子育てをしていて感じるのは、子供達は親が使う言葉を真似るということ。
例えば目上の人には絶対に使わない言葉や、自分より下の立場の人にしか使わない言葉も全て吸収し真似る。
私の教育方針は「親も子も全て対等」がテーマの一つである。
だからこそ、子供たちが使う言葉でおかしいと感じたものは意識して排除するようにしている。
前置きは短くいこうか。いくつかピックアップしてみたぞ。
お前
お前って言葉、相手を軽んじた時にしか使わない言葉ではないか。
子供達に「お前が」なんて言っていると、親に対しても当たり前のように言ってくる。
そこでイライラしたりもするが、違うのだ。
子供達は自分と親が対等だと考えている。
お前という言葉を親が使ってくるのなら、子供だって親に使ってダメな理由がないのだ。
学校の先生には絶対に使わなかったりするのが面白い。
子供は無意識に下と上を判断しているようだ。大人と同じである。
うちでは、妻が息子に対してよく言うぞ。
「お前がうるさいからだし!」
こいつ、あいつ
「こいつ、あいつ、こいつら、あいつら」という言葉もあまりよろしくないと感じる。
「お前」以上に相手を軽んじているし、普通に子供に言われたらむかつく言葉だ。
子供が親に言って違和感を抱く言葉は基本NGだと私は考える。
なぜなら親と子は対等だからだ。
妻は子供達に対してよく言う。
「こいつらがうるさいからだし!」
一人しかいない
子供達がいる空間で妻と話してて、私たち夫婦がよく使う言葉。
「じゃーこの日は一人しかいないから、〜やっておくよ」
とか。
一人しかいないというのは、夫婦のうち一人しかいないという意味なのだが、子供達からすればどうだ。
「僕たちもいるのに」
と思ってしまうんじゃないかと気付き、最近言わないようにしてる。
特に4歳の息子は、自分が全てにおいて役に立っていると考えている節がある。
実際に貢献してなくもないが、無意識に子供はお世話をされる存在だと線引きをしている発言だ。
事実がどうあれ、子供達の立場を考えればあまりに無神経な発言だなと反省している。
忙しい
よく子育てノウハウで紹介されたりするが、「忙しい」も禁句だろう。
私はよく使う。すみません。
そうだな。この解決方法は一つ。
極力子供達がいない時間に家事を全て終わらせて、子供達がいる時間は親にとっても自由時間にするしかないだろう。
一時期は、毎日夜に1時間ほど親と子供達で遊ぶ時間を作っていた。
数字カードで数字当てゲームをしたり、絵本を読んだりトランプをしたり。
ストレスと疲労でダウンした私のせいであの夢の時間は一週間も経たず消えてしまったが、「忙しいから」という理由で子供達の誘いを断ることがないようなスケジュールは組めるはずだ。
何とかせねばならんな。
〜には難しいかな、できないかな
これは発達障害である娘に対して我々夫婦が使ってしまう言葉だ。
息子はできるだろうけど、娘はちょっとなー、難しいかもね。
とか。
こういう発言が続くと、弟の息子が姉の娘を軽んじてしまうようなのだ。
以前、娘が着替えられないからと娘を優先的にサポートした時、息子が怒ったことがあった。
「なんでお姉ちゃんは6歳なのに何もできないの!?」
この発言にはショックを受けたが、それはまぁ、親の普段の対応がまずいからだと思う。
「みんな何でもできるわけじゃないんだよ、パパにもできないことはたくさんあるよ、娘も得意なこともあれば苦手なこともあるんだよ。君もそうだろう」
と話はしたが「僕なんでもできるし!」と反発がすごかった。
うーむ。
親の発言の影響力は恐ろしいと感じた一件である。難しいな。
子供達は全て吸収する
今思いつくのはこれくらいかな。
あとはこの記事で紹介した”すごいなーえらいねーお利口さんだね”などは今でも使うことはない。
今回言いたかったのは、親が子供達を軽んじた発言をすると面白いくらいに子供達も親や兄弟を軽んじた発言をするようになるということだ。
逆に対等だと意識して敬意を持って話せば、少しずつ言葉遣いもよくなる。
まあタメ口を使われても別にむかつきゃしないのだが。
思えば子供達と話す時、私は全ての発言を気をつけながら話している気がする。
リラックスしていても、怒っている時でも、言葉は選ぶ。
これは、とても重要じゃないかなーと勝手に思っているという話であった。
余談だが、この記事を書くにあたって妻と子供達にも気になる言葉を聞いてみた。
息子が言うには、
「僕は○○って名前があるから”お前”って言われたくない」
との生の声が。
あとは保育園で「くそったれ」って言葉が流行っているとか。
息子がそんな言葉を使うのは聞いたことがないので、自分で調整してるんだろうな。
子供も頑張ってんだ。
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