ステップファザーにできること

重度知的+発達障害の娘と、二人のやんちゃ息子の父によるステップファミリーの話

発達障害の娘と二人で風呂に入り良習慣を生み出す時間を作ってみた話

これまで娘と息子と3人で風呂に入っていたとんぼである、ごきげんよう。

 

最近は妻が仕事を早く切り上げて帰ってきてくれることもあり、息子の送迎に私が行かなくていい日が増えてきた。なら、余った時間でできることがあるはずだ。

子供達と3人で入った時の弊害

上で書いた通り、私は今まで夕方に娘と息子と3人で風呂に入ることが多かった。で、大抵喋るのは息子だけ。

 

8才になる娘は基本的に今も無口。話しかけない限り言葉を発さないため、ひたすら息子がゲームの話や幼稚園での出来事を喋り、それに父である私が相槌を打つ感じ。

 

娘にも声を掛けるようにはしているが、3人で入るとあまり余裕はない。それに娘に声を掛けてもぼけーっと突っ立って、話に入る気もない感じ。

 

息子と私の話に興味もなさそうだし、娘が返事をしないとまた息子がひたすら喋り始める。

 

娘も別に怒るわけじゃないし、嫌がるわけでもない。話したがっているわけでもなさそうなので、現状を容認していた。

 

だが、療育として見たら正直微妙ではある。

 

息子の話を聞くのも重要なんだが、娘にとってもなんかもっとこう有意義に使える時間のはずなんだよ。

 

となんとなく考えていたら、とてもいいチャンスが巡ってきた。

娘と一対一でお風呂に入れる

最近、妻が私に気を遣ってくれて、仕事に余裕があれば夕方の息子をお迎えしてくれるようになった。

 

これは大きい。娘が夕方に帰宅すると、そのあとに息子のお迎えがあって何もできない時間だったのだ。しかし、息子のお迎えがないなら時間に余裕がある。そう、

 

娘と2人でお風呂に入れるじゃないか!!

 

これは大チャンスである。いつもは息子がうるさいお風呂も、娘と二人ならば、あらゆることを教えることができる。

 

娘は習慣的な行動に対するこだわりが強い。それは短所にもなるが、長所にもなる。一度流れを頭に叩き込めば、何もかもスムーズにできるということなのだから。

 

うんちトレーニングだって、定着しないのは毎日環境や行動が違うというのが大きい。

 

今日は息子が先に風呂上がるとか、今日は娘が先に上がるとか、テレビがついているついていない、環境や順番が何も決まっていない。だから何も娘に定着しない。

 

というわけで、素人ながらに娘の療育を始めてみました。何をやっているか、簡単にお伝えします。

環境を整える

まず、娘が帰ってきた時の環境を一定に整えることにした。

 

テレビは付けず、リモコンや食べ物、興味を引くものをすべて隠す。玄関以外の電気もつけず、お風呂場に直行するしかない状況を作り出す。

 

そして「帰ってきたらお風呂に入るんだよ」と何度も声をかけ、帰宅後は風呂にいくということを叩きこむことから始めた。

順番を決める

続いて順番を決めて、すべて口に出すことにした。

 

「風呂場に入ったら、まずは頭をぬらすよ」

「頭がぬれたら、シャンプーするよ」

「シャンプーしたら、頭を洗うよ」

 

風呂にいる間の行動の順番をすべて決めて、毎日同じ順番で、同じようにやっていく。いわゆるif-thenプランニングである。

 

風呂上がりも同様だ。

 

「体を洗ったら、さっぱりした!」

「さっぱりしたら、タオルをとるよ」

(中略)

「ドライヤーしたら、パンパースをはくよ」

「パンパースをはいたら、ズボンをはくよ」

 

と、風呂上がりにやることも毎日、同じ順番で同じように口に出しながらやっていく。これを続けていき、最終的には

 

「着替え終わったら、トイレでうんちをするよ!」

 

まで持っていきたい。今のところ拒否が強いけど、何日か続けたところスリッパをはいて便器の前まではいってくれた。

 

今後に期待したい。

一対一じゃないとむりぽ

そんなお父さんの奮闘記であった。順番も考えて、行動も決めて、話しかけながら、というのは、息子がいたら不可能だ。

 

娘と一対一で、余裕がある状況だからこそできること。妻が息子を迎えてくれるからこそできることなのである。

 

プリンターやラミネーターも最近買ったし、絵カードを作って習慣化を加速させることも考えている。ビジュアライゼーションでプロセスを叩き込むのもありだな。

 

娘がもっともわかりやすく、嫌悪感なくスムーズに新たなことを習慣化できる方法は何か、日々過ごしながら調整していきたい。

 

これも立派な療育でしょう? 

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