年の瀬に衝撃を受けたとんぼである、ごきげんよう。
年末なんで今年読んでよかった本をいくつか紹介しようかと思ったが、今日読んだ本があまりにも衝撃的だったのでその一冊だけおすすめとして書く。
夫婦仲がうまくいっていない人におすすめしたい。子供にも適用できそう。
夫婦仲はなぜか良くない
あなたは夫or妻に愛情表現をしているだろうか。
私はやっている、つもり。子供たちの相手はできるだけやってるし、家事もするし、感謝の言葉も労いの言葉もかけるし、娘に安眠妨害されながらも早朝から何時間もドライブに出かけたりする。
これって家族のためでもあるし、いわば私なりの妻への愛情表現である。
自分の時間どころか夢も命も削って頑張ってるから、それなりに認められると思うじゃないか。妻が愛されてると感じてくれたら嬉しいじゃないか。
いやいや残念、そうはなりません。
妻は自宅が清潔に保たれていないと怒る。いくら子供たちを笑顔にしようが、自宅が汚ければ妻にとってほとんど意味をなさない。
ここまで子供たちの面倒を見てるにもかかわらず、妻は私のことをまったく信頼していないのだ。
妻が希望している掃除をサボり続けた結果だろう。どうせとんぼは口だけでやらないよ、的な発言を最近は聞くようになった。
……
おいおい、マジで言ってんの!?
確かに妻の理想通りにはいかないよ。サボることもあるし、暇な時間をすべて家族のために費やしてるわけでもない。
でもこんなに家族のために必死にやってるのに信頼なさすぎない?
しかも妻から「とんぼからの愛情を感じない」といった不満も耳にするようになった。
……妻の思い通りに掃除しないと愛を感じないわけですか?子供たちよりも掃除を優先しろと?ほんと勘弁してほしい。
みたいな感じで、とんぼ夫婦はまったく噛み合っていない。
ちなみに妻からの愛情をまったく感じないのは私も同じ。ゼロもゼロ、枯渇している。
なぜこうも噛み合わないのか、理由がわかった。
それぞれ愛の言語があるらしい
妻との関係を見つめ直そうと思って何となく聴き始めたこちらの本。(アフィリエイトリンクです)
長年夫婦カウンセリングをしてきた人が書いてるのだが、その内容に衝撃が走った。
まず誰しもがラブタンク(愛を貯蔵する器みたいな)を持っていて、そこに愛情を注ぐことが夫婦仲では重要だという。
タンクの中身がなくなると、愛されていない!と感じて不倫や離婚となってしまう。
さて、ではどうやってタンクにラブを注ぐのでしょうか。
その答えは……なんと人それぞれ違うというのだ。
ハグすればいいとかプレゼントすりゃいいとか否定しなければいいとか、そうじゃないんだ。人それぞれ、愛情を感じる行為が違うのだ。
相手が愛情表現だと思っていることでも、こちらはまったく何も思わない。逆も然りで、こちらが愛情表現だと思っていることでも、相手はまったく何も思わない。
そういうことがあるというから、驚きを隠せない。
ではここから、どんな行為に愛を感じるか、タイプ別に筆者が五つにわけているのでざっと紹介する。
①肯定的な言葉
日常的に自分を認めてくれる言葉自体に愛情を見出すタイプ。
小さなことでも役に立ったこと、嬉しかったことなどを言葉に出して褒める、賞賛する、励すといった言葉に強く愛を感じる。
否定的な言葉や命令が多くなると愛されていないと感じ、無気力になったりする。
②クオリティタイム
夫婦で質の高い時間を過ごすことに愛情を感じるタイプ。
二人きりでのデートや趣味、また目と目を合わせての会話などに強い愛情を感じる。
恋人同士だった時は朝まで話し合ったのに、夫婦になって二人きりの時間も減り、せっかく二人になってもスマホやテレビの片手間でしか話してくれない。
といった風に二人だけの密な時間を作ってくれないとこのタイプの愛情は枯渇する。
③贈り物
相手から贈り物をもらうことに愛情を感じるタイプ。
決して高い買い物でなくてもいい。メッセージカードやお花、手作りでも贈り物をもらうことに強い愛情を見出す。
結婚したら誕生日プレゼントがなくなるとか、結婚記念日がいつの間にか消えるとか、このタイプには絶対やったらあかんやつ。
④サービス行為
相手から何かをしてもらうことに愛情を感じるタイプ。
サービスの種類は何でもいい。掃除洗濯芝刈り料理、病院の付き添いから仕事の手伝いまで、時間と労力をかけて自分のため行動してくれることに愛情を見出す。
恋人同士だった時は何でも手伝ってくれたのに、結婚したら何もやらなくなった旦那がクソだみたいな、よく聞く感じのやつ。
⑤身体的な接触
ささやかなボディタッチからハグ、隣に座ることから夜の営みまで、身体的な接触に愛情を感じるタイプ。
夜にパートナーから拒否されたらもう終わりみたいなタイプ。
愛の言葉が違う夫婦
上記五つの愛情表現を、筆者は愛の言語と呼ぶ。そして誰しも一つの愛の言語を持っている。(複数の場合もある)
自分の持つ愛の言語による愛情表現でのみ、人は愛されていると強く感じるのだ。
きっとあなたも愛の言語を持っている。どれがあなたの愛の言語か、考えてみると面白いはずだ。
さて、ここで問題なのは夫婦で同じ愛の言語を持っているケースがあまり多くないらしいこと。
愛の言語が噛み合っていないと、お互いに愛情表現をしてるはずなのに二人のラブタンクが枯渇する。
例えば『身体的な接触』が自分の愛の言語だからと言って、相手もそうとは限らない。
例えば『クオリティタイム』を愛の言語としてる人に、いくら贈り物しても仕事を手伝っても褒め言葉をかけても愛情が伝わることはない。二人の時間を作らなければ意味がない。
話が通じないという意味で愛の"言語"というから言い得て妙である。
そんでね、まさに我々夫婦の愛の言語が違うんだよ。
私でいえば、明らかに『肯定的な言葉』が愛の言語だ。
妻が贈り物をしてきても、家事を手伝ってきても、デートをしてもハグをしても、愛されているなんて微塵も思わない。
無論、感謝はする。ありがたい。でもそれと愛されている感覚はまったく話が違う。
ちょっとしたことを認めてくれる、励ましてくれる、信頼してくれる、見守っててくれる。ほんとそれだけでめちゃくちゃ愛されていると思うけれど。
現実は、あれやれこれやれあれやってこないこれやっていないと命令されて嫌な顔されて、ラブタンクはみるみる枯渇した。
じゃあうちの妻はどうだろう?
本人と話し合ってみないとわからないけれど、私が見る限りでは『サービス行為』が妻の愛の言語のような気がする。
日常の言動から「なんでこれくらいもやってくれないの?」という怒りがとても強く見える。清潔保持や掃除ね。私にも息子にも娘にも。
いくら言っても私が掃除を後回しにするから、妻のラブタンクも枯渇したのだろう。
掃除に愛情を感じるなんて正直まったく想定外。私が言葉で認められることと同じくらいに、掃除したら愛情感じるの?ほんとに?
知らなかった。人間って面白いよねぇ。
愛の言語を覚えよう
ということで、夫婦で愛の言語が違うと認識すれば話は早い。相手が使用する言語を覚えればいいわけだ。
つまりは掃除に精を出すことで妻のラブタンクは満タンになるはずである。
今までは掃除にそこまでの緊急性も必要性もないと後回しにしてきたけれど、妻にとって唯一の愛情表現になると言うなら最優先でやらんこともない。
タンクが溜まったら家族の関係性もよくなるかもしれないし。
あと一つ思ったのは、息子のベタベタコミュニケーションを乗り越えた時。
これもある意味で、息子の使う愛の言語を理解したといえるのかもしれん。
最後に、子供にも当てはまる
ちなみに愛の言語は子供にも当てはまると著者は言及してる。
ただまあ子供は時期によっても色々違うし、五つの愛の言語を満遍なく使用して様子をみた方がいい気がする。
それでも何となくわかる。娘は『身体的な接触』があまり好きじゃなくて、『クオリティタイム』『肯定的な言葉』が好きだ。
息子は『贈り物』に物以上の価値を見出さない。私からは『クオリティタイム』、妻からは『肯定的な言葉』が不足してるように見える。
赤ちゃんは赤ちゃんなんで今は『身体的な接触』かな……とか。
まぁ夫婦も子育ても、不要な愛の言語は存在しないはずだ。基本は全部やりつつ、メインの言語は頑張るみたいな形がベターか。
などなど、愛情表現は人によって変えるものだと言語化してくれる、とても面白い本であった。
最後に激推しAudibleの広告リンクも貼っておく。
Audibleにて初回登録の場合30日間は無料にてこの本『愛を伝える5つの方法』を音声で聴ける。ぜひ夫婦で聞くのをおすすめしたい。
愛の言語を診断するテストもあるので、うちも後日妻と一緒に改めて聴いてみる予定。どうなるやら。
お互いの愛の言語を知れば……多少はね。何かが変わるかも。
いやー、思いがけずいい勉強になったねぇ。今年一の良書であった。
◆生活改善記録
筆記開示189日目 +10分(累計2230)7つのコラム+1(累計190)
ここまで読んでいただき感謝。
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