何も知らなかったとんぼである、ごきげんよう。
特別支援学校に通う娘(小6)の暴力的な行為が年々酷くなっている。これでも専門家の意見も聞いて実践してるのに一向に改善がみられない。
でも結局は、日々のちょっとしたコミュニケーションの積み重ねなのかもしれない。
強度行動障害の話
どこのサイトか見つからないのでうろ覚えになるが、障害児の暴力が強くなるコミュニケーションが以下の流れらしい。
例えばドライブが好きな子で、ある日親に対してドライブに連れて行ってと意思表示する。しかし親は忙しい。さすがに今からドライブは……と取り合わない。
どうしてもドライブに行きたかったその子は、かんしゃくを起こし暴力を振るう。
あまりの暴れっぷりに親も困り、こんなに暴れるなら仕方がないとドライブに連れて行く。
子供からすれば、口で言っても連れて行ってくれなかった親が暴力を振るった途端に応じたことになる。
これが正解なんだ!!と暴力によるコミュニケーションが増えていく。
うん、基本的な話で今さら感があるのになるほどなーと思ってしまった。
うちは暴力振るわれて指示に従うことはない(と思う)けど、娘がせっかく口で伝えてくれたのに応じないことが多々ある。
例えばキッチンで洗い物をしてる時に、お絵描きしようと言われてもちょっと今は……となる。そんで攻撃されて注意したりする。
考えてみると、攻撃してくることと同じくらいに口で伝えてくれることも多いのだ。そしてそれに応じることはあまりない。
娘の要求はほとんど無視して心も満たさないくせに、悪いこと(暴力)をやめさせるという発想がおかしいのではないか。
娘が口で伝えられた時にそれに全力で応じれば、口頭でのコミュニケーションが増えていくのではないか。
現実はかなり難しいんだけども、やろうと思えばできないこともない……はず。
何となくわかるのは、口で言ったところで無駄だって学習しちゃうというか、伝わらない・受け入れられていない・愛されていない寂しさというか。
色んなものがぶわーっとなって攻撃しちゃうニ次障害が強度行動障害なんだろうね。
順番待ちは二の次
ここで一つ思ったのは、順番待ちという罠である。
家族とは言え、社会の中で生きる以上は順番待ちが発生する。いついかなる時も娘が一番とはならない。他者が関わる以上は仕方がない。
だから待たせるべきところは待たせる、それも療育である。
しかしどうだろう。ここまで暴力が悪化してしまった以上、もはや順番待ちなどと言ってる場合ではない気がする。
まずは娘の抑圧された心を癒すのが先ではないのか。
自分が認められていること、受け入れられていること、わかってくれていること……など娘が心から理解すれば、順番待ちなんて後からついてくる気がする。
もしかしたら何が何でも自分が一番じゃないと気が済まないといった悪癖に進化する可能性もある?
うーん。
いやでも、例えば家庭に問題がある子が万引きを繰り返しまくってるとして、家庭の問題を解決せずに万引きやめさせるのは無理だ。
むしろ家庭環境が改善すれば自然に万引きをやめる可能性が高い。
なんかそんな雰囲気。娘は順番待ちを理解しているから、心が満たされれば怒らずに相手の話を聞き、順番を待てる可能性は十分にある。
娘につきっきり
ということで、ここ数日は娘が口で伝えたらとにかく褒めて褒めて、全力で要望に応えている。と言っても一緒に絵を描いたりテレビを見るくらいだけど。
それだけでも娘の表情もみるみる良くなり、なんとなく仲良くなったような。私の声かけにも素直に従ってくれてるような気がしてる。
抱っこまでせがんできてたので、30kgオーバーの娘を全力で抱っこした。めっちゃ笑ってた。こんなこと今までにない。
が、私と過ごした夕方の2時間はニコニコだったのに、妻が帰ってきて10分で結構な大げんかに。妻が目の上を強く引っ掻かれていた。
娘が自分の判断でやろうとしたことを止めたり、あれすんなこれすんなってのが怒りの引き金になるようだ。娘も息子も同じだね。
さて、今の対応を継続して続ければ暴力を限りなくゼロに近づけられる気がしてるのだが……そのためには娘との一対一の環境を構築しないと無理そうだ。
家族がいたら無理。娘以外の人にまで気を配っていては娘の要望に応えられないし、誰もが娘の要望に応えてくれるわけでもない。拒否された時の反応もすごいから。
とりあえず娘の対応は私がメインで引き受けて様子をみたい。
強度行動障害の本も図書館で借りてきたので、勉強しつつバランス見ながら取り組んでいこう。
◆生活改善記録
筆記開示195日目 +5分(累計2255)7つのコラム+ 1(累計196)
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