和平(わへい)さんの話をしたいとんぼである、ごきげんよう。
あなたは竹田和平さんをご存知だろうか。日本一の投資家で、たまごボーロで成功したことで有名な方。既に他界されている。
この人の話がぶっ飛んでて久しぶりに衝撃を受けて笑ってしまったので、紹介しつつ自分語りをする。
竹田和平伝説
和平さんは日本一の投資家だから、どれだけお金のことに詳しくて株を研究尽くしているのかと思いきや、もっとも大事なのは"徳"だという。
つまり誰かの役に立つことがもっとも大事。自ら徳を積めば、徳のある会社がわかる。徳のある会社に投資したらええ。
……わかるような、わからないような。
何となく投資家というよりは自己啓発臭(スピリチュアル臭)もあるんだけども、和平さんの弟子という本田さんの本からいくつかエピソードを紹介したい。
レストランで
ある時、和平さんとレストランへと出向いた時に本田さんが驚いた話。
和平さんは700円程度のおにぎりを注文したそうなのだが、あいにく売り切れ。
「白米はあるんですけど……」
と店員。
本田さん的には、はぁ?白米あるならオニギリ作れるだろ!!とイラッとしたらしいのだが、和平さんの反応は違った。
「そりゃおめでとう!!満員御礼だね!!」
なななんとおにぎりが売り切れてることにイライラするどころか、売り切れるほどに客が入ってることへ祝福の言葉を述べたというのだ。
……
こんな考え方あるんだ??
ちと異次元すぎるというか、自分のことだけ考えてたら絶対に出てこない言葉。
コロナ明けで人が増えたスーパーを見て喜んだ記憶はあるが、普通の生活してて品切れをおめでたいとか考えたことない。
ちなみにその後の和平さんはうまいうまいと食事をして、お店の人に「おいしかったよ!」と何度も笑顔で言って、お店の人も喜んで。
帰る時には店員さんが外まで見送ってくれたんですって。
世界にはバケモンがいたもんだわ。
暴走族と仲良くなる
またある時、和平さんが経営してる施設の前に暴走族がたむろしていた。
和平さんは暴走族に声をかけ、1時間話を聞いてくれたら1人につき1000円やるぞーと言って事務所まで20名の暴走族を連れて行った。
そんで1人ずつ名前を聞いて、名前の由来を確かめていったんだと。
何でそんなことをしたのか?
和平さん曰く、
「彼らは親の愛を忘れてしまっているだけだがね。親が自分につけた名前の意味を思い出せば、愛情を思い出すに違いないがね、あっはっは!!」
また、
「赤信号を無視する度胸があるなんて戦国時代なら英雄だがね!ならば英雄と同じように扱ってやらんとな!あっはっは!!」
……
いやぁこれはバケモンだわ。信じられない発想だ。
その後、この暴走族のにいちゃん達は和平さんと顔を合わすたびにハンドサインを送ってくれたんだと。
暴走族からも好かれていたんだね。
他人を世界を尊ぶ
さて。
他いくつか和平さん伝説はあるが、それが本題ではないので興味があれば是非以下の本を手にとってみてくれ。(下記広告リンク)
日本一の大投資家から教わった 人生でもっとも大切なこと(祥伝社黄金文庫)
エピソード一つ一つがあまり今の日本では聞かない価値観に根付いていて、これはとても面白いなと、こういう生き方ができたら楽しいだろうなと笑って読んだ。
読んでいるとわかるのは、和平さんの根底に流れている思想には愛と感謝がある。
人・仕事・自然、そして日本も愛し、感謝してる。
……そこのあなた、日本に感謝してます?
私はしてない気がする。
一時期話題になった『保育園落ちた日本死ね』とまでは思ってないが、うっすらと日本を見限っている感がある。嫌いじゃないけど、あまり長くは持たないだろうなぁと。
でもよくよく考えてみると日本ってすごいんだよ。
だって安心して夜寝られるんだから。その辺を銃持ってうろついている人もいないし、財布が落ちたら交番に届けられている。
今日食べるご飯が当たり前のようにあって、温かい寝床があって、電気があってエアコンがあって蛇口捻ったら飲める水が出てきて。生活保護まである。
治安が悪い国、困窮してる国から見たら、まるで天国のような国なのは間違いないんだよ。
あとはほら、うちの娘は重度の障がい児である。国が違えばどうなっていたかわからない。生まれた時点で切り捨てられてたかもしれない。
それが日本では福祉手当もらってデイサービスがあってショートステイがあって、障がいとてんかんがありながらも毎日元気に活動してる。
隣で今も楽しそうにテレビ見てるよ。これって実はすごいことだったんだよ。
"ない"ものばかりに不満を言っていたが、"ある"ものに目を向ければこんなにも恵まれている。
感謝してもしきれない。ならば恩を返すしかない。もっと日本を良くするために何かできることはないのか??日本のような国が増えたら幸せが増えるのではないか?
……という思考。
実際のところ、相対的貧困という考えもある。他国と比べたら豊かでも、日本内で比較すると貧困に苦しんでいる世帯がある。
現実を見ていないお花畑に見えなくもない。
でも何というか、たとえ現状は同じだったとしても、見える世界は和編さんのフィルタを通した方が何倍も美しいんじゃないか。
周りに愛と感謝が溢れて、幸せな日々が送れそう。
家具も家電も家も水も木も草も隣人も電柱も空も空気も太陽も、目に入るもの何もかもがありがたくて、尊ぶべき存在で。
こんなに周りに助けられているのだから、恩返ししたいと思いませんか?自分でできる恩返しをして喜ばせてみたいと思いませんか?
……おっと宗教臭い話になちゃった。でもまぁそんな感じ。
ちなみに有名な『Give&Take』というアメリカのベストセラー本をご存知だろうか。
その中では人生で一番成功するのは、他者に与える人だと結論づけている。
自分の利益を最優先する人よりも、損得のバランスを取る人よりも、他者に与え続ける人がもっとも成功していると研究で出てしまっている。
自分のことばかり考えていては、人生うまくいかないというエビデンスがあるのだ。
そして私は自分のことばかり考えていて、感謝が足りず、ただの恩知らずだった、というお話。
恩知らずだから世界が暗く見えるのかもしれない。
突き詰めていくと
書きたい軸がぶれてしまったが、最後に軽く。
周りの人や物や国を尊ぶのは意外と難しいものだ。和平さんのように、暴走族を英雄だと讃えられる人はそう多くないだろう。
まあでも単純に、マイナスじゃなくてプラスに目を向けていくってことよね。プラスのハードルを下げて下げて、当たり前になってしまったことを尊び、感謝する。
そうすれば少しずつ、今周りにある存在のありがたさに気づき、感謝し、尊ぶことができるだろう。
で、そんな思考ができるんだったら、当たり前のように自分自身を尊ぶことができると思うんだよ。
毎朝に目を覚まして動く体。呼吸してくれる鼻と口。音を拾ってくれる耳に世界を見せてくれる目。内蔵だって頑張ってくれているし、心も頑張ってくれている。
毎日毎日、必死に働いて私を生かしてくれている。
だから家族のために動けるし、家族のために考えることができる。こんなにありがたいことがあるんだろうか。
……とかさ。
まあこんなん綺麗事だろと言いたい自分もいる。
でもさ、自分も嫌い。日本も嫌い。人も嫌いで世界も嫌い。
これでは笑顔で過ごせないじゃないか。親が笑ってないなら子供たちも笑えないじゃないか。
親が笑えば子供が笑うんだから。
まあ自分1人だったら、
「アホかw 今のネガティブな自分も好きなんじゃ、ほっとけ」
とでも言うけれど、家族のために必要というのならガラッと思考を変えてみないこともない。
だって多分、できるから。変わりたくない自分を変える勇気を出せば、今からでも変われるから。
うーん、しっかし、気が進まんな。
キラキラした目で過ごす自分にはなりたくないなぁ。なんでだろ。ハッピーハッピーな生き方に嫌悪感が出てしまう。
心の闇がありそうだ。探ってみたい。
◆生活改善記録
筆記開示139日目 +5分(累計1950分)7つのコラム+1(累計139)
食事制限 46日目 +1(累計41)
ここまで読んでいただき感謝。
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