ステップファザーにできること

発達障害の娘とやんちゃ息子の父によるステップファミリーの話

フタをしていた息子に対する怒りを吐き出して成長する妻の話

妻と息子が仲良くやってくれると嬉しいとんぼである、ごきげんよう。

 

私が元気な時、息子は私にべったりだ。時に嫌になるくらいにベタベタして遊ぼうアピールがすごい。でもなぜか妻には絶対にこんなことしない。

 

もし私だけでなく、妻にも同じようにやってくれるならそれはとてもありがたいことである。というわけで、前回の記事の続きとなる。

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息子に負けじと妻の怒りも半端ない

上の記事は、息子がずっと持っていただろう妻への不満が爆発したというもの。発達障害の姉ばかり優遇されている、自分だけ怒られている、自分だけ損している。

 

ママはオレにしか怒らない!オレだけいつも怒られている!

 

そんな不満が爆発したのである。

 

この問題はさすがにスルーはできないので、早速妻にやんわりと、妻が責められていると感じないように言葉に気をつけながら伝えたのだが。

 

気遣いの甲斐なく妻はぶちぎれ。

 

「あいつ(息子)は私がこんなにやってるのに、マジで甲斐がない!!」

 

とご立腹。確かに、妻だって毎晩寝る前に30分以上息子の話を聞き続けているし、休みの日も遊びに連れて行くし、一緒に遊んでもいる。ちゃんと努力をしている。

 

ここまでやっても、自分がいない場所で息子に文句を言われる。しかも最近は息子が陰で妻の文句を言う機会が増えてきている。

 

こっちはお前のために考えて努力してやってるのに、文句ばかり言いやがって自己中のクソ野郎が、いい加減にしろ!

 

まとめるとこんな感じ。

 

「これから息子とは距離をおく。喋らなければいいんでしょ」とまで言う始末。

 

そうではないと。息子はママとの日常的な会話で、認められていないと感じているのだ。努力は努力で意義があるけども、日常的な声かけを変えなければならないのだと。

 

そう伝えても、妻は妻で聞く耳をもたない。あいつが勝手に思い込んでいると、私はちゃんとやっていると怒っている。

 

どっちもどっちだなと思いつつも、6歳児の子供と三十路の親。どちらが折れるべきかと言えば答えは決まっている。

 

このままでは困るのだ。息子のせいにして怒っていては、良好な関係を築くことは不可能なのである。

 

結局、その日は義母にお願いして1日だけ息子をお泊まりさせてもらうことになった。その間に、妻が心の整理をすることに。

 

乗り気ではなさそうだったが、必要な時間だろうさ。

妻による筆記開示

なんやかんやあって、妻は筆記開示をやることになった。筆記開示とは認知行動療法の一種で、自分の感情を包み隠さず紙に書いていくというもの。

 

自分の本音を客観的に見ることで受け入れ、ストレスを軽減することができる。自分がどんな思考をしているのかも垣間見える。

 

筆記開示があるからこそ今の私があるといってもいいくらいの、万人におすすめのストレス軽減テクニックである。

 

これを妻もやってみたのだが。

1回目の筆記開示

息子を預けたその夜、よく眠った妻はもう大丈夫だと言っていたが、とりあえず一回は筆記開示をしてくれと何度も念を押した。

 

で、10分ほど部屋にこもって筆記開示をした妻のセリフがこれ。

 

「書いたらわかった。私はただ疲れているだけだった、息子に対しては何も感じていない」

 

ほんとかよwと突っ込みたかったが、妻がそう言うならそうなんだろう。

 

じゃー昼寝もしてすっきりしたし問題は解決だな!と息子を迎えに義母宅へ向かったところ、息子と会った瞬間に妻の怒りが爆発。

 

「なんでもかんでもお前の思い通りになると思うなよ」

「私はお前のためを思っていつも怒っている!お前に怒っているのは、この先どうなるか私はわかっているからだ」

「これ(息子)の言うこと聞いてたら何もできない」

「お前は娘に叩かれるのがわかってるくせに近づくな!!」

 

こ、この人は本当に筆記開示をしたのかしら?と聞きたくなるほどに、息子に直接ボロクソに言う妻に愕然とする。

 

義母も「あんた大丈夫?自分が言ってることわかってる?」と妻に説教を始め、それに対しても徹底的に反抗する妻。怒りが半端ない。

 

この議論を子供たちに見せるのはまずいだろうと、私は娘と息子を連れて散歩にでかけることに。後ろからトラックがきてるのに娘が暴れて地獄の散歩だった。

 

それはさておき、ただ疲れているだけって結論はなんだったんだ。ここまで息子に怒りが溢れてとまらないのに、疲れだけのせいじゃないだろこれ。

2回目の筆記開示

話を聞けば、1回目の筆記開示では息子に対する感情は何も思いつかなかったと言う。

 

そこで、息子にむかついた状況を思い出しながら筆記開示するように助言した。さらに妻が息子に怒っていたケースを、いくつか伝える。

 

・朝、着替えたあとに寝室で二度寝した息子に怒っていた

・娘の隣に座ってただけで叩かれた息子に怒っていた

・妻が使ったスプーンを「ばいきんがついてる」と言われた時に怒っていた

・風呂に入ったあとに汚いゴミを触った息子に怒っていた

 

などなど。

 

これが効いたのかどうなのか、妻の筆記開示の内容は絶対に見ないと約束したのでわからない。わからないが、2回目の筆記開示終了後の妻は言っていた。

 

「これまでこんなことを考えちゃいけないと思っていたことが、ボロボロ出てきた」

 

非常にすっきりした顔で、笑顔になっていた。顔つきが変わっており、ストレスが大きく軽減できたことが一眼でわかる。

 

心配で電話をしてきた義母も、明るくなった妻の声を聞いて安心していたようである。いやぁ、筆記開示はきくよねぇ。

ここ数日の息子と妻の関係は

そんな感じで、ここ数日、妻と息子の関係は良好である。つい今しがた息子に「ママは今日笑ってた?」ときくと「頑張ってたよ」と笑顔で言っていた。

 

妻の機嫌にもっとも敏感な息子が言うのだから、妻は理不尽な注意をしないように、怒らないように努めているのだろう。

 

私から見ても、妻はこれまでずっと息子にはきつめに当たってきていた。のび太とのび太のママのような関係性だったし、妻がこの状態を正当化していた節がある。

 

息子が不満を口に出してくれるうちが華だと思わなければならない。ママやパパなんて、親なんて何もわかっちゃくれないと口をつぐんだら、信頼を取り戻すのは難しい。

 

数回筆記開示をした程度で何かが大きく変わるわけではないし、妻がどういった思いにフタをして今までやってきたのかはわからないけども。

 

とりあえずは、筆記開示を継続してやっていかないといけないと思うね。

 

……この記事、妻を責めないように気を使っているのだけど、大丈夫だろうか。

 

まー生きてればそういうこともあるよ。これからどうするかを考るんだ、妻よ。私は味方だぞ。

 

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