愛着に興味があるとんぼである、ごきげんよう。
一説によれば、赤ちゃんのころに親から抱っこをされることで育まれるのが愛着だという。子供から親だけでなく、親から子供にも。
はてさて、ステップファミリーの父ちゃんである私と子供たちの間に、そんなものはないわけだが。
抱っこをしてた妻
息子が生まれたのは妻の離婚直後。そのため息子は本当の父親に会ったことがない。
息子は妻の実家にて、ママとおばあちゃんの手によって赤ちゃん時代を育てられている。その頃の娘は2歳くらいか。
娘が赤ちゃんの時は抱っこしないと泣き止まないとか色々あったそうだが、息子は全然そんなことはなかったと。放っておいたら寝てたとか。
へー、じゃあほとんど抱っこしなかったの?と聞いてみたら、そんなことはなかった。
妻の母は当時バリバリの現役保育士。子供の発育については豊富な知識があり、赤ん坊を抱っこする重要性を強く訴えていたという。
とにかく抱っこしろと言われていたんだって。
そんなわけで、赤ちゃんの頃の娘も息子も、母親から抱っこをされまくって育っている。
つまり、子供たちと妻の間にしっかりとした愛着が形成されている可能性が高い。
愛着が根付いている子供は、外の世界に飛び出しても親との絆があるから安心して振る舞えるとかなんとか。
面白いのは、愛着障害っぽい私にとっても母親や父親は絶対的な存在だ。思い出さない日はあっても心の片隅にはいる。
まー絶対的安心感を持てるような愛着かどうかってのは別の話で、愛着スタイルにも色々あるというね。
抱っこを求めてくる息子
私が妻と再婚したのは、娘が5歳、息子が3歳のころ。
娘はもともとベタベタするのが嫌いだ。よほど機嫌がいい時以外は抱っこどころじゃない。
しかし息子は違う。私にもやたらと抱っこを求めてくる。暇な時に私がいたら、手を広げて抱っこしてのポーズをしてくる。今でもしてくる。27kgだよ。重いわ。
寝る前にも必ず抱きついて、おやすみなさいと言いにくる。
以前からこのベタべタコミュニケーションに嫌悪感を抱いているクソ野郎の私だが、愛着の観点から見ると面白いなーと思って。
だって、私と子供たちの間に愛着はないわけじゃないか。
客観的な事実として、赤ちゃんの頃に抱っこしてきた実績がないんだから、安定した愛着が根付いていることはない。
最近読んだ本によれば、愛着は6ヶ月から1歳半までがボーダー。その後は(できないこともないが)難しいと書いていた。
もしそれが事実だとすれば、すればだよ。私と子供たちの間に愛着は存在していないのはむしろ自然な話。
どこに行ってもパパとつながっている的な安心感がないから、抱っこやハグでそれを埋めている説。
……はっ!
今思いだした。確か結婚1年目に、ばぁばからお願いされたことがある。息子を抱っこしてあげてと。
息子への嫌悪感が強すぎてまったく受け入れられず、抱っこしたりしなかったりで4年も経ってしまった。そうか、あれは愛着のことを言っていたのか。
申し訳ないことをしたが……きっと知ってても心がついていかなかったろうな。
愛着を育もう
というわけで、子供たちとの愛着を今さらながら育みたい。愛を育むんじゃなくて、戦略的に愛着を育みたい。
まー妻との愛着があるのなら、私の方はそこまで……という気もしなくもないけれど。
娘は10歳だが、発達年齢が3歳未満なのでまだいけるかもしれない。抱っこはいつでも拒否られるから、機嫌が良さそうな時にひざの上にのせて愛着の形成を狙ってみよう。
息子は7歳。今でもやたらと抱っこを求めてくるところを見ると、私との愛着が明らかに不安定だ。機嫌の良し悪しで拒否することなく、いつでも笑顔で抱っこ快諾する必要がありそうだ。
もう臨界点は超えているが、もう少し大きくなったら抱っこもできなくなる。できることはやっておこうか。
私との愛着が不安定なことが理由で足を引っ張ったらかわいそうだもの。
息子のベタベタに対する嫌悪感もだいぶ減ってるから、今ならいけるだろう。スキーマ療法のおかげですね。頑張ってるわー
ここまで読んでいただき感謝。
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