ステップファザーにできること

発達障害の娘とやんちゃ息子の父によるステップファミリーの話

家族の中でもっとも相手をしたくない長男(小5)を深掘りする話

GWの沼から解放されたとんぼである、ごきげんよう。

 

今しがた次男坊を保育園へ、娘を支援学校へと送迎してきた。娘は車から降りずに私の指を引きちぎろうとしていたが何とかなるもんだ。

 

やっと一人の時間が帰ってきた。GW疲れで休みたくて仕方がない。しかしGWに家のことが何もできなかったためにやることが多過ぎて休めない。買い物に行かなくては。

 

仕方がないのでブログを書いてから動き出す。長男(小5)への苦手意識の話。重たくならないようにする。

 

◆家族の紹介

長男坊(小5)への苦手意識の話

うちには暴力的な娘(特別支援学校/中1)もいるし、家中を荒らし回る次男坊(1歳)もいる。どちらの相手もなかなかにしんどい。

 

特に娘の相手は誰でもできる類のものではないはずだ。いきなり顔殴られたりするから。

 

とまぁこんな状況になった今でも、私がもっとも苦手なのは長男(小5)である。何年経っても苦手ランキングは変わらない。娘よりも遥かに長男が苦手だ。

 

娘がピークまで荒れ果てた時期でさえも、長男の相手をするよりはマシだなと思う自分がいる。本当に苦手な人種なんだと思う。

 

とはいえ家族だし親子なので、できる限り苦手意識はなくしたいと頑張ってきたのだが……そう簡単に払拭できるなら結婚して7年経ったのにこんなことブログは書いていない。

 

一体何がそんなに苦手なんだろう。

長男への苦手意識を分析する

長男の相手をするのは、どこか面倒臭い大人を相手にするような感じだ。

 

一言で言うと、言葉は理解してるのに話が通じないという印象。順序立てて話せばわかってくれることもあるが、わかってもらうまでのプロセスが面倒だ。

 

昨日もドライブ中に妻と話し合って意見が一致した。ちなみにばぁばも同じ意見だと言うのだが、

 

長男と話すのはとにかく頭を使うので疲れる。

 

これだった。

 

何だろう。めちゃくちゃ言葉に敏感だから言葉選びに気を遣うのが大きいか。少し言い方を間違えただけで喉元に噛みつかれるような、油断してはならない相手である。

 

何かしらの話し合いをすると、屁理屈やら可能性がほぼゼロなことを反論として言ってきたりする。

 

「〜かもしれないじゃん!」

 

そう強気で主張してくるが、君が言うようなことはまずない。ありえないと言ってもいいかもしれない。

 

しかしそれを「絶対にない」と言おうもんなら話がこじれて面倒臭くなる。だからとりあえずは「その可能性もあるね」と一旦は受け入れないといけない。

 

言った言わないの水掛論も多いし、この子は記憶の一部が消えてるのでは?と感じるような発言も多い。これでウソをついてるとしたら相当な役者だなと思う。

 

時折、親の数年前の発言を引き合いにだして「言ってることが違う!」と怒ってきたりする。

 

当時のそれとはまったく状況が違うが、その言葉だけを都合よく引っ張ってきて利用してくる。あの時はこう言ってたくせに!!と。

 

何となく言いたいことはわかるが……状況が違う。話が噛み合わない。

 

また長男と安易に約束もしてはいけない。

 

雨降ってるから送迎するよと約束し、その後に雨が止んだ。

 

なら歩いて行けるねと伝えたらぶちぎれて怒鳴りだし、結局は玄関ドアを強く叩きつけて出て行った、というのが最近あったらしい。

 

これでもまだマシになった方か。

 

幼児期の長男には約束をしなかった。次に何をするか伝えて、それができなかった時に激しい癇癪を起こすからだ。

 

長男に絶対にスケジュールを教えてはならない。

 

これが我が家のルールだった時期もあるし、今でも予定を言わないことが多い。実際に今回も怒ってるから間違ってないと思う。

 

また先日ちらっと書いたが、バスケの部のコーチから「メンタルお化け」と称されている。

 

自分の中でのこだわりを曲げないというか、素直に人の意見を聞けないというか、自分が持っている考えの外に視野を広げられないというか。

 

またコーチは「この子はスーパー空気が読めない」とも冗談混じりに言っていたらしい。数十人いるバスケ部員の中でも際立ってそう感じさせる何かがあるのだろう。

 

私も昔から同じことを感じていたが、男の子は長男しか見てないから。他の大人も空気が読めないと感じるのかと気付かされたりして。

 

あとはそうだな。

 

長男と話すと揚げ足とられて面倒臭いツッコミが飛んでくるので正直あまり会話したくない。

 

この子と話していても安心感がないというか。地雷があるというわけでもないのだが、細かくてしつこいから会話してて楽しくない。

 

急に怒りだす可能性もあるからなんか怖いのもある。

 

妻に怒鳴り散らしてる姿を何度も見てきたし、学校でも友達に怒鳴ってるとか、気に入らないやつ殴ったとか、クラスメイト全員に喚き散らした事件とか。

 

幼児期の癇癪も何度も見てきた結果、いつ爆発するかわからないやばいやつという印象が刻まれているのかもしれない。

 

そうだね、怖いんだと思う。この子と長時間一緒に過ごすのは怖いなと思ってる。

 

実際に長時間一緒にいても爆発することなんてないんだけど、それは私が細心の注意を払った爆発物処理班並みの神経を使ってるから無事に済んでるだけ。

 

少しでも警戒を解いたら一瞬で噛み殺されてしまう。そりゃ疲れる。

いいところもあるが

とまぁ悪いところばかり書き連ねてみたけれど、いいところももちろんある。毎日頑張ってるし、話してて楽しいこともある。

 

ただ話すと頭を使って疲れるというだけ。

 

ちゃんと長男が受け入れやすいような言葉を選びつつの会話という細い細い正解ルートで話すからとても疲れる。

 

耐え忍んだり痛みを我慢したり気合いで体さえ動かせば何とかなる娘や次男坊と違い、長男と会話するのは頭使うからめんどくさーってなる。

 

ちなみに上で書いた長男が怒ってる話は、ほぼすべて妻との口論で見た長男の話ぶりから感じたこと。

 

妻はサザエさんのような昭和感漂う母親だからよく喧嘩になる。おそらく絶対に組み合わせてはいけない二人である。

 

ここまでボロクソ書いてあれだけど、別に長男と縁を切りたいとかそういうわけではないんだよ。むしろ仲良くしたいと思ってるし一緒に遊ぶ時間を多く作りたい。

 

二人でマイクラやるの楽しい。話してて幸せな気分になる時もある。

 

……元気なら、ね。

 

疲れてる時は本当にきつい。頭が回らない時には一緒にいたくない。娘に殴られて蹴られている方がマシなのだ。

 

苦手意識が刻まれたのは基本的に疲れてるのも大きいはずだ。

本当に苦手なんだな

正直、リスクはあるが娘と次男坊の二人組なら一緒に面倒を見てもいい。おそらくは何とかなるからだ。

 

でも長男の面倒を見るなら一対一じゃないと無理だ。この子は全神経を集中しないと何とかならない。本当に面倒くさいことになる。

 

それくらいに神経を使う。なんというか、異質なコミュニケーションを強要されている感じ。いつ寝首をかかれるかわからないのだ。

 

長男にベタベタされるのが嫌だなーと以前は思ってて、それは多分クリアした。今はあまり長男のために時間を取れない罪悪感もある。

 

ただそれをクリアしたとしても、予定外の時間に長男とばったり顔を合わすと「うげっ」と思うはずだ。今はやめてくれ!となる。

 

長男に知識と経験が増えたらまた変わってくるのだろうか。いや、この子が頭良くなったら余計に喋りたくないと感じそう。なんか馬鹿にされそうだし。

 

……

 

そこに苦手の本質があるのかもしれないな、とふと思った。

 

安心して会話ができない、油断してはならない感覚が生じるのは、論破することが目的の人と話してる感覚に近いのかも。

 

私自身、長男に勝ちたいとは思わない。ただこいつにだけは負けてはならないと無意識に感じてる。あながち間違ってなさそうなんだが。

 

現実として、何も考えないで話すと普通に言い負かされちゃうんだよな。妻がたまに言い負かされてるし。

突破口は

うーん。元気になれば長男の相手も楽になるはず!と安易に考えていたけれど、もしかしかしたら長男との勝負の場から降りるのが唯一の解決策かもしれない。

 

争わない。戦わない。長男がマウントとってきても柳のように受け流す。

 

……そのためには自己受容が必要かな。言い負かされると自分のことが嫌いになって死にたくなっちゃうし、そもそも自分のことを恥だと思ってるから。

 

もしかしたらこれがアドラーの言う権力争いなのかもしれない。

 

うーん、ラスボス感あってなかなか倒せないのがいいぞ、長男よ。結婚10年目までにはクリアしたいな。

 

ここまで読んでいただき感謝。

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