ステップファザーにできること

発達障害の娘とやんちゃ息子の父によるステップファミリーの話

子供の問題だからと放置して親が変わらなくていいのか話

昨日も母と口論してきたとんぼである、ごきげんよう。

 

口論というか何と言うか。

 

しかし人の心は難しいもんで、なかなか受け入れられないもんなんだね。私が間違っている可能性ももあるけどさ。

 

◆家族の紹介

母親と口論する

二日連続で母と口論となったテーマは我が兄(38歳)のこと。小学校の高学年から登校拒否になってのひきこもりルートでアラフォーになった。

 

私見では、両親の子供たちに対する……一言で言えば愛情不足が大きな原因の一つ。借金も多くお金もなかったので、家族全員の衣食住の確保で精一杯だったのもある。

 

親が一緒に遊んだりどこかに出かけたり、また悩み相談にのったり。いわゆる一般的な親の愛情表現ができていなかった。

 

結果的に、我々子供たちは親から愛されていないのだと子供ながらに理解する。

 

……という話を4年も前に書いたね。

www.rabbitonbo.com

 

愛情とは何なのかと言えば微妙なところだ。母からすれば、家族が健康に過ごせるようにと死ぬ思いをしながら働いていたのだ。

 

命を削って働いて、毎日夜勤で疲れ切って、居眠り運転の大事故で死にかけている。

 

これが愛情ではなく何なのか?

 

……と大人になった今なら思えるわけですが、子供にはわからんじゃないか。単純に親が忙しくて相手してくれなかったら愛されていないと感じてしまう。

 

自己中心の子供にとってはそんなもんである。

 

でまぁ、こういった幼少時代が兄の人生(+他のきょうだいにも)に大きく影響を及ぼしている。

 

だからといって親のせいにするわけじゃないが、子供は愛されていないと生きていけない。愛されていないと感じると、注目を集めるための問題行動が顔を出す。

 

私や姉、もちろん兄のひきこもりも含めて、問題行動だらけだからわかりやすいよね。

でも認めない

私の中では幼少期の親の教育には改善点があったと思ってる。まだまだやれることはあったはずだ。

 

とは言え”親だから”で何でもできるわけじゃない。当時の親を責める気はないし仕方がないと理解してる。

 

でもね、子供たちにもう少し時間を使っていれば、もしかしたら兄はひきこもりにならなかった可能性はあるじゃないか。

 

親から愛情をもらって安心できるホームがあれば、厳しい外の世界でも生きていこうという勇気が出てきたかもしれない。

 

たられば言っても仕方がないのだが、両親と子供たちの関係性には改善点があった。その前提で母と話していたら怒らせてしまってね。

 

色々言われたのを羅列すると以下。

 

今も兄がひきこもってるのは兄の問題だ。兄が変わる気がないから変わっていないのであって、親は関係がない。

 

私はもう何もする気はないし何もできない、私に何も言うな。

 

子供を10歳まで育てたら子育ては終了だよ?昔の人なんてもっとひどいよ?うちは過保護な方だよ?

 

必死に働いて衣食住を提供したのに、これ以上何をしろと?

 

生まれる前から人の運命は決まっていると本で読んだ、兄もこういう人生を送る運命だったんだ。

 

とかなんとか。

 

はぁ!?

 

と思ってしまった。受け入れる気がなさすぎて笑ってしまうくらい。

 

責められていると感じたのかもしれないが、別にせめてはいないんだ。忙しかった当時にどうにかすべきだったと言っているわけじゃないんだよ。

 

ただ親が子供たちの相手をしなかったことで、少なからず子供たちの人生や人格形成に影響を与えているよねという話。問題行動がその表れだよねという客観的な分析の話。

 

それなのに強い拒否反応が出てしまってね。

 

いやいや私(母)は悪くない。これはすべて兄の人生で、兄の問題だ。

 

と突っぱねるから。うーん、課題の分離は重要とは言え、本当にそうか?それでいいのか??と思ってしまって。

 

確かに兄の問題だから兄が変わるしかないんだけど、だからと言って母が変わらなくていいわけじゃないだろう?

 

親が問題意識を持って向き合っていれば、違う未来も待っていた可能性があるだろう?あなたにはあなたの改善点があるはずだろう?なぜそれを見ないふりするんだ?

 

といった形で、口論が始まったのである。長いこと話したけれど。いくつか気になることピックアップしとく。

兄と向き合わない母

兄が登校拒否になったばかりの時、学校に行きたくないと泣いて柱にしがみついてた。そん時に夜勤明けの母が帰ってきてビンタしてた。結局学校には行かなかった。

 

当時の母は覚悟を決めて怒ったそうなのだが、兄に言われたんだと。

 

「怒ったお母さんに殺されると思った」

 

母はこの一言があってから、もう何も言わないことにしたと決めたんだと。”降りた”と表現してた。

 

思うに、母は傷ついたんだろう。

 

子供たちのためにと命削ってるのに、その子供が自分に殺されるかもしれないと本気で怯えるなんて信じられなかっただろう。こんなに悲しいことはない。

 

母は別に何も感じなかったと言っていた。しかし何も感じなかったら30年経った今でも覚えてないよ。相当ショックだったんじゃないかなぁ。

 

おそらく深く傷ついた母は、これ以上傷つきたくなくて兄と向き合うのをやめたんだと思われる。

今でも向き合わない母

そして30年経った今でも、母は兄と向き合おうとしていない。

 

別に、兄に働くように言えとか干渉しろと言ってるわけじゃない。

 

でもサポートは必要じゃないか。もし兄が働きたい、変わりたいと思った時に、いつでもその手助けができるような姿勢が親には必要でしょう?

 

私はあなたの味方で、あなたが望むならいつだってサポートしますって姿勢はあった方がいい。ひきこもりが一人で社会復帰するのは難しすぎるから。

 

しかし母は諦めている。見限っている。あの子は働けないし働く気もないし変わる気もない。だから私が死ぬまでは食事を提供し続ける。

 

笑顔で挨拶もするし猫の話もする。一体それの何が問題なのと。

 

うーん。話を聞いてると、我関せずを貫いて寿命で逃げ切りますという態度。兄を信頼しているとは言い難い。

 

単純に本気で向き合って傷つくのが怖いだけではないのか。兄に本音を話したり、向き合ったり、信じてみたり。

 

怖いだろうなと思うよ。今さらだとも思うけども。でも母親のあなたにしかできないことがあるでしょう?

 

本当にこれは兄だけが変わればいい問題か??

 

私はそうは思わないよ。

兄は変わる気がある

ちなみに兄からの拒絶で深く傷ついていたのは私も同じ。

 

愛してくれないクソ野郎だと思ってずっとムカついていたが、今改めて兄のこれまでを振り返ると兄は変わる気がある人だった。

 

不登校になってからも中学は保健室登校してたし、高校も定時制に入ってしんどそうにしながらも行ってた。

 

大人になってからも家族のすすめで診療内科に行ったり、精神科に行ったこともある。どもりを治そうと毎週のように自転車こいでカラオケに行ってた時期もある。

 

1日だけ派遣で働いたこともあったし、就労支援にて働いてた時期もあった。

 

結果を見ればどれも続けられなかったのだけど……頑張ってるよね?変わる気があるじゃん。変わる気がないやつはこんなことしないだろう。

 

あぁ、兄はすごく頑張って現状を打破しようとしてたのかと、泣きそうになる。それを何で親が見限ってるのかわからん。

 

口論にもなるよね。

猫を言い訳にするのも気に入らない

他、色々あるけれど最後。

 

昔の母は忙しかったから仕方がない。しかし今の母は余裕がある。お金もまあ余裕があるし、時間的にも余裕があるからドラマばかり見てる。

 

今なら兄と向き合える余裕はあるはず。やろうと思えばできるはず。

 

それなのに、出てくるのが大抵は言い訳だ。

 

猫がいるから忙しい。猫が朝から起こしてくるから寝られない。猫がいるから……

 

そりゃね、家の周りにいる猫を何匹も自宅に招き入れたらそうなるだろう。今何匹いるの?8匹??でもそれ自分で決めて家にいれたんでしょう?

 

猫のせいだと言い訳してれば自分の人生と向き合わなくていいから楽だよね。

 

逃げてるようにしか見えないよ。

別に怒ってはいないけれど

口論したとは書いたが、私は別に怒ってはいない。今これ書きながら怒っているけれど、母の前では冷静に話すように努めた。

 

そして母が兄と向き合うったって一体何をすればいいかもよくわからん。いまさら何を言ってんだって話でもある。

 

でもまずは受け入れてほしいなぁ。過去には戻れないが、今でもまだやれることはあるんだと受け入れてくれたら……何か変わるかもしれないし、変わらないかもしれない。

 

そこまでやって初めて課題の分離じゃないか?

 

はぁ。疲れたが、たまには母と腹を割って話すのも必要だろう。

 

とりあえず私は私にできることをやろうか。

 

もし母が他界すれば、兄がスムーズに生活保護が受けられるように計らおう。ひきこもりの支援関係の情報を調べて、母に情報提供するくらいはできるかもしれないね。

 

あとは兄に毎年誕生日プレゼントを贈っているので、感謝の言葉でも書いておきたい。赤ちゃんも紹介したいけれど逆にストレスになりそうで微妙だな。

 

定期的に母の話を傾聴するのも続けよう。少しでもストレスが減るなら悪くない。母も頑張っているのは間違いない。

 

んー、しかし、子供と本気で向き合うのって怖いよねぇ。私も怖いもの。

 

ここまで読んでいただき感謝。

↓のウサギをポチすると、さらにとんぼが喜びます。

にほんブログ村 子育てブログ 障がい児育児へ