ステップファザーにできること

重度知的+発達障害の娘と、二人のやんちゃ息子の父によるステップファミリーの話

長男(小5)に発達障害の傾向があるかどうかのセンシティブな話

この話題に触れたくないとんぼである、ごきげんよう。

 

何で触れたくないんだろう?多分色んな葛藤と配慮があるんだと思う。このブログは妻も読んでるし。

 

勝手に私が暴走して「長男は発達障害だ!療育が必要だ!」なんてブログに書いてたらやばすぎでしょう?

 

つまり、この話題は夫婦間でのコンセンサスすら取れていない、非常にセンシティブな話題なのである。

 

ただ正直なところ、多方面に配慮しすぎてイライラしてはいる。

 

これ書けないともはやブログ続ける意味すらわからない感じなので、ここらで本音を吐き出してみることにする。賛否ありそうな本音。

 

長いぞ。

 

◆家族の紹介

長男の発達傾向について

3歳から10歳までの7年間、長男と一緒に住んできて「ん?」と思うことはそれなりにあった。こいつやばいだろと何度も思っている。

 

ただそれは全体の1割程度。一緒にいる時間が長いと気になるものであり、他者から見れば普通で、むしろ優秀と言われてもおかしくない子供だと思う。

 

でも発達傾向があると"私は"見ている。

 

これまで発達障害の傾向が強いのでは?とまで至らなかったのは、下記の記事でも書いた通りだ。

www.rabbitonbo.com

 

まだ長男は小さかったし、家庭環境が激レアレベルの複雑さだし、私にも負い目があるし、妻のやり方も褒められたものではないし。

 

あと一番大きいのは、やはりこれまで誰からも指摘を受けたことがないからだと思う。

 

ブログのコメントでは何度か「発達っぽい」「傾向がありそう」と言われたことはあるが、現実世界では誰一人として発達について指摘してきた人はいない。

 

妻、ばぁば、保育園の先生、娘の付き添いで行っていた療育の先生、学校の担任、学童の先生、プールの先生、親戚、妻の友人たち……etc

 

つい最近担任の先生の話を聞いたところ、賢すぎる優秀なリーダータイプの子とベタ褒めである。

 

これまでたまに問題行動はあっても、そういう子はよくいるよ大騒ぎすんなぐらいのもんで。

 

どちらかといえば、むしろ私が一人だけ長男のおかしな部分をアピールしてた感がある。結構必死にね。

 

何でこんなことになるんだ?!いくらなんでもおかしくない!?なんなんあいつは!?

 

そう妻やばぁばにぶつけたこともあれば、実家の母にぶつけたこともあれば、姉にぶつけたこともあれば、何人かの友人にぶつけたこともある。

 

私ははっきりという。「発達障害を疑っている」と。その上で聞く。私がおかしいのか、長男がおかしいのか、意見を聞かせてほしいと。

 

結果、ドン引きされて大体こう言われる。

 

「いやぁ……でも子供ってそんなもんだよ」

 

……そうなのかもしれないね。だって私は子供を育てるのは初めてなので、比較対象が過去の自分しかない。

 

過去の自分を考えればもっと酷かったような気もするし、周りにも似たような人がいた気もする。

 

はっきりと発達障害なんじゃないの!?と訴え続けるほどの自信もないし知識もないし、そもそも私と血の繋がりのない子供である。

 

妻との擦り合わせもできていないのに、継父の私が暴走してこの子は発達障害だと頑なに訴え続けるのはあまりにも……ちょっとな、配慮に欠けるというか。

 

だからブログでは「これおかしくないか?」と書くことはあっても、「発達では?」と書いたことはない(と思う)。

 

周りの声を聞いた結論としては、私が未熟で他罰的な毒親であって、長男は通常の発達を遂げた子供ということになる。

 

まあ、結構な勢いでムカついてはいたから、私は普通に異常者だと思うけど。

 

でも数年前から割と「発達障害」というワードを出して妻と話し合いを持ったりもした。かなりの冒険である。

 

ちなみについ最近も妻と話し合った結果、

 

成長していけば改善する問題だとか、周りの話を聞いたらみんなそんなもんだって言ってるとか、もっと大変な子もいるみたいだよとか。

 

そんなことを言われて、発達傾向があることについて同意は得られなかった。

 

だからと言って現状の対応がいいわけではないよね、対応は改善していこうよ、ということで話はまとまったので別にいいんだけど。

 

でまぁ私が長男坊への発達傾向についてしつこいもんだから妻も少し参ってしまったのか。

 

「私(妻)も発達障害なのかな?」

 

などと言い出したりして。それ言い出したら私も発達傾向あるだろうさ。誰だってある。

 

言いたいのはそうじゃなくて、我々の対応を大きく切り替えないといけないんじゃないの?ってことだ。

 

まぁ実際めちゃくちゃ難しいんだよ。どう動くかが。あまりにセンシティブすぎて。

 

じゃあ長男を発達検査に連れていくか?と妻に問われたこともあるが、答えは出せなかった。

 

何かの病気やら症状を宣告することで早死にする人もいれば逆に長生きする人もいる。宣告の結果は人それぞれで、人によってプラスにもなればマイナスにもなる。

 

現状は変わってないはずなのに、認識したその後の人生は変わってまう。

 

長男の場合はそもそも診断が出るかどうかが微妙だ。もし診断が出たところで薬を飲むほどとは思えない。障害だとするなら治療のしようもない。

 

療育も今さら感あるし、療育に通うこと自体が本人の自尊心に影響を及ぼしそう。

 

どう転ぶかわからん。本当にわからない。

 

本人は今のところは楽しそうにやれている。困り感がない以上、今あえて検査しにいく段階ではないのかもしれない。

 

物心ついていない2~3歳ならまだしも自我がはっきりした長男にこちらから告知にもっていくのは、新たな不安を作り上げて商品を売りつける不安マーケティングに近いんじゃないか。

 

本人が困ってないならいいんじゃないの?

 

逆に、自分が困っているかどうかすらわからないという可能性もある?

 

笑顔も多いが謎の腰痛もある。どうなんだろう。

 

ただ発達の診断がもし下ったとすれば、親の対応も大きく舵を切らざるをえない……というのはあるんだけど、それは別に診断を受けなくてもできるのだ。

 

いわゆる定型発達の子として接するか、何かしらの特徴的な傾向がある子として接するか。それは今すぐでも切り替えられるもので診断を受ける必要はない。

 

私はそう思ってる。ただ妻は結構根深い感じするな。

 

「普通(の子供)ならこれでわかる」と言って対応をあまり変えてくれない。最近やっと少し話聞いてくれるようになって、結構頑張ってくれてはいるけれど。

とんぼはどう思ってるのか

さて、周りの人間は誰も発達傾向があるなんて言わないのに、なぜ私一人だけが発達傾向についてここまで言及しているのか。

 

これまでの経緯と見解を書く。

 

まず何年も前から「この子はやりづらいな」と思っていて、おかしいなと思ったことをブログに書くと発達ではないかとの指摘を頂いたのが始まりか。

 

それでも半信半疑だったのだが、明確に疑い出したのは1年前のこの辺り。

www.rabbitonbo.com

 

長男はもともと未就学児の頃からYouTubeへの執着と集中力が異常で、この子にYouTubeを見せたくないなと直感で察知して制限をかけていたのだが。

 

それ以外で集中のレベルが普通ではないなと感じたのは上の件が初めて。夜に大声で名前を何度も呼んでも無視されたやつ。そんで聞こえなかった!ってブチギレられたやつ。

 

集中しすぎて周りの音が聞こえなくなる"過集中"の存在をここで初めて知った。あー、YouTube見てる時のやつもこれかと腑に落ちた。

 

あとは塾に入ってやるべきことが増えた結果、長男と妻の口喧嘩が増えた。その喧嘩の内容の中でも水掛論が圧倒的に多い。

 

やったやってない、言った言ってない。

 

本当にバカみたいなことを毎日大声で言い争っている。しかも明らかに長男がウソをついているようにしか見えない。

 

最初は妻への反抗心かと思ったが、観察しているとどうも本当に記憶をなくしてるようである。

 

過集中や別の何かに思考を奪われてる最中は記憶がないことがあるとかなんとか。この漫画がわかりやすかった。

ameblo.jp

 

これまではなぁなぁで済ませていた私も、さすがにおかしくないかと思い始めたところで担任の先生から学校でもキレ散らかしてる話を聞いた。

www.rabbitonbo.com

 

この辺りで、私はほぼ確信した。発達障害の傾向の強さがトラブルを引き起こしていると。

 

そっからも何かできることはないかと色々と話し合いをしたが、長男が話し合い直後に時間の無駄だと大声で叫びまして。

www.rabbitonbo.com

 

そこで完全なる傍観者モードへと移行したのかな。もはや私が話せることはないなと。

 

今考えればあれも発達傾向からくる叫びだったのだと思う。遊びたい、テレビ見たい思いが強すぎて、周りのことなんて頭になかったのでしょう。

 

何度か見限っちゃったりしつつ、機会があれば観察・検証していた。これとか過集中がどんなもんか見てた。

www.rabbitonbo.com

 

あと遊びに夢中でばぁばの背中を蹴り飛ばしたこともあったね。

www.rabbitonbo.com

 

それからまあ色々あって、発達関係の本や体験談を読み漁った上でこれを書いてる。

暫定的な見解は

ここに現在の私の暫定的な見解を記しておく。

 

うちの長男はADHD傾向強め、不注意+衝動性が見られる。ASD(アスぺ)との併発と言われてもしっくりくるけれど、どちらかといえばADHD優勢のような。

 

たまにアスぺっぽい発言はあるが他人の気持ちはわかっているように見受けられる。

 

ADHD的な思考の囚われによって空気が読めない発言や行動、相手の感情を無視した発言が出るだけで、他者を思いやる気持ちはある印象。

 

たまに出てくる強いこだわりはアスペっぽい。支援学級の子が皆と同じ授業を受けないのは絶対に許せないとか、たまに殴っちゃうとかそういうの。

 

全体的に見る限りでは、過集中や別の思考に捉われること、また強すぎるこだわりが現実でのトラブルを生じさせている感が強い。

 

他、言った言わないの水掛論やら忘れ物・失くし物の異常な多さ、スケジュール管理のできなさ、整理整頓の苦手さなどは親(妻)のウケが非常に悪いんで困りごとと言えるかも。

 

……など、私の視点では一目瞭然レベルで傾向が見てとれるのだが、現実で長男を見てる人間が誰一人としてそんなこと言わないんで。

 

むしろ私の頭がおかしいんじゃないか説は根強い。まさかとは思うが、この「長男」とは私の想像上の存在にすぎないのではないか?

 

もしくは今は学校や部活、塾といった環境でわかりやすくみんなと同じことするから大きく問題視されることがない?人数も多いしそこまで見きれていない?

 

いやー、でも社会に出たらめちゃくちゃ苦労しそう。仕事で先輩やクライアントと水掛論したりしないかな。この子は記憶が消えるぞ。

 

調べてみると、大学までは問題なかったのに社会に出た瞬間にドロップアウトするケースもちらほら見る。小学校高学年〜高でドロップアウトする可能性も高い。

 

一般的な仕事だと仮定すると、自分の特性をどこまで認識できて、どこまで対策でカバーできるか。あとは周りの環境次第かな。

 

周りに恵まれていればどこででも生きていけそうではあるが、それは誰でもそうか。

 

私見としてはこんな感じ。

今後の話

ここまで書いて、一応は更新する前に妻ともう一度話しておくことにして。なんとなくの合意はとれた。

 

というわけで、発達検査を受けさせるのは保留としつつ、今後長男に対してどう接していくかという話で終わりたい。

 

まず、日常生活における苦手な部分はADHD前提の対応を採用したい。

 

荷物の準備、忘れ物のチェックや宿題のチェック、朝の準備、身だしなみの習慣などを親も一緒にやるような。

 

落ち着いてる時に事前に一緒にやることを約束して、一緒にチェックリスト作ったり、口頭で注意するだけでなく一緒にチェックしたり。

 

テレビやゲームは見えない場所に避難させる対応も必要だろう。

 

忘れて失敗しても怒ることもなく淡々と次の対策を一緒に考える。できればいずれ長男が独り立ちした時でも使えるような策。

 

正直褒めるのは相手を馬鹿にしてるようで私は嫌いなんだけど、成功したらモチベーションを高めるためにカレンダーにシール貼らせるとかそういうのはありかな。

 

あとはネット・動画・スマホについての制限はこれまで通り、むしろ制限しないと廃人一直線の可能性が高い気がしてる。

 

今後もしスマホを導入するなら細心の注意を払った方がよさそうだ。

 

スクリーンタイムはもちろん、1~3ギガ契約にして、自宅のwifiは21時になったら自動で電源offにするとか、それくらいやらないと生活破綻しそう。

 

あとは……仕事の方向性かな。長男は大手に就職するとかそういうの目標にしちゃうタイプなのだが、簡単に詰みそうなルートなんで。

 

できればある程度は裁量がある仕事を推したいところだ。

 

何かしらのフリーランスとして、仕事を自分好みにカスタマイズできた方がトラブルなく能力を発揮できる気がする。

 

向いてる仕事は何かと聞かれたらそういう話をしてもいいのかもしれない。生活をカスタマイズして前進してる感覚をまず掴んでもらうとより実感を得やすいだろう。

 

まあ自らがやりたいことがあると言うなら止めるつもりもないんだけど。

 

あとは自分の特性をネガティブでもポジティブでもなく、ニュートラルなものとして捉えてくれたらなおいいかな。

 

「集中したら音が聞こえなくなるんだよ」

「絶対に許せないこだわりが多くて」

 

と周りにうまく伝えられるなら他者の理解も得やすいだろうし、そこに発達障害というワードがある必要もない。

 

器の広い人ならある程度は許容してくれるはず。今後のどのように成長するかで変わるが、この特性を笑い話に昇華できる可能性もある。

 

こだわりの強さはどうかなぁ。友人関係ならまだしも会社だときつい気がするが。だからこそのフリーランス推しなのだが。

 

将来的に、スマホやスマートウォッチのリマインダーを駆使しての行動管理を試みるのも面白いかもしれない。本人が考える必要がない状態にすれば不注意も軽減できそう。

 

みたいな感じで、皆が夢見る一般的な幸せを目指さずとも、長男独自の幸せな人生は十分に過ごせるだろう。

 

そう妻と話していた。

 

結婚して7年経って、どうすりゃよかったのかなと今は思うが。まあ過去のことは気にしても仕方がない。

 

もちろん、まるで見当違いって可能性もある。とりあえず書いて一歩進んだったことで、すっきりしたんでおしまい。

 

ここまで読んでいただき感謝。

↓のウサギをポチすると、さらにとんぼが喜びます。

にほんブログ村 子育てブログ 障がい児育児へ