息子がカルピスで晩酌してて笑ってしまったとんぼである、ごきげんよう。
ボケーっと座りながら、カランコロンと氷の涼しげな音を立ててカルピスをすする息子。いっちょまえに晩酌してんじゃねーよと心の中で突っ込みいれてた。
さて、何の話を書こうか。
自慢話
子供たちが大きくなると、単純にすごいことを見せても"自慢"と捉えられてしまう事案が出てくる。
もっと幼い子供なら「すごーい!!」「おいらもやりたい!!」と目を輝かせて言ってくれたはずなのに、嫌味にならないか気を使わないといけなくなった。
純粋な実力を披露しただけで空気が悪くなってしまうのだ。
子供世界でもそうらしい。例えばルービックキューブを揃えられる息子が、誰も6面揃えられない学童でカチャカチャやってたらうざがられたんだって。
できる感じ出してんじゃねーよ的な。
まー息子はリアルにドヤ顔するからわからんでもないのだが、披露したい気持ちがあるのはわかるじゃないか。自慢もしたいだろう。すごいところを誰かに見てほしい気持ちもあるだろう。
しかし自己顕示欲が多めに出てしまうと逆効果になってしまうのが難しい。
だから私も一応気を遣っているわけよ。
タイピングは見せない
まだ息子がタイピングがおっそいころ。ローマ字も覚えてないし、ほとんどまともに入力できなかった時、私は嬉々としてタイピングを披露した。
めっちゃ早く、子供では到底到達できないスピードでタイピングをしまくった。
しかし今では、息子も練習の成果が出てタイピングソフトでそこそこのスコアが出せるようになってね。
それなりに努力して成長してる息子の前で、もうガッチャガチャとタイピング披露できないじゃないか。自慢臭すぎて、嫌味になる。
息子が私にもやってとたまに言ってくるのだが、もう息子の前でタイピングソフトはしないことにしてる。
バスケもきつい
息子は週3のバスケ部だが、私は毎朝30分バスケしてる。おっさんでもここまでやればかなり上達する。
試合での動きや体力では息子には勝てないだろうが、ドリブルスキル、シュートスキルでは圧勝してる。部活は個人練習ほとんどやらないようで。
手前味噌な話ではあるが、ちょっと私のバスケスキルに可愛げがなくなってきてね。
一応、毎朝30分のウォーキングの代わりにバスケしてると息子には伝えてはいるものの……
なんかなぁ。バスケ部頑張ってる息子より父の方がドリブルが上達してたら、なんかなぁ。嫌だよなぁと思って。
一緒にバスケしにいくのも躊躇して、しばらく行ってない。気使うわ。
姪っ子で失敗する
先日実家で10歳の姪っ子と遊んだ。この子も部活は入ってないがバスケが好きらしい。そう言うから、ぜひぜひ一緒にやろうと思って。
そしたら喜んでドリブルを見せてくれて、それがもうすごく練習の成果が見えるの。
全然運動しないひきこもりタイプの姪っ子だったのに、こんなにドリブルできるんだーと思って。喜んで見てたら、言われたんです。
「とんぼもやってるんでしょ、やってみて!」
……うん、間違えたよね。ここで断るか、姪っ子と同程度のドリブルにしておけばよかったんだけど、見せてというから普通にいつもやっている本気ドリブルを披露したの。盛り上がるかなーと。
それが何と言うか、その場にそぐわないレベルだったようで。盛り上がることもなく。姪っ子はノーリアクション。
隣で見てた母は最初「すごいねー」と言ったものの、姪っ子の前であまりに褒めるとまずいと思ったのかその後はノーリアクション。
ただ空気読まずにバスケ自慢してるおじさんになってしまった。そういうつもりじゃなかった、もっと先があるぞと、さらに成長できるぞと伝えたかった。
いやでも自慢だとしてもだよ、私がやったのって30秒くらいだよ。30秒程度なら許されると思うじゃんね。難しいよ。
自慢するより大事なことがあるわけで
ルービックキューブも毎日数分ずつ暗記しながらこつこつと続けていたため、息子と私の立場が逆転しかけている。とてもやりづらい。
10代の頃なら自慢したくて自慢したくてたまらなかったはず。
今の私はかなり空気を読める親になった。自慢したい気持ちより、子供たちのモチベーションを損ねない方が重要である。
しかしなぁ。子供たちと遊ぶために色々始めたはずだし、負けたら負けたで悔しいから本気で取り組んで。気づいたら隣に誰もいない感じ。
寂しいね。
単純に「とんぼすげー!」「オレもこうなりたい!」「あたいも!!」とか、そんな感じの流れを期待していたはずなのに。
むしろ子供たちと同じことにしない方が良好な関係を築ける可能性もあるかもしれん。
いやでもやっぱあれかな、子供たちと遊ぶ時は、子供たちがメインになるような流れを作るのがいいのかもね。
子供たちに何かを披露してもらうとか、苦手なものを手伝うとか、二人でしかできない練習に付き合うとか。
意外と難しい問題だった。私の自慢したい欲もゼロではないしなー
ここまで読んでいただき感謝。
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