なんですけど!?
まぁ、妻から見ても私はやばいってことだ。義母も「最近、とんぼさんは力が抜けてる感じがするけど、大丈夫なの?」と心配していたらしい。
実際、うつ病ってのがどんなもんなのか、心療内科に行くってのはどういうものなのかよくわからんのだが、参考になりそうな人がいる。
私の身近に心療内科に通っている人が二人いるのだ。今回は、そのうちの一人である兄について。
兄の症状や抗うつ剤の効果など、参考になりそうなので思い出しながら記していきたい。
20年以上ひきこもる兄
以前に記事にもしたが、我が兄は20年以上ひきこもり続けている。10歳前後で登校拒否になって、それからのらりくらりとひきこもりつづけて今は34歳だ。
30を超えて初めて働いて数ヶ月間は頑張ってはいたが、父の死をきっかけにやめてしまって今は何もやっていない。
兄の問題は吃音、いわゆるどもりである。
もともと多少のどもりはあったが、家族ともほとんど会話をしない時間が長く続いたために吃音がひどい。
最初の一言が出るのに時間がかかり、話始めるのに5秒以上かかったりする。
別に家族だから吃音があっても待つ。それでも本人は吃音をかなり気にしていて、それがあるから普通に働けないと感じているようだ。
そしてあまりにひきこもり期間が長く、何か変わってほしいと思った我々家族からのお願いを聞き入れてくれて、兄は数年前から心療内科に通い始めた。
抗うつ剤の効果
兄が何かしらの心の病を持っているかは謎なのだが、とりあえず心療内科に通うことになった。
問診を受けた結果、数種類の薬をもらったらしい。そしてその薬を飲んだ感想が面白かったのではっきり覚えている。
なんの薬かは知らないけども、薬を飲んだあとに目の前がぱーっと明るくなって、世界が輝いて見えたらしい。
めちゃくちゃテンションがあがって、とにかく世界が輝いていたという。
覚せい剤みたいだね。そして怖いくらいの効果がありそうなその薬も、何度か飲んですぐに自己判断で飲まなくなったのだそう。
世界が輝いたあとの反動がズドンときて、激しいうつ状態になるとか。それが嫌だったんですって。
もしかしたら、その輝いた世界と言うやつが普通の人が見ている景色なのかもしれないね。わからんけど。
カウンセリングの効果
また兄は週に一度、カウンセリングも受けていた。最近の様子とか薬の効き具合とか、30分程度色々と聞かれるらしい。
ただ兄から話を聞いていて思ったのだが、兄は自己開示をする気がない。
仕事をやめた後も仕事は続けているとうそをついたり。もらった薬も全然飲んでいないのに飲んでいると嘘をついたり。
カウセリングがいいのかどうかはわからないが、本当のことを言わなきゃ意味なくないか?と思っていたのだが、どうなんでしょう?
とにかく兄はただ惰性でカウンセリングを受けていて、カウンセラーが望む答えをただただ答えていたようだ。
多分、まじで意味ないねこれ。
結局通院もやめてしまった
その後法改正があったのか、長期通院している患者は自宅まで看護師が経過を見にくるという通達がきた。
兄は家にまで来られたらいやだと、絶対に対応したくない!と言い出して、通院をやめてしまった。
本人は薬も飲みたくないというし、その薬も税金なわけだし。
薬も飲まずカウンセリングもまともにやる気がないのだから、当然の流れかもしれないね。
カウンセリングは面白そうだけど
以上、兄が通っていた診療内科の話であった。
本人が状況を改善したいと思うならカウンセリングにはそれなりに効果があると思うのだが、カウンセラーによるのかな。
あとはまぁ、薬と上手く付き合えるかどうかか。
きっと、うつ病ってのは薬だけでは治らないのだろう。自分の思考の癖を修正したり、そもそもの生活環境を変える必要も出てくるはず。
周りから強制されて心療内科に行っても、あまり効果はないのかもしれないね。
兄に今度あったらもう少し詳しい話を聞きたいな。
さて、次回は今も心療内科に通う義兄の話を書こうか。