ステップファザーにできること

発達障害の娘とやんちゃ息子の父によるステップファミリーの話

息子(小4)の悩み相談は、妻に任せない方がよさそうな話

本日は赤ちゃんの定期受診だったとんぼである、ごきげんよう。

 

ようわからんが毎日忙しい。診察時に赤ちゃんギャン泣きでそれはそれは大変だったのだが、ブログのネタとして弱いと感じるのは成長した証か。

 

さて、昨晩は久々に娘がぐっすり寝てくれた。今日もよく寝てる。ありがたや。

 

それなのに、一つ解決したらまた別の問題が起きるよね。長いぞ。

 

◆家族の紹介

息子(小4)、ぶちぎれる

昨日、息子の学校から妻に着信が入ってた。2回も着信があってちょっと怪しい。重たい話の可能性がある。

 

かけ直してもすでに就業時間が終了していて話ができず。気になるから、帰宅した息子に直接何かあったのかと聞いてみた。

 

帰宅時は明るかった息子なのに、この質問した瞬間にテンションが明らかに下がる。そんで、

 

「あったよ、喧嘩した」

 

ってさ。苦笑い案件確定である。

 

息子の話を簡単にまとめると以下の通り。

 

クラスメイトが掃除用具を二つ占領してた

一つ貸してと頼んだら断られた

「なんで?」と聞いたら無視された

無視するなと注意したら押された

息子も押し返した

喧嘩になって相手の頭を殴った

それを見てた担任に息子だけ強く注意された

先生むかつく!絶対に許さない!!

 

どちらかと言えば、喧嘩になったクラスメイトよりも先生にぶちぎれている様子だった。

 

明らかに相手が悪い。オレは悪くない。なぜオレだけ怒られるのか?先生がオレにだけ「何が悪いのか考えて」と言ってくるのはなぜなのか?

 

どう見ても相手が悪いだろ!考えるのはあいつだろ!!ふざけんな!!

 

という感じ。息子は詳しく話したがらなかったが、話ぶりから察するに先生に怒鳴り散らした可能性がある。

 

親に電話してくるぐらいだからよっぽどだったのでは。相手の頭を殴ったのも相当強かったのかもしれん。

 

もう夜なのに息子はまったく納得できずに怒っていた。絶対におかしいと鼻息を荒くしていた。

 

妻にぶちぎれるように先生にもぶちぎれたのかなぁ。おっさんの私ですら恐怖を感じる怒鳴り方するから、もしあれを披露したのなら先生が電話してくるのも当然か。

暴走する正義感

少し前にも書いた通り、息子はルールを破る人が許せない。たとえ息子に直接的に関係がなくても、許せないものは許せない。

 

過去にいくつか許せないことで事件があった。

◆息子、むしゃくしゃして無関係のクラスメイトを殴る話

◆息子(小4)、支援学級の子が勉強しないのが許せない話

 

そして今回喧嘩した相手は、2学期になって度々息子がぶつかっている子。息子から学校の話を聞くとその子の名前がよく出てくる。あの子はおかしいと愚痴ってる。

 

人が嫌がることをするし、注意しても聞かないし、逆に殴ってきたり無視したりする。よく先生にも怒られている上に先生の言うことも聞かない。

 

先日もその子と喧嘩した息子は、ぼこぼこに頭を殴られ耳の裏にアザを作って帰ってきてた。息子は我慢したとか。後に担任から謝罪の電話もあった。

 

話を聞く限り、その子は息子の手に余る。先生ですら対処に困っている可能性が高い。

 

つまり関わってもいいことがない。この世界には、極力関わらないほうがいい人間は存在する。

 

無視をしろとは言わないが、これだけ喧嘩を繰り返していれば多少の距離を置くことに周りも先生も理解を示してくれるだろう。過去に怪我もしてるんだし。

 

それなのに自分から積極的に関わろうとしてるんじゃないかと疑うほどに、息子の口からその子の名前が頻繁に出てくる。

 

目に入ったり耳に入ったら注意しなきゃ気が済まないんだろうね。何が何でも行動を正したいようだ。

 

正義感が強いと言えば聞こえはいいが、他人を思い通りに動かしたい心理が溢れ出ているよ。うまくいくはずがない。

 

息子には相手を変えられない。自分の行動を変えるしかない。残念だけどそれが現実だ。

 

などと何度か伝えてはきたものの、結局今回も息子が損をすることになった。

 

オレだけが悪者になった、と息子はいう。

 

そこに地雷があるとわかってるのに何度も踏みに行くのはなぜなのか。私にはよくわからないが、それが息子なのである。

妻にもぶちぎれる

さて、学校で何があったのかを私と妻で聞きまして。最初はただ息子の胸の内を聞いて共感する流れだったのに、妻が注意をし始めた。

 

注意と言っても、ある程度は言葉を選んではいたと思う。

 

内容は、頭や顔、首、お腹などなど、相手を死に至らしめる可能性がある部位には絶対に攻撃するなというもの。

 

いくら怒ったとしても頭を殴るのはやりすぎ、障害でも残ったら責任取れるのか?と。

 

至極もっともな話ではある。これほどの暴力に至る前にやるべきことはあったはずだし、怒りが溢れかえってエスカレートしてる感もある。

 

しかしこれが息子の逆鱗に触れた。

 

そりゃそうだ。だって最初に押してきたのは相手だし、何より過去に頭殴られてる。

 

なぜオレだけが殴ったらダメなのか!?

 

おそらく、息子の怒りはこの一言に集約されている。

 

冷静に話していけばそれなりに面白い議論になったはずだが、既にイライラしてた息子が大声を張り上げまして。

 

まー怒鳴る怒鳴る。めっちゃ怒鳴る。一瞬で燃え上がるから恐怖を感じる。

 

こんな状態では話はできないからもうやめろと二人を止めたが、なんやねんこいつはとなった妻もイライラして持論を曲げずに追撃する。

 

結果、夜も21時から息子の怒号が家中に響いてた。

 

精神にダメージがありそうな赤ちゃんだけ引き離して避難するも、しばらく経っても二人の喧嘩が落ち着く気配がなく、見かねて再度強制的に話を止めた。

 

怒った息子が怒鳴りながらガンガンと足でベッドを蹴っ飛ばしてた。ベッドで横になりながら足をたたきつける感じ。

 

これがまた、家や物を大切にしてる妻が絶対に許さない行為なわけだ。

 

「家を壊すな!!」

 

そう言って妻が強制的に息子の足を止めようとしてね。

 

……もうさ、こんなん殴り合いになってもおかしくないじゃないか。ただでさえ納得せずに激昂してる息子を、別件で怒鳴りつけて足を押さえつけるなんて愚の骨頂である。

 

もうやめよう。君たち二人は喋るな。黙って寝てくれ。

 

そんな感じで話し合いは終わった。何もいいことはなかった。

息子は知っていた

昨晩、自宅に帰る前の息子はバァバにもこの話をしていたんだって。そしてその時に息子が言っていたらしい。

 

「ママに話すと喧嘩になりそう」

 

そうだ、息子はわかっていた。

 

妻に話すと何かしら注意されることも、我慢ならずにぶちぎれてしまう自分のことも、なんとなく予期していたのだろう。

 

……これは一考に値するなと思いまして。

 

私の中には、息子の悩みを聞くふさわしい人物は妻である、といった意識があるんだよ。

 

なぜなら血のつながった実の母親が妻で、悩める子供を包み込むのは妻にしかできないと考えているからである。

 

私が聞いても大した答えは出せないし、考えても答えが出ない問題も多い。実際、一緒に考えたくらいで解決できるほど現実は甘くない。

 

歯切れの悪い回答しか出せない私よりも、妻が聞いたほうがいいだろうなと。

 

……いや?これ書いてて自分にウソついてる感がすごい。

 

単純にめんどくさいのが強いか。

 

本気で悩んでる息子の話を聞いて共感し分析し、相手の逆鱗に触れないように言葉を選び、かつ相手が納得して前に進めるような考えを伝える。

 

大抵こういった話は夜だからさ。疲れ果てた1日の最後に、こんな重労働やりたいやつはいないはず。

 

しかもこれから私は娘と寝るんだぞ。深夜に蹴られるんだぞ。

 

娘に蹴られる状況は受け入れるから、妻は息子の話に付き合ってあげてくれ。

 

それくらい許されないもんかと思わなくもないが、逃げてるだけと言われたら反論はできない。

 

しんどいな。

結論は一目瞭然である

結論としては、息子が距離をとったほうがいいのは今回喧嘩したクラスメイトだけでなく、妻も含まれるのだろう。

 

親だから、ママだから、血の繋がった唯一の肉親だから。

 

そんな思いもあり、妻と息子が仲良く話し合える未来を夢想していた。確かに以前よりはマシになってはいるよ、妻も考えている。頑張っている。

 

それでも怒鳴り合いになるのだから、もはや息子は妻にこういった話をするべきではないし、息子もそれに気づいている。

 

息子は妻を嫌いになり、妻は息子を嫌いになる。ついでに私も二人を嫌いになる。

 

DVに発展するのも時間の問題である。正直、息子が妻を殴ってもまったく驚かない。逆に今殴ってないのが不思議なくらい。

 

息子が怒りに任せて赤ちゃんを殴っても驚かない。なぜなら怒りの八つ当たりで赤ちゃんを怒鳴ったこともあれば、八つ当たりで娘を殴ったことも過去にあるからだ。

 

何一ついいことがないのが二人の喧嘩で、息子の怒号はエスカレートし続けている。

 

親なのに、意識して距離を取ってもらったほうがいいのか?親子はこうあるべきという常識を破壊する時がきたか?

 

ただ唯一の懸念としては、息子の重たい話を私一人で引き受けるのがめちゃくちゃしんどいなぁ……ということ。

 

息子と面と向かって話すとわかるのだが、微妙な言葉のニュアンスにめちゃくちゃシビアなやつなんだよ。

 

自分が責められている!と察知した時のボルテージの上がり方が常軌を逸している。

 

細い細い正解ルートを通って、息子に世間一般的な考え方を伝えるの、相当難しいよ。なんせ学校の先生がぶちぎれられてるくらいだから。

 

心身が耐えられるかどうかが問題だ。疲れて普通の会話すらしたくない時多いし。

後日談

昨晩怒鳴り散らしていた息子と妻、今晩は普通に話してた。

 

妻は頑張って気持ちを切り替えたのだろう。ただ気持ちを切り替えているが、妻の主張に変化は見られなかった。息子に一つずつ改善せえと言ってた。

 

逆に息子は、打って変わって妻の言うことを大人しく聞いていた。熱が冷めて反論するのは面倒だと判断したのかも。

 

そして二人は仲直りということでハグしてた。

 

……うーむ。

 

妻が切り替えて頑張ったのはわかるのだが、根本的に解決していない。見せかけの上面の仲直りに、一時停戦以上の意味があるのか?

 

お互いに納得せずになあなあで終わらせていては、同じことの繰り返しではないのか。

 

二人とも何も変わらないけどお互いに言いたいこと言ってスッキリしたって?

 

次に怒りが爆発した時はDVかもしれないのに。

 

妻は「別に殴られてもいい」と言うが、妻を殴る息子を私が受け入れられると本気で思ってるのか。

 

買い被りすぎだよ。大声で怒鳴ってる息子の姿が、どれほど私の心を冷やしているか知らないのか。

 

……いや、いいや。私は私にできることをやるしかない。

 

疲労困憊でまったく乗り気がしないけれど、できる限り息子の重たい話に付き合えるように計らいたい。

 

◆生活改善記録

筆記開示179日目 +5分(累計2180)7つのコラム+1(累計180)

 

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