買い物担当のとんぼである、ごきげんよう。
基本的に我が家の料理担当は私とんぼでございます。よって献立を作るのも私なので、買い物担当も私なのでございます。
貧乏性なのか、買い物に行くととにかく安いものを選んで買ってしまう。肉や野菜も日用品も、できるだけ安いものを求める。
これまで何の問題もなかったのだが、最近気づいたことがある。
激安の肉
まずは肉だ。私も家族も肉が大好きなのだが、ちょっと牛肉は高くて手が出せないので豚肉を買うことが多い。鶏肉も好きよ。
買い物といえば、イオン系列でバイトをしていたこともあって完全なるイオンびいき。毎週必ずイオンに買い物に行く。
だが引っ越してきてから近くに激安にお店があるのだ。名前は出さないが何でも売ってる激安のお店。みんな大好きなやつ。多分。
これまで利用したことがなかったけど、近くにあるから。そりゃ行くじゃないか。したらかなり安いんだ。
豚肉が100gで100円を切っているのが当たり前で、特にセールとかでもなく毎日そのお値段で売っているらしい。
こりゃ安いじゃねーか!と飛びついた私は、毎週のようにそこで豚肉を買った。1kgくらい。いわゆる豚肉細切れで炒め物に使いやすいタイプのもの。
でも、この豚肉。見た目綺麗なんだけど炒めたら固まってパッサパサになるのだ。硬くてお世辞にも美味しいとは言えない。
これはきっと調理法がまずいんだろうと疑った。
だから色々やったんだよ。固まらないように他の肉と引き離して、綺麗にカットしてから炒めてみるとか。
火加減がおかしいんじゃないかと強火で一気に炒めたり、弱火でゆっくり炒めたり、果てはスロークッカーで6時間煮込んでみたり。
それなのにどうやっても固いし、パサパサだし、美味しくない。美味しくないんだよ。そう、本当に美味しくない。
この流れを数ヶ月近く続けてきてやっと気づいた。
もしかして、この肉の質が悪いんじゃないか?
ちょっと前に、義母から生のお肉を分けてもらった。何度かもらっているが、市場で買ったといういいお肉。
これを超適当に、何も考えずにガンガン焼くじゃないか。それなのに柔らかくて肉汁が滲み出てめちゃくちゃ美味いのである。
これはもはや私の調理方法とかじゃなくて肉の問題だろう。グラム数十円違うだけでここまで違うものだとは知らなんだ。
そんなことに気づくのにも時間がかかってしまうんだよ。安さの罠は怖いね。
激安の鯖缶
さらにもう一つ、上で書いたお店では鯖の水煮もめちゃくちゃ安い。80円とかで売ってたりする。
鯖缶が80円!?やっす!爆買いじゃ!
と10缶とか買って毎日食べていた。でもなんか美味しくない。これまたパッサパサで、半分食べたらもう食べたくない。
鯖缶なんてこんなもんかと自分を洗脳して食べ続けていたのだが、たまたまイオンのやや値の張る鯖缶食べてみたらもはや同じ食べ物とは思えない。
油がのっててホロホロして柔らかくてめちゃくちゃ美味いのだ。
まぁ鯖缶はね、私しか食べないから別に安くてまずいのでいいんだけど、まさか数十円違うだけの鯖缶にそこまで違いが出るとは思わないよ。恐ろしいもんだ。
激安の洗浄剤
最後は別の店で売っている、洗濯槽洗浄剤の話。妻が買ってきてくれたのだが、一回分で200円以下という安さ。
やっす!爆買いしなきゃ!
と感じた妻は何本かストック含めて買ってきてくれて、それを月に一回使って洗浄してたんだけど。
洗濯物がだんだんとくさくなっていくのだ。特にタオルがわかりやすい。風呂上がって顔を拭いたら、くさいのである。とても気分が悪い。
これはカビでも発生してるんじゃないかと、何度洗濯槽を洗浄しても何も変わらない。大問題だ。
結局何やっても解決できず、最終的にこの洗浄剤の質が悪いんじゃないかと少しだけ高い洗浄剤を導入してみたのだ。以前も紹介したこれね。
これも300円前後とそう高いものではないのに、ご想像の通り一度洗浄しただけで洗濯物の香りは劇的によくなった。
おそろしい。洗剤なんて安くても質は変わらんだろと思い込んでいたが、そんなことはなかったのだ。なんということだ。
いまさら気づく
貧乏性で安さだけを求めていたら、質の悪さにも気づけないという話であった。
安いものでもいいものはあるし、安いもので十分なものもあったりする。だが基本的にはやはり、値段の違いは質の違いだったのだ。
さらに安すぎるとその違いが明白になってしまうようで、それなりのリスクが付き物だと思い知らされている。
これがまさに安もの買いの銭失いってやつか。
逆に高いものだから絶対的にいいというわけでもなく、高いシャンプーだから!と固執して使い続けて失敗したりもした。
これからは価格で価値を判断するのではなく、実際に食べてみたり使ってみた自分の経験で判断できるようにしたい。価格で判断するとおかしくなっちゃうね。
うむ、当たり前のことを書いている気がする。でも結構難しくないですか?