お父さん業に勤しむとんぼである、ごきげんよう。
娘が不安で荒れまくってる裏で、息子のイベントも当たり前のように開催される。時は流れていくのである。
めちゃくちゃしんどくて眠かったが、前回は妻がいってくれた息子の授業参観。今回は私の番だ。
恥をかかせてはいけない
息子はもう小学校1年生だし、羞恥心もある。クラスメイトに父親と手を繋いでるところや抱っこされている場面を見られるのは嫌みたい。
息子に嫌われたくない思いもあるので、できればかっこいいお父さんとして授業参観に行きたいでしょう?
まさか、いつものようなグシャグシャ無造作ヘアに、ウォーキング用に最適化された服でいくわけにもいかん。それこそ恥をかかせてしまう。
私が恥をかくのはなんの問題もないが、息子に「お父さんきたら恥ずかしい」となったら嫌じゃないか。
息子に恥ずかしいと思われるのは嫌じゃないか!!
仕方がないので、冠婚葬祭でしか着ないシャツにネクタイ締めて、革靴履いて行ってきました。
コロナの影響で教室に入れるのは10分のみで5名まで、住んでる地区によって授業参観の時間も指定があった。写真も撮っちゃダメなんだって。
さんすうの時間にいくか、図工の時間にいくか悩んで、なんとなく図工の時間に行ってみた。
息子の授業参観
すーっと教室に入って、後ろでぼけーっと見てればすぐに終わるだろと、何も考えずに教室に向かったら、甘かった。
図工の時間は、粘土でパフェやケーキを作る授業だった。子供たちは自由に教室を移動してもいいし、先生も生徒を見て回って、自由時間のような様相。
先にきていた他の親御さんも、自分の子供のところまで行って一緒に粘土作業をしていた。
げげげ、めんどくさそう。こんなんやるつもりできてない。
しかも息子は廊下側の一番後ろの席のため、話しかけざるをえない。そうなると、周りのお友達から「(息子)のお父さん?」などと注目を浴びる。
そんなつもりできてないんだよ。誰とも喋る気がないのよ。ただ授業参観にきましたよという既成事実が欲しいだけの、うつ傾向のおじさんだから。
とはいえ、息子に恥をかかせるわけにはいかんのが私の第一目標だったので、ニコニコしながら良さげなお父さんを演じる。
そしたらさぁ、息子の前の席の男の子が言うんだよ。
「(息子)のお父さん、がいこつみたい!」
おいwやめろw
そういうつもりできてないんだって。突っ込む元気もないんだって。
内心「よくも恥をかかせてくれたな」と思いながらも、適当にあしらって、息子の粘土でバイキンマンのケーキを作って、帰宅した。
かっこいいお父さんとして授業参観に行くつもりが、まさかガイコツ呼ばわりされるとは思わんかった。
顔はマスクで見えないのに、私の手だけ見てガイコツだと判断したらしい。痩せてるのは痩せていて、自分でそれでいいと思ってはいるからどうでもいい。
でも、息子にはかっこつけさせてくれよ、授業参観くらいさぁ。
息子に恥をかかせたのではないか
そんな授業参観だったので、私は落ち込んだ。
あぁ、お父さんが友達からガイコツみたいって言われて、恥ずかしかっただろうな。申し訳ないことをした、もう来ないでほしいと思ってるかも。
いいことないなぁと夕食を作っていたら息子が帰宅して、この日の授業参観の話を楽しそうにしていた。
寝る前に私の背中にぎゅーっと抱きついてきて、ありがとうと言っていた。父親が授業参観に来たのが、それはそれは嬉しかったらしい。
一緒に粘土をやってても照れて何も言わなかったのに……こいつはもしかして私のことが好きなんじゃないか?
とりあえず。息子がよしとしてるならOKだ。もう少し痩せたら今度は筋肉をつけよう。
やっぱ筋骨隆々で堂々とした父ちゃんの方が誇らしいだろうさ。今はガリガリでうつ傾向の挙動不審父ちゃんだからな。
よくこんな父ちゃんが来て喜べるもんだ。行かない方がよくないか?
とかなんとか書きつつ、息子が喜んでたので私も普通に嬉しいのである。
ここまで読んでいただき感謝。
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