「女心がわかってないのね」と妻に言われてしまったとんぼである、ごきげんよう。
重度の発達障害で、特に言語の遅れが顕著な娘(8歳)は、自分の気持ちやその時の感情を口に出して発することはそう多くない。小さな感情ならなおさら。
叩くとか押すとかならわかりやすいし、大声で笑っているとわかりやすいのだが。最近、私がほとんど娘の感情に気づけていないことがわかった。
父には気づけない娘の意外な感情
ゲームをすることで認められる?
我が家は平日の夜、曜日ごとに娘と息子のテレビの利用日をわけている。
息子はよくテレビゲームするが、娘のテレビの日はといえば「Eテレ!!」としか言わない。Eテレの緑色のロゴを覚えているのか、それ以外のものに変えたら泣いて怒り出すレベル。見知らぬおじいさんが難しい話を語る番組だとしても、EテレならOKらしい。
こんな感じなのでゲームには興味がないのかなと思ったら、実はそうでもなかったらしい。先日妻の弟が帰省した時、スマホでマリオカートをプレイさせてもらっていたすっごい楽しそうなのだ。
いつもはテレビで息子だけしかやらないゲームも、娘も一緒にプレイして、娘はうまいこと操作してた。めちゃくちゃ喜んでいたぞ。
へぇー、よかったね。
としか思わなかった私だが、妻から見たら違うらしい。
「娘はマリオカートができたのも嬉しいけど、自分もゲームをやっていいって認められたことが嬉しかったんだよ!」
だって。いやー、その発想はなかったぞ。
私のことが好きなの?
娘はあまり言葉を発さない。よく叩かれるし蹴られるし物を投げられるので、基本的に私のことはそんなに好いていないのだろうというのが私の見解。
娘が私のことを好きなんて、一度も思ったことないなそういえば。これはどちらかといえば、私自身の問題でもあるが。
先日、義母宅で子供達と3人でソファに座っていたところ、上にのっかってきた息子を膝にのせて一緒にテレビを見ることに。
しばらくは問題なかったのだが、隣で座っていた娘がソファに寝っ転がり初めて、私を何度も蹴り飛ばしてきたのである。
あぁ、ソファを独り占めしたいんだね、私が邪魔なんだね。と呆れモードに入ったところ、妻がいう。
「嫉妬してるんじゃない?娘もパパの膝の上に座りたいんだと思う!」
あっはっは、この娘がそんなこと思うわけないだろうが!!!と笑い飛ばしつつ、息子をおろして娘に座るかと聞いたら、
ニコニコして膝の上に座ってきたのである。
えぇ……うそ……君、私の膝の上に座りたかったの……?私を蹴ってきたのは嫉妬だったってわけかい……?
あらあらまぁまぁ。かわいいもんだ。
正直よくわからん!
「え、君そんな感じだったの?」と思われる出来事が立て続けにあり、娘に対する認識を改めないといけないと痛感している。
叩いたり飛んで跳ねて喜ぶといった過剰なリアクションには敏感だけど、静かなふつふつとした感情をまったく読み取れていない。発語が少ないとこのような問題があるのか。
一緒に暮らして3年経って、わかった気になっていた部分もある。「娘はこういう女だ」という先入観をもってると、見えなくなることもあるんだね。
今後はもう少し、細かな感情の機微を汲み取れるように観察していきたい。
ここまで読んでいただき感謝。
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