ステップファザーにできること

発達障害の娘とやんちゃ息子の父によるステップファミリーの話

きょうだい児の息子による「姉ばかりずるい」の怒りにうんざりした話

息子のこともかなり気にかけているとんぼである、ごきげんよう。

 

発達障害の娘もいる。健常児できょうだい児の息子もいる。どちらも公平にとはいかないまでも、不公平にならないように精一杯対応している。

 

だが息子から見れば、そんなことはなかったようだ。

甲斐がないとはこのこと

子供たちの学校はコロナにより休校状態。息子は感染リスクを軽減すべく学童を休ませ、娘はデイにいかせている。

 

娘は暴れっぷりが酷くて家族だけでは面倒が見られないのもあり、さらに10人以下の放課後デイだから、まだ大丈夫だろうと判断。

 

で、娘はデイにいくからまだいい。でも息子は24時間暇だ。親が仕事仕事で相手をしないのもかわいそうなので、朝に数時間遊ぶことにしたのはいいのだが。

 

いやぁ、これが本当に大変なのだ。6歳児の体力は化物じみていて、短期的な体力であれば勝てるのに、息子は少し休んだだけでほぼ全快していまう。体力化物である。

 

この日も息子と朝から大きな自然公園にいって、だれもいない広場でひたすら息子とボール遊び。サッカーもしたし、ドッジボールもした。フリスビーもやったしかくれんぼに鬼ごっこも。

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本当に誰もいない。感染リスクもない。あぁ素晴らしい朝だった。よし、じゃあ息子を義母宅に送って、私は仕事をするぞ!!!

 

と思ったら、義母宅についた息子の顔色がすぐれない。

 

「もっとパパと遊びたいのに!」

 

そんな言葉から始まった。私には仕事があること、2時間フルで遊ぶのが精一杯で、そのあとは勉強をみられる体力は残っていないこと。義母が勉強を見てくれることなど、優しく理解を示しながら話した。

 

それがいつからか、息子の話が変わっていった。

 

「姉ばっかりテレビみてずるい!」

 

なんでこんな話になったのかはよくわからないが、息子の中にはずっと溜まっていた怒りがあったらしい。

 

話がぐだぐだ長かったのだけども、とにかく自分よりも姉の方がテレビをみている時間が長いというのが絶対的に気に入らないらしい。

 

いやいや、君もみているだろうと。月水金は息子の日だし、娘のテレビの日にも息子が好きな番組もやるし、日曜朝はスーパーヒーロータイムをみてるだろうがと。

 

何度も何度も伝えても、息子はいう。

 

「でも姉ばっかりテレビみている!」

 

これを絶対に譲らないのだ。自分より得している(と思っている)姉が絶対に許せないという。姉のテレビの時間を短くしろという。

 

このあたりから、もうイライラしてうんざりしてくる。

 

自分だけ損してる、姉はいんちきだという理論に最高に嫌悪感を抱きながら、いくつか息子の優遇ポイントを伝える。

 

娘はデイに行くとは言え、8時から10時まで義母宅で暇をもてあましてEテレをみている。そんな娘を差し置いて、私はお前と二人で遊びにいってるんだと。何で娘だけ自宅待機なんだ?娘は損してるじゃないかと。

 

君はこの前、ママと二人ででかけてハンバーガーを食べたんだろう?娘はどうした?君だけずるくないか?

 

君はお小遣いをもっているよね。でも娘はもらっていないよ。君だけずるくないか?

 

君は自宅でYouTube見てるしゲームもするよね。でも娘はYouTubeも見ないしゲームもしないよ。おかしくない?

 

何で車で娘だけ後部座席で、君は助手席に座ってるんだ?娘だって助手席に座りたそうだけど、これって不公平だよね?

 

とまぁ、ムカついてむかついて仕方がなかったので捲し立てたのだが、そういうことじゃないらしい。

 

「でも、姉だけテレビ長く見てずるい!」

 

いやもうほんと、何を言ってもこれしか言わないからうんざりして、こいつをわざわざ朝から遊ばせる甲斐がなかったと。体も疲れているのに、メンタルまでやられてしまう。

 

顔も見たくなくなり、何もかもが嫌になってしまった。

きょうだい児の不満

その夜に義母宅から帰宅した息子はまだ怒っていた。怒っていたというか、「姉だけテレビ長く見てずるい」はずっと続き、義母とも大喧嘩したという。

 

しまいには「耳の奥からばぁばの怒っている怖い声が聞こえる」などと言い出したようで、義母は「この子は何かの病気ではないか、理解に苦しむ」と激昂していた。

 

一応私も色々と考えた。確かにテレビを見る時間は娘の方が長いのが事実ではある。息子の方が短いというのも、まぁ事実ではある。娘の方が家にいる時間が長いし、何より娘はEテレしか見ないから。

 

ならばと息子の要求を飲むことにして、新たなルールを作ることにした。

 

『テレビを見るのは夜7時から8時までの1時間のみ』

 

これまで通り月水金が息子の日。火木土は娘の日。日曜日は妻の日。で、テレビの時間を、厳格に制限することにした。

 

テレビの視聴時間を短くできるのは親としてもありがたい。さらに時間を完全に理解していない息子から見ても、7時から8時までと決まっていれば「姉だけ長い」と感じることはなくなるだろう。

 

多少生活パターンは変えないといけないけども、不公平感をなくすことが息子にとってより重要なのかもしれない。

 

まぁ……私からすれば、YouTube見てゲームやって娘のテレビの日でもdボタンでできるリモコンゲームもやって義母宅でも好きなDVDレンタルしてもらって、という息子の方が明らかに優遇されていると感じている。

 

優遇されまくってるくせに何言ってんだこいつというのが本音なのだが、息子と私では感じ方が違うんだろう。

本当に理解しているのか?

テレビの新規ルールを伝えたところ、自分だけテレビの時間が短いという怒りは落ち着いたらしい。

 

だがその翌日、息子が義母宅にお泊まりすることになった。この日は息子のテレビの日で、自宅でYouTubeが見られないとうるさい。

 

そこで娘とテレビの日をチェンジしようと告げた。チェンジだよ、チェンジ。交換するだけ。息子は損をしない。それなのにこうだ。

 

「なんで!?そしたらオレのテレビの日が少なくなるよ!!」

 

「いやいや、チェンジだから。ほら数えてごらん、月水土で君が三回、火木金で娘も三回。同じでしょ?」

 

「違うよ!おかしい!それじゃオレだけ損してる!姉だけずるい!!」

 

と怒りにあらわにして言ってくる息子。

 

えぇ……こんなにわかりやすい説明してるのに、何が問題なんだよ……いいから数をかぞえろよ……

 

息子がどこまで話を理解してるのか疑わしくなり、どっと疲れてしまった。数字も時間もわからん息子に正論が通じないわけだ。

 

はぁ。とりあえず、新たなルールでやっていこう。

 

余談として、テレビの話が落ち着いた直後。

 

息子が「姉は何もやっていないし注意もされないのに、オレはあれやれこれやれと言われて怒られる。姉だけずるい」と言い出した。

 

きょうだい児の苦難ってのは親の立場から見たらわからんもんだわ。私は娘の方が損しているという感覚がすごく強い。バイアスがかかっているなこりゃ。

 

ここまで読んでいただき感謝。

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