息子問題が結局よくわからなかったとんぼである、ごきげんよう。
昨晩息子から聞き取りしたかったけれど、社会科見学で疲れたようであまり話ができなかった。
ただ一つ、息子の問題点の中で共通する課題がわかったような気がする話。
息子の問題点は?
連日息子の問題点を書いているものの、友達と遊んでる現場は見られない上に友達の本音を聞いたわけでもない。
真実はわからない。
昨日息子が言っていたのも、
「何で嫌われているかはわからない」
はぁ、そうですか。わからんならどうしようもないね。
しかし数日かけて息子の嫌われる理由を推察し、さらにこの息子の発言を聞き……何となく息子を一言で表す言葉があるような気がする。
傲慢、高飛車、天狗、嘘つき、リスペクトが足りない、経験不足……なんか違うな。
他にしっくりくる言葉があると考えてみた結果、ピンとくる表現があった。
共感力の欠如である。
息子が嫌われそうな部分は散々書いてきたが、相手に共感する力があればこんなトラブルにはならなかったんだろう。
子供はみんな威張りたい
昨晩、バスケ部連中から嫌われた理由がわからないという息子に妻が送った言葉がこれ。
「威張ってるから嫌われてるんじゃないの?」
息子の返答がこれ。
「みんな威張ってるよ」
うーん。そうなんだよね、子供って承認欲求の塊だし、できることや自慢したいことは誰もが口に出したいはず。息子だけじゃないのだ。
バスケ部の上手い子らも偉そうだし威張ってるし口が達者で、正直言って偉そう度で言えば息子と大差ないだろう。
それなのに息子だけ嫌われるのはなぜかと言えば、上述した共感力の欠如だと思われる。
バスケ部の上手い子らは、小学校1年生とか何年も前からバスケやってる。自主練してる子ももちろんいるし、NBAを目指してる子すらいる。
1年前にバスケ部に入って特に自主練もしたがらない息子とは、まぁちょっとステージが違うというか、本気度が違うというか。
無論息子も頑張ってはいる。しかしこれまでの軌跡の重みが全然違うよね。
友達という対等な立場としてなら、多少偉そうな口を聞いても大丈夫なはず。みんな偉そうだから。
でも努力してきたバスケのことで偉そうな口を聞かれたら話は別じゃないか。
バスケを始めて1年で実力も伴わないやつがだよ、普段ならいいがなぜかバスケに関しても対等な目線で物を言ってきたら「はぁ?」って思うはず。
バスケを真剣に頑張ってきた子ほど、何でこいつこんなに偉そうなんだ?と思ってしまうはず。
自然な心理だよね。馬鹿にしてんのかてめぇって。
相手はこれまで相当な努力をしてきたこと、自分よりも長い間の積み重ねがあって今の実力があること、これまでの努力に一定の誇りを持っていること。
リスペクトしろとか尊敬しろってことじゃなくて、相手のこれまでの努力を想像し、相手の立場に立てるなら軽口は叩けないはずなのだけど。
それがわからんのだろうな。算数の問題でもゲームでも何でも、自分が得意と思ったら私や妻を小馬鹿にしてくるぐらいだから。
これまで、親には偉そうな態度とりつつも友達の前では分をわきまえていると勝手に思ってたんだけども。友達の前でも同じ態度なんだろうね、怖いっす。
まぁ相手の立場になって考えてみれば、ぺーぺーでへたくその息子に偉そうに文句言われたら怒り心頭で当たり前だよねってことさね。
+素直に聞けない
以前に書いたっけ。
「お前チャージング多すぎる!!」
とバスケ部の友達から注意されて、息子は反論したんだって。
「オレはチャージングやってない!!」
という息子が喧嘩した話を聞いてたんだけど、詳しく聞いてみたら息子はチャージングとは何か知らなかった。
共感力がないと言うか無駄にプライドだけ高いというか、自分の非を認められないエピソードではある。
経験者の話に耳を傾けようとせず、ぺーぺーの自分の方がまるで正しいかのような態度。何も知らないのに。
相手と自分の実力と立場に考えが及ぶのならば、こんなことにはならないはず。
嫌われるのも不思議じゃないし、こんな態度では成長しないし改善もできない。悪循環だなぁ。
経験不足もある
もう一つ、義母が息子を送迎中に、よその家の子が庭で野球の素振りをやっていたんだって。夜から一生懸命に、一人で。
頑張ってるじゃないか。なかなかできることじゃないし、こういう日々の努力が結果につながってくる。
が、息子が言ったのがこれ。
「こんなことやって意味あるのかな、オレにはできないよ(失笑)」
一言一句正確ではないものの、ニュアンス的にはこんな感じの小馬鹿にしたような発言。
苦笑いで義母がフォローしたとか。
なんなんだろうねぇ、古臭い言い方をすれば、こんな育て方をした覚えはないってやつなんだよ。
妻もそうだけど、私なんてめちゃくちゃ発言に気をつけてるよ、他の子を見てもテレビを見てても、誰かを馬鹿にすることは絶対にない。
こんなに悪影響を与えないように一言一句を考えて発言してる親、なかなかいないと思う。頭使いすぎて息子と一緒にいるとすごく疲れるもの。
親は子供の発言を見てると思ってるから、日々の発言には誰よりも細心の注意を払ってる。
むしろ努力に賞賛を送り、見えないところでの頑張りとか我慢とか苦難とか、かっこいいねと心から認めるような発言しかしない。
何より、頑張ってる人が本気で好きなんだよ、本音なんだよ。
それなのに素振りを見て馬鹿にしたというから、お前のその発言のルーツはどこからきたんだよと、親の話聞いてないんかいと突っ込みたい。
これも共感力がないからこその発言ではあるが、本人がこういった地道な努力の大変さを経験してないことも原因の一つかもしれない。
一人で黙々と、日々の小さな努力を積み重ねることのしんどさ、難しさ。塾や部活といった強制力がない場所での個人練習の尊さ。
それがわからない息子には、夜の一人素振りが何の意味もない馬鹿げた行為に見えるのかもしれない。
息子は地道な自主的な努力をしたくないそうなので、まだまだ理解するのは先になるのでしょう。
勤勉さがあれば
妻と話してて思ったのは、下っ端が上に噛み付いても許されるケースがあるってことだ。
それは認められること。
始めた時期は遅いかもしれないし相手の方が総合的に見て上の実力があるかもしれないけれど、下から突き上げてくるような、血眼で努力をしているような。
ムカつくけど、こいつが言うんならまぁ仕方がないか。
そう思わせる努力や姿勢が見られるなら、受け入れられるケースも存在する。
……つまり息子は行動が伴わないくせに噛み付いてくる口だけクソ野郎だから嫌われてるわけで、結局こうやってぐだぐだ考える前の結論と変わらんかった。
相手の立場と自分の立場をしっかりと理解した上で言葉を選ぶか、もしくは誰もが認めざるをえない程の努力をするか。
精神面でも行動面でも変革が必要な正念場であるな。何かしら自分を変える方向で動いてくれることを願う。
さて、とりあえず息子が嫌われたシリーズは一旦終わりにしようかな。同じことばかり書いてる気がするし。
では最後。
認知行動療法23日目
筆記開示 +20分(累計435分)
7つのコラム +1(累計23)
また何か進展があったら報告する。おわり。
ここまで読んでいただき感謝。
↓のウサギをポチすると、さらにとんぼが喜びます。