子供たちを考えるとんぼである、ごきげんよう。
三者三様で様々な議題があれど、息子については放置しすぎていたようだ。自分で考えて何とかするだろうと、ある種信頼していたというのも大きいのだが。
しかし放っておいてもいいことなさそう。あと期待するハードルが高すぎたっぽい。
そもそもの息子
やりたいと口で言いながらも行動が伴わない息子にイライラすることが増えつつあり、でも本人の人生だから見守るしかないなと決めたのが少し前の話。
勉強せえとか自主練せえと言わなくなって1ヶ月くらい経つかな、関係性だけは非常に良くなっている。
先日、息子がバスケ部メンバーに嫌われているという衝撃の事実を知ってから、息子について深く考察することが増えてね。
さらによくよく観察してわかったことがある。
そもそも、この子は日常的な活動すら言わないと動けないのだ。
例をあげよう。
朝の歯磨きは言わないと(監視しないと)やらない。汗でべちゃべちゃの洋服は着替えない。食後に手は洗わない……といったのはかわいいもの。
汗ベッチャリの体育着や部着は言わないと洗濯に出さない。体育着は学校に置きっぱなしにして1ヶ月以上持って帰ってこない。上履きも持って帰ってこないし、エプロンも持って帰ってこない。
言わなきゃ爪も切らないし、部活終わりに帰ってきても言わなきゃ風呂にも入らないし着替えもしない。
宿題はやったかどうか聞かれるのでノート1Pを大々的に使うおかしなやり方で済ませるし、言わなきゃ公文も出さない、塾のカバンはプリントがごちゃ混ぜで何が何だかわからない。
言わなきゃ水筒の水も全然飲まない。何度も熱中症疑いでダウンしてるから妻が注意したら「何で熱中症って決めつけるの!?」と怒ってた。
いや、汗だくなのに水筒の水が減ってないからだよ。
そうなんだ、この子は言われなきゃ何もやらない子だったのだ。
親が監視して指示しなければ最低限の行動もしない奴が、なぜ言われなくても勉強し、言われなくてもバスケの自主練をすると思ったんだろうか。
土台が崩壊してる状態で何も積み上がるわけがない。
まぁ本人に言わせれば色々理由はあるんだろうが、水くらいは飲めよとは言いたいね。
息子の判断力は
おそらく、息子に何度言っても身につかないのは、息子本人が不要だと判断しているからだろう。
汗が染み込んだ服で生活していても何の不満もないし、くっさい体育着でもまあ我慢できるし、食後に手を洗わなくてもまぁ平気。
着替えたり洗濯をだしたり手を洗うなどの面倒な行為をするくらいなら何もしない方がマシ、これが息子の判断なんでしょう。
私から見れば健康管理も社会に適応する気もない誤った判断に見えるものの、息子の判断基準を信じていこうというのが教育方針でもある。
自分で判断してやってみて痛い目を見て自ら学ぶ。もちろん正解のこともある。
転ばぬ先の杖ではなく、息子自身に任せて体験させることこそが教育なのではないかと。
というのが理想の考えなんだけども、どうなんだろうね。
経験・知識不足によってまともな判断ができていない一面があるわけだから、息子の判断に任せるリスクが高い。(もちろん私の判断でも大失敗をする可能性がある)
ほら、学ぶ機会すらなく堕ちていく可能性もあるじゃないか。汚い臭いと罵られていじめられて深く傷ついて不登校ルートもあるかもしれない。
優しく教えてくれる信頼できる友人や先輩ならいいが、どぎつい口撃で一発アウトってこともあるかも。
ちなみに民法でも、未成年者は判断力が足りないとあった。
>未成年者は、心身の発育が十分でなく、判断能力(事理を弁識する能力)が十分ではないと。
まーつまり息子の判断能力を信頼するのはそれ相応のリスクがあるってことだ。痛い目見たら気づくだろうというのもギャンブル要素が強い。
それを受け入れて見守るのが親の仕事か?
しかしそれなりの痛い目を見ても変わらない可能性もある。極論をいえば、人を殺したことで人の痛みに気づいても遅すぎる。
水を飲まずに重度の熱中症とかね、世の中取り返しのつかないことはある。
うーむ。
二つのルートを模索する
とりあえず清潔保持や健康管理について、息子がせめて最低限の行動がとれるような二つのルートを考えてみた。とりあえず頭の中を書き出してみる。
①思考停止ルート(習慣化ルート)
そもそも頭で判断するからおかしなことになってる。
何も考えずに思考停止でその行動が取れるなら、息子の判断力云々の問題は消えてなくなる。
つまりは体が勝手に動くレベルまで習慣化させることでこの問題は解決できるのではないか。
重度障がいを持つ娘ですら習慣化は効く。ご飯食べて手を洗って薬を飲んでトイレしてオムツ変えて歯磨き……これらを流れるようにスムーズにやってくれる。
一度習慣化すれば思考が挟まる余地がない、これが習慣化のいいところ。
何で娘にできて息子の習慣化ができてないかといえば、環境がコロコロ変わることも原因かな。
息子だけ妻の実家に泊まることも多く、朝の見守りも私・妻・義母とコロコロ変わり、3人ともやらせたいことが微妙に違う。
もしやるなら息子に習慣化をしようと合意をとって、社会で生きていく上で身につけてほしいことをリストアップして、義母も含めて協力して一つずつ習慣にさせていく……という方法がいいのかなぁと。
初期は息子も嫌な顔するだろうが1~2ヶ月もすれば当たり前のようにやっているはず。一つずつ、親がいつもチェックできる習慣から身につけさせるのは悪くなさそう。
②親が経験させる
今これ書いてて閃いたのだけど、子供が社会の中で痛い目を見て経験し、成長し変わっていくだろう……ってさ、別に社会じゃなくとも親が経験させることはできるんだよね。
経験不足によりまともな判断ができないのなら、親が痛い目を見る経験をさせたらいい。
例えばクラスメイトから「おまえくさい、あっちいけ」と言われるのを待つより、親がまず「くさいからちょっと近づかないで、着替えてきて」と教えてあげる方がいいのでは?
友達付き合いはシビアだが、親子なら別に関係は切れないし笑って済ませられる。
汚い、くさい、触らないで、近寄らないでと厳しめに言わないとわからないのかもしれん。本気で嫌がっていると。
愛情不足的な問題が出てくるかな?
しかし考えてみると妻も義母も結構言ってるな。私だけが全然言ってない。
同年代の友人に言われる強烈なインパクトも捨て難いよね、親には演出できないやつ。
でもいいか、とりあえず今後は思ったことは素直に伝えてみることにしよう。
余談
ちなみに、さっき息子が私を呼ぶ時に、手で「おいで」のしぐさをしたんだ。
でもほら、普通は手の甲を上に向けて上下に振るじゃん。息子の「おいで」は手の甲を下にしたクイクイだったの、ゲームで挑発する仕草みたいな「こいよ」みたいな。
……だっさ!w
って思ってしまった。不相応で不快感すらあった。何も言わなかったけど。
こういうのも言った方がいいのかな?
逆に私の感性がダサいのかもしれないって思っちゃうよね。
親の価値観で何か決めつけるってのはあまり性に合わないのもあるが……それが子供にわかりにくいというのなら、一考の価値はあるかもしれない。
親の価値観を教えるのも教育か?微妙だな。
反抗期になる前に
習慣がどうだ親が教えるだと言っているが、これ反抗期になったら無理だ。今だから話聞いてくれるギリギリのレベル。
言ったらやるだけマシだという見方もあるから、反抗期に入る前に無意識で動けるようになるまで叩き込みたいところだが。
ただなぁ……息子と向き合うのってめちゃくちゃパワー使うんだよ。
長期的に安定して息子に物事を教えていけるかがどうかが鍵かな。しんどくなっちゃって、途中で放流してしまったら意味がない。
挑発的な"くいくい"された時も、冷静に「それ変だよ」って言える自信がなかった。不快感が強すぎて。
この辺は認知行動療法によって少しずつ嫌悪感を軽減させて、ストレス処理を毎日頑張るしかないですね。溜め込んだら爆発するし。
イタい発言もイライラしなければ矯正できそうなんだけどなぁ。
息子とそれなりの深いコミュニケーションを継続してとるのがめちゃくちゃハードルが高いと言う。
一応補足として、注意してれば一時的に水を飲むようにもなるし宿題もまともにやるようになる。言わなくなったら元に戻るってところです。
では、今後も精進します。
認知行動療法27日目
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