母譲りのところがあるなと感じたとんぼである、ごきげんよう。
先日うさぎの病院がてら実家に顔を出したら、母の歩行状態が悪くなっていた。何でこんなことになったのか。
話を聞けばそりゃそうだと納得しかなかったのだが。
母、歩き続ける
数ヶ月前に母は転んで大腿骨を骨折した。
2ヶ月ほどのリハビリ入院を経て帰宅した直後の母は、多少足をひきずりつつもしっかり歩けていた。
これなら日常生活に問題はないだろうと安心していたのだが。それから数週間経って顔を出したらめちゃくちゃ悪化してる。
退院直後の方がまだマシだった。歩くのも遅いし歩幅も狭いし、これでは買い物も行けないのでは?とても足が痛いというし。
何があったんだと訝しげつつ話を聞いてたら、母はリハビリに非常に力を入れているようだった。
日に何度か、日光に当たりながら家の周りを歩いている。買い物にも歩いて行くし近くの公園にも散歩に行く。
足が痛い時は寝ながらできる足の運動をやっているそうで、とにかく足を使うようにしてる。
……リハビリ頑張ってるなーとは思うんだけど。
休みはとってるのかと聞いたら毎日やってるという。休みはない。足をひきずってて恥ずかしいから明け方から起きて暗い中を歩いてるとか何とか。
痛みもひどくて歩くのも遅くて人に見られたくないから、明るい時は買い物もいけないよと笑ってる。そしてこの日も運動するらしい。
……
何で休まないの?
そう口から出かけて、寸前で止めた。
押し付けてもいいことないので
母には母の考えがあって、これが正しいと思ってやっているようだから。あまりに否定的なことを言っても反発を招く。
まあ私の考えが絶対に正しいとも言い切れない。リハビリ経過とは一般的にこういうものなのかもしれない。
ただどこか運動しなければならないといった強迫観念のようなものは感じたので、やんわりと、リハビリには休みも必要みたいだよ、なんとなく悪化してる気がするよ、などと伝えるにとどめた。
すると母は苦笑いをしつつも、じゃあ少し休んでみようかねと言っていた。悪化してる自覚はあったのに、リハビリだからとやめる選択肢がなかったようだ。
気持ちはわかるなぁと思いながらその日は帰り、翌日に母から電話があった。
私が帰宅してから一切の運動をストップして、一日しっかり休んだら足の痛みがかなり引いたと。歩くスピードも速くなったと。
やっぱり運動しすぎだったんだね、あんたのいう通りだったよ!って。
そうですか。
母譲りか
この母のリハビリへの執念、何やってんだと最初は思ってたが……私もそっくりなのだ。無益な執着心を私も持ち合わせている。
一度これはいい!と思ったら、例え効果がなくても逆効果であっても続けてしまう。結果はどうでもよくて、続けること自体が目的になってしまう。
母譲りだったんだね。知らなかったよ。
今でもたまにあるから……対策としてはフィードバックか。運動でもサプリでもストレス対策でも、どの程度の効果があったのか記録をつけると良さそうだ。
例え多くの人に効果があるものだったとしても、自分には効果がないかもしれない。ただ漠然と続けているだけで実は悪化してるかもわからない。
思い込みを捨て、主観に頼らずデータをとって客観視する。そういう仕組みが我々親子には必要なのでしょう。
だってあんなに足を痛そうに引き摺ってるのに、それでもまだ歩こうとしてるんだよ。もはや狂気だよ。
きっと妻も私に対して狂気を感じたことが何度もあるはずだ。このブログもその一つだろう。
まあ何でもかんでも続けりゃいいってもんじゃないが、続ける価値があるものもあるから。
そこをうまいこと客観視できるとまた一つ成長できそうだ。
◆生活改善記録
筆記開示216日目 +20分(累計2360)7つのコラム+ 4(累計216)
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