ステップファザーにできること

発達障害の娘とやんちゃ息子の父によるステップファミリーの話

特別支援学校の中学部の説明会に参加してきた話

言語化が難しいとんぼである、ごきげんよう。

 

学校って楽しいものなのか、楽しいだけじゃダメなのか、やはり何かを学ばねばならないのか、居場所があるだけでありがたいものなのか。

 

よくわからないけれど、特別支援学校の中学部の説明会を見て「つまらなさそう」と思ってしまって、実際に面談で先生にも遠回しに聞いてしまった。

 

◆家族の紹介

娘の中学生活

次年度から特別支援学校の中学部へと進学する娘。あと2ヶ月しかないとのことで、オリエンテーション的な集まりがあった。

 

簡単に授業の内容やら制服の購入についての話と、あとは簡単な面談で困りごとなどの聞き取り。

 

気になったのは授業。

 

ほぼ毎日六時間目まであり、担当生で科目ごとに先生が違うとか。レベルに合わせてクラスを分けてるとか。

 

うーん、学校ってなんなんだろうね。

 

特支とは言えレベルが高い子もいる。障害があるからと言って学習機会が奪われてはいけないという声もある。確かにそうだ。

 

勉強ができる子、好きな子にはどんどん勉強させたらいい。

 

……ただ娘はどうだろう?って思ってしまう。

 

この子の発達年齢は2歳半。発語はあったりなかったり、調子がいい時しか喋らない。

 

もしかしたら長時間数字を教えれば、数字の識別くらいは安定してできるようになるかもしれない。でもきっと足し算は難しいだろう。

 

自分の名前をひらがなでなら見分けられるようになるかもしれない。しかし名前をひらがなで書くのは難しいだろう。

 

難しいだろう、と書いたが、もしかしたら膨大な時間をかければ可能かもしれない。

 

……でもそれ、娘の人生に本当に必要か?

 

そらスキルは高い方が仕事の幅が広がるとは言え、コスパ(タイパ?)が悪いというか、限りなく優先順位が低い気がしてならない。

 

多大な労力を投資して少し学力が向上したとして、将来に何か大きな影響があるとも思えない。

 

数字を識別するよりもひらがなを覚えるよりも、多分もっと娘の人生の質を上げる方法はある気がする。

 

じゃあお前がやれよって言われたら困るし、こういう考えこそが娘の学習機会を奪っているとも言える。

 

いやね、単純に娘にとって六時間目まで次々に何かしらの勉強タイムになる学校という場所が、ついていけるかというより、この時間面白いかな?って思ったんだよ。

 

客観的に見て、娘のレベルが他のクラスメイトと比べても決して高くないからかな。

 

そう書いてて、娘のレベルが低いと限界を決めてしまっている自分が悪い気もするし。なんと言っていいやら。

先生に聞いてみた

何か不安はありますか?と面談で聞かれたので素直に聞いてみた。

 

「……お話聞いてて思ったんですけど、中学部って楽しいですか?」

 

先生は戸惑いつつもにっこり満面の笑みで、

 

「楽しいですよ!」

 

と力強く言っていた。

 

ですよね。

だからといって

面談でも私から不安オーラがめちゃくちゃ出ていたはずだが、だからと言って日中は学校以外に娘の居場所はない。

 

もしかしたら授業が役に立って、将来的に役立つケースもあるのかもしれない。未来は誰にもわからない。

 

ただ娘のような重たい障害を持つ子ほど、独自のルートを辿らないと生き残れない気がしただけかな。

 

高等部卒業後は仕事どころか就労支援施設にも入れずに行き場がなくなる可能性も秘めている以上、切実な悩みではあるから。

 

……などと書いてきたけれど、私が娘にもっとも必要なことはまず身辺自立だと思っている。例えば着替えやトイレ、歯磨きなど。

 

ではトイレや着替えの訓練をひたすらやらされる学校は"面白い"のか?

 

それはそれはつまらなさそうだ。ストレス爆発して自傷行為まで始まりそう。

 

そう考えると、クラスのメンバーと何かしら共通の課題を通してコミュニケーションをしていくのは全然楽しそうな気がしてきた。

 

授業で得られる知識というよりは、授業を通して得られるソフトスキルに注目すべきだったのかもしれない。

 

楽しいですか?なんて何も考えずに聞いて申し訳なかった。

 

ここまで読んでいただき感謝。

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