ステップファザーにできること

発達障害マイペース娘・健常児やんちゃ坊主と過ごす継父のステップファミリー奮闘記

障害児の息子がいる既婚女性に誘われた話

資格取得の学校で

結婚する数年ほど前、ある資格をとるべく学校に通っていた。

 

そのクラスには様々な年齢の人がいて皆それなりに仲良くしようと努力していた。

 

その中で提案があったのが、勉強会だ。

 

休みの日にも皆で集まろう!という話になり、私も

 

「いいですね!そういうの好きですよ!」

 

と笑顔で大賛成し行かないことにした。

 

ただ断れなかったのだ。ひきこもり上がりのコミュ障なめんなという話である。

 

その後休日の度に勉強会があったが私は一度も顔を出さなかった。

勉強会のお誘い 

ある時、輪の中心にいる当時35才ほどの女性が二人での勉強会をしないかと誘ってきた。

 

面倒見のいい女性で席も近く何度も話はしていたので、特に不自然な流れではなかったと言っておく。

 

「勉強会こないけど、大丈夫? 今度教えようか?」

 

そんな感じのありがたいお誘いだったが、当然のように断った。

 

誰かと仲良くしようとは微塵も思っていなかったからだ。

 

それからも何度か誘われて断り続けるのだが、結構しつこいのだ。

 

学校で顔合わせる度に、

 

「大丈夫?一緒に勉強した方がいいんじゃない?」

 

と声をかけてくるのでさすがにもう断りきれない状況になり、これも勉強かと応じることに。

 待ち合わせの違和感

待ち合わせは学校終わりに近くのマクドナルド辺りかなと思ったら、子供がいるため早い時間は出られないという。

 

また勉強するなら静かな場所がいいと、カラオケ居酒屋的な場所の指定があった。

 

夜の21時に。

 

当時の私は大人の男女が二人で夜に会うことに何の疑問もなかった。

 

ひきこもり経験が長すぎて人付き合いの経験自体がほとんどなかったからだ。

 

男も女も別に同じ、夜に会おうが昼に会おうがそもそもその気がないからどうでもよかった。

 

ただ一つ言えば、その女性に何の興味もなかったわけではない。

 

今みたいに発達障害の娘ができるなんて想像もしていなかったが、興味はあったのだ。

 

「障害児がいる母親ってのは、一体どんなことを考えているんだろう」

 

語弊があるかもしれないが、障害児をもつ親は普通の母親とはおそらく違うだろうと考えた。

 

納得できないこともあったろうし、思い悩むことも多いだろうし、それでも元気に活動しているこの人は、何をどう考え、どのように成長してきたのか。単純に興味があった。

 

勉強もいいが、そういった話も聞くのもいいなと、私はその指定のお店へのこのこ出ていったのだった。

現れた女 

そして待ち合わせ場所に現れたその女性。一つ気になることが。

 

超絶ミニスカだったのである。

 

いつも学校では長ズボンなのに、なぜ?

 

だが現実というのは難しいもので指摘できる空気ではないんだ。

 

気になりつつもスルーして店内へ。

彼女の奇行 

テーブルを挟んで向かい合わせに座り、飲み物を頼んでいざ勉強開始!

 

と思ったら五分も経たずに、

 

「離れて声が聞こえにくいから隣に座ろうね」

 

と私の隣に移動してきたのだ。

 

はぁ?

 

と思った。なんだこいつ、と思い始めた。

 

だが相手は5つ以上年上の先輩で断る理由も特にない状況でいつの間にか私の隣に座られてしまった。

 

彼女の奇行はそれだけでは治らない。 

 

なんと隣に座ったその女性が私と腕を組みベタベタ触ってくるのだ。

 

な、なんだこれは……と思いながらも話を勉強に戻そうとすると、

 

「ねぇ、目を見て話してよ」

と腕を引っ張られた。

  

ここまで来てようやく察する。

 

お、おい、これってまさか……

 

誘ってんじゃん!

 

夜に個室の店を指定し、超絶ミニスカを履き、私の隣に座り、ベタベタ触り、目を見て話せというこの女。

 

これもう、完全に誘ってんじゃん!

 

それはもう明らかだった。

 

これが美人局か!?と思いながらも、誘われてると察知してからは苦笑いするしかない。

 

私にはそんな気はゼロだったし、この女性も全く慣れていない様子だった。

 

まさか「誘ってますよね?」と指摘もできない。

 

翌日からも学校で顔を会わせるのだ。

 

どうにかして先輩である相手に失礼にならないように、誘われているという事実を亡き者にせねばならない。

 

私にできるのはお茶を飲みながらはぐらかすことだけだ。

 

「勉強に集中しますか!」

 

とか何とかのらりくらりとひたすらノートを写させてもらった。

勉強会が終わって 

その後もしつこいアプローチはあったが、一切相手をすることなく一時間程で無事帰ることに。

 

そしてお店から出て、これはこれでなかなかできない経験だったなーと私はご満悦だった。

 

「とても面白い時間でしたね、かなり勉強になりました。ありがとうございました!」

 

と握手をして帰る私なのでした!

 

 

 

 

 

「ちょっと待って!」

 

そう、ここで話は終わらない。女性からストップが入ったのだ。

 

そして突然泣き出す女性。

 

「お家に帰りたくない。旦那にDVを受けている、怖い」

 

そう言って、店の駐車場で泣き出したのである。

 

……おいおい、私にどうしろってんだ。

 

話を聞いてみると、最近殴られて救急車で運ばれたとかとにかくお家が怖いとか。

 

だが私には真偽がわからないのだ。

 

学校で少し話す程度で友達でも何でもない私に何を求めてるんだと困惑した。

 

もはや君の信用度は地に堕ちているというのに。

 

確かに少し頭をよぎった。

 

「こ、これってドラマとかだと、そのまま一緒に車に乗り込んで朝まで僕が守りますパターンじゃね?それが男じゃないか?」

 

10代の私であれば何をどう判断すればいいかわからずに、流れで一緒に朝まで過ごしてしまっていたかもしれない。

 

しかし私は成長していた。

 

何で警察に行かないんですか?私にどうしてほしいんですか?今後どうしたいんですか?私に話す前にやることあるんじゃないんですか?今子供はどうしてるんですか?

 

とにかく状況を把握し、今後どうすべきかという方針をたてるのが最善だと判断。

 

よって質問攻めをすることにした。

 

しかし相手は黙って泣いてばかりでまともな返答がしない。

 

こりゃ無駄な時間だなと判断して、

 

その女性を駐車場に置き去りにして帰宅することにしたのである。(どどん!)

どうすればよかったのか?

というのが数年前の私の武勇伝だ。

 

今振り返っても、しっかり自分を持っていて誇らしいな。うんうん。

 

ただ、いまだにどうするのが正解だったのかはわからない。

 

私に対応が鬼畜だと思う人いるだろうが、私に何ができた?

 

ちなみに彼女は車で来てたので帰りは問題なかったはずだ。 

 彼女との再会

それから三年が経った。

 

私は結婚して発達障害の娘もできた。

 

 そして娘を支援学校への送迎した時に、その女性を見つけたのである。

 

彼女の子供も同じ学校に通っているのか送迎中のようだった。

 

げ!あの女じゃん!

 

と、反射的に私は隠れたがおそらく相手は気づいていない。

 

この場合隠れるのはどっちだ? 

 

私が隠れる必要ないよなーと思いながらも、隠れてしまうのは何故だろう。

 

きっとそれは、もう関わりたくないからだ。

 

この女性にも色々あったのだろう。

 

私みたいな世間知らずのクソガキを誘わなければならないほどに追い込まれていたのかもしれないし、お金に困って美人局に走ったのかもしれない。

 

DVの話も嘘つけこの野郎と思っていたが真実はわからない。

 

本当に世の中には色んな人がいるもんだなぁと、 そして世間は狭いなと実感した体験談なのでした。

 

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